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旅行記、世相独言

ピラミッド音と光のショー&エジプト雑話 - ギザ&カイロ - (異文化体験41 五千年の時空を超える旅10)

2014年05月24日 12時31分37秒 | 異文化体験_アフリカ
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ピラミッド音と光のショウー&エジプト雑話 ―ギザ&カイロ― 2008.12.24

 アレキサンドリアから往路と同じ道を戻る。今度は観光警察のお巡りさんは同乗していない。
 トイレ休憩に立ち寄ったドライブ・インにお土産の「ナツメヤシの実」(デーツというらしい)が置いてある。誰も手を出さないので売れそうにない。「試食させてよ!」と亭主に言うと、箱を一つ開けてくれた。食べてみると、結構いける。豊富なビタミンCと食物繊維、それに結構カロリーが高く、主食として古くから食べられているそうだ。一人が食べると皆、どれどれ?と手を伸ばす。結局、試食が功を奏して20箱ほど売れた。
 多分、ここの主人、今度日本人が来れば、きっと一箱つぶして試食させる商法で迫ることだろう。

ナツメヤシ(栄養豊富で高カロリー)

 夕刻になると、カイロ付近は大渋滞となる。エジプトの公務員の労働時間は朝8時から午後2時まで。週1日の休みで、給料も安いので、多くの公務員は夕刻から別の仕事に就くのだそうだ。それが余計にラッシュアワーを助長しているとか。
 さらにエジプトの道路は、まさに「世界の中古車見本市会場」、様々な車を見ることが出来る。

 確かにカイロ近くまで戻ると、さっぱり車が動かない。隣の車のナンバープレートでアラビア語の数字(正確には多分アラビア・インド数字と言うべき?)を勉強するのに丁度いい。10分もナンバープレートを見ていれば十分覚えられる。

          
    (左)高速道路の料金所                        (右)アラビア・インド数字    

 ホテル近くのニュータウンは、「10月6日」という名前の街だそうだ。1973年の第4次中東戦争・戦勝記念日の街で、小奇麗な家が建てられている。床面積は150~180m2程度、価格はガイドによると1500~2000万円程度、大体1m2=1万ポンドらしい。少し計算が合わないが、エジプトの国民の平均年収からすれば極ごく一部の人のみが住めるニュータウンなのだろう。
 最近、イラクからの難民流入で不動産が値上がりしたようだ。フセイン時代、イラクへエジプトから200万人が出稼ぎに行った経緯もあり、両国の関係は悪くない。


 今日はクリスマス・イブ! 当然、その夕食を皆が期待するのも無理からぬこと。
しかし、残念ながらここはエジプト。クリスマスは何ら関係ないらしい。ということで、今夕のツアーの食事は「ムサカ料理」。
 
 ホテルの部屋に戻ると支配人からクリスマスの特別メニューへのお誘いレターが入っていたが、今夜はピラミッドの音と光のショーを楽しむことに。

                    
(左)今日はクリスマス・イブ、そしてツアー最後の晩餐! でもこれ、ムサカ料理   (右)ホテル・ロビーのクリスマスデコレーション 

                                    
(左)ホテル支配人からのクリスマス特別料理のお誘いレター             (右)ホテルのルームキイ


 ピラミッドの音と光のショーは交通渋滞のため2回目のショーを見ることになった。
 水曜日の2回目公演は、午後7時半からのフランス語バージョン。3$出して日本語レシーバーを借りる。FMレシーバーとしてはデポジットもなく安い貸出かと思ったが、返却の必要性もなく、持って帰れと言う。3$で購入したことになる。一応FM放送が聞ける代物である。

          
(左)ピラミッドの音と光のショー チケット(約7000円)       (右) 3$で結果的に購入したレシーバ 

 ピラミッドの音と光のショーは、初日のカルナック神殿のそれとは違って、色彩も豊富で動きもあり、幻想的でもある。それにしても寒い。毛布を借り足元の冷える中、しばし幻想的な光景と物語に浸る。
 ところで、古代エジプトの人物の描き方は、「目」は前向き、「鼻」は横、「肩」は前、「胸」は横、「ウェスト」は正面、「足」は横というのが、美しい描き方だそうだ。同じような壁画を沢山見てきたが、古代の美意識を理解しないと何でこんな描き方をするのだろうと素朴な疑問が残る。

           
(左)赤く染まるスフィンクス                          (右)ピラミッドを背景に古代の物語

           
(左)フィナーレ近くのクライマックス                      (右)お帰りは楽団がお見送り

 ホテル帰着は午後9時半ごろ。明日帰国のため、荷物をまとめなければならないが、今回はほとんど大きな買い物もなく、逆にお土産に悩まされる。
買ったお土産は唯一カルトゥーシュデザインのT-シャツだけ。

 明朝は、モーニングコール5時15分、そして7時出発。 最期まで忙しい旅である。