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旅行記、世相独言

さんふらわーde九州北部の歴史旅(その6)日本三大美肌の湯 嬉野温泉・嬉野館

2018年06月07日 17時40分10秒 | 異文化体験_日本
(写真はクリックで拡大します)

さんふらわー de 九州北部の歴史旅    2018.5.16-20

その6.日本三大美肌の湯 嬉野温泉・嬉野館


 吉野ケ里遺跡から再び東脊振ICに戻り、長崎自動車道を55km走り嬉野ICで一般道に、数分も走れば今宵のお宿嬉野温泉・嬉野館に到着。別府港を午前7時過ぎに出て、旅館到着が午後4時過ぎ。走行距離は330km。

 女が喜ぶと書いて嬉野、この歴史は非常に古く、神功皇后の西征の帰途に傷を負っている白鶴を見付け、心配していたところ、河原に舞い降りて湯浴みをすると再び元気に去っていくのを見て「あな、うれしいの」と感歎、この語が転訛したものという。

          
                  嬉野温泉のシンボル「公衆浴場 シーボルトの湯」

 日本三大美肌の湯といわれている嬉野温泉(残り2つは斐乃上温泉、喜連川温泉)の湯は、無色透明のナトリウムを多く含む重曹泉(ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉)。温度は85℃~95℃、弱アルカリ泉(pH7.5~8.5)、ナトリウム含有量は試料1kg中400~500mgと多い。713年の「肥前風土記」には「東の辺りに湯の泉ありて能く、人の病を癒す」とあり、宿の効能書きには、角質化した肌をなめらかにし、みずみずしい肌をよみがえらせるとある。
 嬉野温泉は、江戸時代には藩営浴場がありシーボルトも利用したことがあるとか、大正時代にはドイツ人技師が設計した「古湯温泉」が街のシンボルとなったが、その後老朽化のため閉鎖、平成22年公衆浴場「シーボルトの湯」として新たに街のシンボルとなっている。
 確かに、ややぬめりのあるやさしいお湯は、お肌すべすべで気持ちの良いものだ。

          
                   湯快リゾート嬉野館 外観とお部屋

   
部屋からの眺め(天気は下り坂のようだ)          館内ロビー                  入口横の足湯

         
                    大浴場と露天風呂(お湯は最高!)    

 嬉野館は九州に二つある湯快リゾートの一つで、関西近隣の湯快リゾートを行き尽くした我々夫婦にとって久々の湯快リゾートである。結婚記念月であることを知った宿舎から夕食時にデザートプレートと写真のプレゼントがあった。

         
     レストラン                        結婚記念月のセレブレーションプレート

 食事は最近食べ過ぎるきらいからバイキングをやめて、極力会席料理に転じるようにしているが、今日はバイキング。そんな中で、嬉野を訪れたなら、ぜひ味わうべきなのがご当地牛の佐賀牛と名物温泉湯どうふ。特に、温泉湯どうふは温泉水で豆腐をコトコト煮込むと、あら不思議!煮汁が豆乳色に変わり、とろとろの豆腐に仕上がる。実はこれ、嬉野の温泉水だからこそできる奇跡だそうだ。温泉の絶妙な成分バランスが、豆腐のたんぱく質を分解し、とろりととろけさせるのそうだが、その食感と味わいはやみつきになりそうだ。

         
    食べ過ぎに注意!バイキング一皿目               名物「温泉湯どうふ」(ふわとろです!)

          
                   嬉野温泉周辺の観光処
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さんふらわーde九州北部の歴史旅(その5) 弥生人の声が聞こえる 吉野ケ里歴史公園

2018年06月07日 14時36分10秒 | 異文化体験_日本
(写真はクリックで拡大します)
さんふらわー de 九州北部の歴史旅    2018.5.16-20

その5.弥生人の声が聞こえる 吉野ケ里歴史公園


 太宰府から再び九州自動車道・大宰府ICに乗り、鳥栖JCTで長崎自動車道に、東脊振ICで降りて4kmほどで吉野ケ里歴史公園に到着する。大宰府から37km、40数分のドライブだ。

  
                 吉野ケ里歴史公園の案内書                   利用料金(シルバー200円)駐車料金(普通310円)

とにかく広い。104ha(国営53、県営51)あるそうだ。東脊振ICから国道385号線でアプローチして直進すべきところを鳥ノ南交差点で右折したため、結局公園を一周して歴史公園センター(東口)駐車場にたどり着いた。

          
園内マップ(4つの見学ルート、我々はひみかの道片道1km)      綺麗に手入れされた歴史公園センター入口

 我が大阪府和泉市にも池上曽根遺跡という弥生時代の環濠集落遺跡があるが、この遺跡公園はスケールが全く違う。あまりゆっくりも出来ないので歴史公園センターで1時間程度のコース案内を乞うと「ひみかのみち」コースを勧められる。
環濠入口広場→展示室→南内郭→北内郭→甕棺墓列→北墳丘墓→巡回バスで戻る、という往路約1km、帰路園内循環バスのコース。
ちなみに、当遺跡は約700年続いた弥生時代のうち、後期後半(紀元3世紀頃)を復元整備対象としているそうだ。

          
               南内郭前の展示室にて(左:貫頭衣、右:甕棺内の遺骨)

 南内郭には、物見やぐら4棟、王たちの家等の居住施設20棟が復元されている。
北内郭には、吉野ケ里集落の中で最も重要かつ神聖な場所とされ、祭祀が執り行われた場所と考えられており、巨大祭殿等9棟の建物が復元されている。
全長300mに及ぶ甕棺墓列には、約500基の甕棺が再現されている。
北墳丘墓は、約2100年前の歴代の王など身分の高い人々が埋葬された特別な墓。この場所からは14基の甕棺が出土し、そのうち1基には青銅の剣とガラスの管玉が、7基の甕棺からは青銅の剣が副葬されていたそうだ。

  
 南内郭(物見やぐら4棟、居住建物20棟)              右2枚は、王の居住空間            

          
  物見やぐらの上から見た南内郭                  集落周りの環濠                 

  
                吉野ケ里集落の中で最も重要かつ神聖な場所(巨大祭殿と当時の祭りごと風景)

おりしも、ここでも岡山からの修学旅行生と鉢合わせ。弥生人の声が聞こえる吉野ケ里遺跡のはずが、元気な中学生たちの笑い声が付いて回った。ちなみに、わが孫も間もなく沖縄へ修学旅行だが、小遣いは規則で1万円とのこと。この岡山の中学生たちに聞くと彼らも1万円だそうで、どことも同じのようだ。

 吉野ケ里のマスコットキャラ「ひみか」

 時すでに3時30分。嬉野温泉までは60km、50分ほどのドライブ。もうひと踏ん張りだ!


 ついでに、わが和泉市の池上曽根遺跡を少し紹介しよう。遺跡総面積は約60ha、その中心部11haが国史跡指定されている。大型掘立柱建物や巨大な丸太くりぬき井戸、多種多様な遺物が出土、府立弥生文化博物館に展示されている。

          
左:いずみの高殿(大型掘立柱建物 80畳)                 右:竪穴住居

           
左:やよいの大井戸(井戸枠直径2.3m 1本の木をくりぬいた井戸)     右:大阪府立弥生文化博物館
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