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旅行記、世相独言

OXFORDの下宿屋さん -オックスフォード- (異文化体験7 世界一周の旅1)

2010年06月23日 10時09分18秒 | 異文化体験_西欧
(写真はクリックで拡大します)


 益々進展する都市化と増大する都市エネルギー。電気と都市ガス、競争相手同士がエネルギー効率・経済効率の良い先進システムを広く見聞する呉越同舟の調査団を結成。厳寒の北欧から欧州、米国東部から西部へと旅する3週間の世界一周の旅が今シリーズの内容です。
 2班に別れ、私の班は、イギリス、スウェーデン、オランダを、別の班はフランス、ドイツ、デンマークを廻って米国N.Yで合流する予定です。


OXFORDの下宿屋さん -オックスフォード-  1985.2.16~19


 この冬のロンドンは、雪が路上に薄っすらと残り、早朝は凍ってアイスバーンとなっている。今日は休日で市内観光の一日である。

  
    (左)休日の朝日に映えるビッグベン        (右)セントポール寺院の内部

  
        バッキンガム宮殿の衛兵交替式 見物客の間では世界各国の言葉が飛び交う

国会議事堂、ウエストミンスター寺院、セントポール寺院等を見て周り、バッキンガム宮殿に来ると丁度衛兵の交替式が始まろうとしている。夏と冬では衛兵の衣装は替わるが、人出の方は全く変化なく、この寒空のなか大勢の見物人が2重3重の人垣を造っている。この人垣の中にいると欧州のありとあらゆる言葉を聞くことが出来る。待ち時間も入れて約1時間ばかり路上に立っていると足元が凍え、全員足踏みをしての見物となる。


 ロンドン北西90kmの学園都市、オックスフォード(Wikipediaより)


 OXFORDへは、ビクトリアステーションからバスが出ている。運賃が面白い。片道4.2ポンド、往復は? これも同じく4.2ポンド。行ったバスは帰らないといけないので、ということか? 
 ロンドンの北西90kmの学園都市。9世紀頃創立されたOXFORD大学は、およそ30校ほどのカレッジで構成されている。マートン・カレッジに浩宮殿下が留学中で、足元の10cmばかりの雪に気をつけながら探し歩く。イヤーバンド、手袋、マフラーと完全装備であるにもかかわらず、底冷えがする。今にも崩れ落ちそうな煉瓦造りのカレッジは、それぞれの境界も定かでなく、落ち着いた歴史的景観の中で日曜の休日に骨休みしているかのようだ。

  
(左)街一番の威容を誇るオックスフォード大聖堂  (右)校庭に雪が残るクライストチャーチカレッジ

  
(左)大学の象徴ラドクリフ・カメラ (右)尖塔が美しいオールソウルズカレッジ

 礼拝堂も沢山あるが、その中でもChrist教会は1602年に建造され、狭い階段と通路が街を一望する教会の屋根に導いてくれる。見渡す限りの尖塔の山。それがOXFORDなのだ。

 OXFORDの食堂兼下宿屋さん

 やや遅めのお昼の場所を捜すが、なかなか見当たらない。狭い入口の学生相手らしい店をやっと見つけ、中に入ると、いるわ、いるわ。学生が大勢たむろしている。世の東西を問わず、学生気質は変わらぬもの。食べるものがほとんど残っていないが、ローストビーフサンドなら出来るというので、おばさんに無理を言う。下宿も兼ねた食堂で休日のお昼を男女学生が集まって、何やかやと議論に花が咲いている。中にはこれが学生かと思われるおっさんもどきもいる。こちらの人は顔だけでは歳は分からないものである。

 世界中から集めたコレクションで一杯の大英博物館

 夕刻の交通渋滞で、大英博物館に駆け込んだ時は既に夜の帳が降りようとしている。あわただしく中を徘徊し、博物館近くのトルコ料理屋でシシカバブを食する。

   
 (左)英国中央発電庁を訪問    (右)マルクスが下宿していたソーホーのレストラン「Quo Vadis」
 
 仕事始めはCEGB(英国中央発電庁)の訪問。この日の夜はソーホーのイタリアンのレストラン。2階にマルクスが一時下宿していた部屋がそのまま残されている。昨日の下宿屋のおばさんも、そのうち有名人を世に送り出すかも。乞うご期待である。




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