あいかわらず、涼しい日が続く英国の夏です。
おっと、写真は私たちが行った時に気温が35℃を超えた、スペインの(というかカタルーニャの)古い都市、ジローナ Girona に行った時の...もう半月近くも前のものです。
今週の半ばから、英国の南西部では30℃を超えるヒートウェーブ(熱波)の到来が予測されています。
日照りによる水不足も心配されており、数年ぶりの「ホースパイプ・バン hosepipe ban(ホースを使った芝生の水やり、洗車などの禁止令)」がおもに南部の数か所ですでに出ています。
...と言ってもここ、北西部ではたびたび小雨が降ったりやんだりで、水不足の実感はありません。先月の、北西部でも34℃を超えたという歴史的な猛暑の時、私たちは普段通りに暑いスペインに行っていたのでした。
さて、ジローナです。
5日滞在したカタルーニャ(完全に独立をあきらめていない、国家をなのるスペインの自治州です)の首都、バルセロナから日帰りで行ってみました。
バルセロナの中心駅、バルセロナ・サンツ Barcelona-Sants 駅からフランス方面行きの電車で1時間20分ほど。
駅周辺の風景にちょっとびっくり。
一階が店舗やオフィスになっている中層階のコンクリート住宅が道路沿いにズラッと並んでいて、日本みたい!な光景でした。
駅前のロータリー、タクシー乗り場や、彫像のある小さな広場まで日本の新興都市計画にそっくりでした。
ちょっと歩いて商店街を抜けると、有名なオニャル川沿いのカラフルな住宅群が目に入ります。(上の写真3枚)
多くは20世紀初頭にたてられた、建築史上たいして重要な建物でもないようなのですが、戦後いっせいに外壁を塗り替えて楽しい景観を作りだすことに成功したようです。
川の外側の新市街がわにある名所、Placa de la Independencia (革命広場)の...
(バルセロナでも見かけた、悲願の独立の象徴の黄色いはたきのような房が電灯から下がっています)
エアコンが効いて涼しいレストランで軽い昼食を食べました。
よく空いていたので、川に面した席に案内してもらえました。窓を開けて対岸のカラフルな住宅群の写真を撮りました。
たしか、この☝写真に写っているフラットのバルコニーのうちのひとつだったと思いますが...全裸で日光浴する若い女性が見えました。バルコニーの柵の内側にねそべっていたようですが立ち上がった時にアッという光景が食事をしている私たちに提供されたわけです。
おおらかだなぁと思いました。
有名なジローナ大聖堂の高くそびえる鐘楼がカラフルな住宅群の向こうに見えています。
とても有名な観光名所だという...
赤くてハデな鉄の橋, 通称エッフェル橋(英語でエイフェウ・ブリッジ)カタローニャ語で Pont de les Pexateries Velles、「古いサカナやさんの橋」だそうです。
パリのエッフェル塔の設計者、ギュスターブ・エッフェルが設計した名建築!言われなければそんなにたいそうな物件にも見えないのですが...
橋の中ほどで左右と頭上の赤い鉄格子ごしに背後のカラフルな建物を写し込んでセルフィーを撮るべき場所のようです。
渡り切ったら建物を四角く切り取ったアーチ部分に出ました。抜けたらにぎやかなショッピングエリアでした。
川に面した側はカラフルに塗り分けてあるのに、ショッピングエリア側は、ごく普通のグレーでした。一階はズラッと店舗になっていました。
橋を渡ったこちら側は、大聖堂を中心に発達した中世の街並みが入り組んだ隘路沿いに残る旧市街です。
続きは次回に。
ジローナはとても興味深い場所でした。