いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

忘れ得ない恋

2005年10月14日 16時59分12秒 | シルバー社交ダンス風景
 あるダンスサークルの女性。あの時に巡り会った男性が忘れないという。
福島方面に温泉旅行した際に知り合った男性のこと。後日手紙と写真が送られ
てきたが、住所の表示が無いという。そこで、相手方の住んでいる町名を聞い
ていたので、現地まで行って探したが未だに所在は分からない。十五六年前の
話である。
 と言って、写真と手紙を持参して見せてくれた。野次馬根性で拝見した。

 『美しい川、美しい緑の山々、透明で匂いのいい風の流れ、それに開放され

  れた自由な旅心、あの時あなたとの出会いにふさわしい条件が完璧に整っ

  ていたのですね。突然の出会いに、あのような振舞いが自然に出来たのも、

  勿論あなたがとても魅力的だったし、あの自然のたたずまいの素晴らしさ

  に影響されたのでしょうね。

   旅が終わり、俗世界に帰り着いて、あの数時間の出会いを思うと、誠に

  夢幻の彼方の出来事のように思えてなりません。しかし、写真という文明

  の利器は、あれが決して夢幻の世界のことでなかった証となってくれまし

  た。ひたすらになつかしく写真の中の美しいあなたを見つつ、この便りを

  したためています。

   いつしか再開の日に恵まれたら私の最初の言葉は「あなたが好きです。」

  ということに決めてしまいました。お元気でお過ごし下さい。』

という手紙に惚れ彼女は恋をしている。惚れたのは男性自身にであるが、今で
もこのかなわぬ恋に彼女は恋をしている。

 彼女は、カラオケに才能があり優勝を幾度か経験している。そして、ダンス
にも励み楽しい人生を満喫している。
コメント
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