東京キューバンボーイズ(TCB)&アロージャズオーケストラ(AJO)のクリスマスジャズフェスティバルでおなじみの兵庫県立芸術文化センターの今年の佐渡裕プロデュースオペラは、Giacomo PucciniのMadama Butterfly(2024年7月12日~21日)。詳細は、芸文センターHPを参照ください。
オーケストラピットの中
7月9日本日、ラッキーにもゲネプロ(公開リハーサル)に当選し、しかも1階A列24番というオーケストラピットと舞台にかぶりつきの最高席を与えられ、オペラの迫力と魅力に感激し、そして1994年6月の感動を再び思い起こすことが出来たのである。
今から30年前、私はイタリア・ミラノで開催された世界最大規模のエネルギー会議に論文審査、展示会、日本国主催のレセプションという3つの役割責任を持って出席した。
フィエラミラノでの開会式会場風景 プリンシペ・ディ・サヴォイアホテル
開催国イタリアがスカラ座での前夜祭、フィエラミラノでのガラ・ディナー(3000人の出席者が同じ食器で同じメニューの食事を一堂に会して食する)、プレジデントディナー、同伴者プログラム等々のプログラムを用意する一方で、参加主要国は約1週間の会議中に夜毎独自の趣向を凝らしたレセプションを開催する。
1904年 Madama Butterflyが世界に先駆けて初演されたミラノスカラ座
日本国のレセプションは、ミラノの最高級ホテル「プリンシペ・ディ・サヴォイアホテル」の大広間を使って、ホテルが提供する温・冷メニューに寿司・天ぷら.蕎麦等の和食のケータリングサービスを加え、広間の後方にステージと椅子席のアトラクションスペースを設けて開催した。
スカラ座オーケストラのピックアップメンバーと日本からの声楽留学生
演目は、種々検討の結果、ミラノと日本に大いに関係するオペラ「蝶々夫人」に決定した。ご承知の通り、「蝶々夫人」は小説としてアメリカで発表され、1900年に戯曲化され、プッチーニがオペラ化を計画し、1904年2月17日イタリア・ミラノスカラ座で初演されたオペラである。
ミラノスカラ座オーケストラのピックアップメンバーと日本から声楽留学中の歌手たちに演じてもらったプログラムは、とびきり大盛況で、後日面識のある各国VIP達からお褒めと感謝をいただいた。
「タンゴの警句」でアトラクションがスタート レセプション会場の様子
難問がもう一つ。レセプションの締めをどうするか、このようなレセプションは開始時刻だけを案内状に書く。前夜オーケストラのリーダーのマンションでリハーサルを行った際、締めのアイデアを募ると「ワンダフル・コペンハーゲン」が良いのではないかということに。
次回開催国がデンマーク(更にその次が日本)なので、皆が知っている曲ならいいのだがと思いつつ、演奏が始まると会場全員の大合唱が始まった。
会場出口でお土産 400の招待状に700名の来場
ということで、皆さん三々五々退場され、今度は私が他の会場で開催されているレセプションに日本の会長代行として顔を出しに出かけた大いに疲れた一日であった。
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