* 自宅で裏打ちを行う
久しぶりに保管していた水墨画に裏打ちを行いました。
## 裏打ちとは、薄い画仙紙に描かれた絵を額に入れたり 掛け軸に
する際、和紙を重ねて補強し シワを取るなど表装することです。 ##
今回は肌裏作業のみですが、私の手順と様子を紹介します。
1.デコラ板のテーブルに絵を伏せて置き、紙を水でしたします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/db/51b368b8e4e89c797e49bdc4a5d9390e.jpg)
2-イ.肌裏用和紙にやわらかい液状の糊を全面に塗り浸します、
糊と水分で濡れているこの和紙を 絵の上にかぶせます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/97/f7fd512eabd50426b2005dfee8888a18.jpg)
2-ロ.かぶせた和紙の上から、刷毛で全面を貼り付けます。
*この 1と 2の作業は刷毛を使い、全面を濡らし上下左右に伸ばすように貼る。
*この貼る作業で、紙にしわや空気が入ら無いよう行うのが ポイント。
3. 私流は この2の状態のままで乾かします。乾けば紙は白色に戻ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/9e/17580c28802bcc41de03f6a2812f5d99.jpg)
4. 乾燥したら、はじめに挿んでおいた2箇所の和紙のタンザク部から剥がします、
剥がされた絵は和紙が重なり2枚の厚さでアイロンがけされた状態になります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/59/a9c9aad605030750edd6603702da86c2.jpg)
以上の手順が肌裏作業です。
* 肌裏が終わったら同じステップで更に厚い紙を1枚貼り付ける事を
増し裏作業と言います。
額に入れる場合は増し裏がされると入れやすいです。
5. 裏打ち作業が終われば、絵のまわりの和紙をカットして額に入れます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/23/e4347ad1831693b66e4872e8123d4ddb.jpg)
今回 数枚の絵に裏打ちしました、近々 額に入れ展示を予定しています。
以上が 私が自宅で行う 私流の裏打ち作業手順です。
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