イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ご無沙汰の3日間、「英国の果樹園」ケントで立ち会った美しく心に滲みるエコなお葬式

2022年01月29日 07時20分41秒 | 英国の、生活のひとコマ
水曜日、木曜日そして金曜日の三日間、私たち夫婦と娘の3人でケントのオーピントンの夫の弟の家に滞在しました。


上の写真は、暖炉の前で仲良く暖を取る弟の家の評判の悪い不愛想なネコのミリセントと、夫です。
3年ぶりに訪ねたら一皮むけたように愛想よくなっていました。
...と言っても隠れるのをやめただけで、客人にさわられるのは嫌がります。
暖炉をつけると「おなかあぶり」に出てきます。

ケントは、のちに「アルファ・ヴァリアント」と改名された、コロナウィルスの英国変異種(ケント・ヴァリアント)が最初に確認された南東の海岸州です。

年末に高齢でなくなった夫の父のお葬式に出席してきました。



「森林葬 woodland burial」と聞いていたので、もっとうっそうとした自然な森を想像していたのですが、違いました。

広大な 私営の「自然埋葬地 natural burial ground」です。



いろいろな種類の樹木がまばらに育ちかけている植林地でした。



故人が生前に買い取った埋葬区画に行くまでにちょっと草の生え具合の違うところをいくつも踏んで通ったのですが、よく見ると名前の書かれた、十字に組んだ目立たない木の板が土に刺さっていました。

埋められた数々のご遺体の上を踏んで通っていたことが分り、恐縮したのですが...どうやらかまわないようでした。



土に還ったご遺体を養分に樹木が育つ、のが自然葬の意義なのですから。
墓石などおかず、そのうちだれがどこに埋葬されているのかもわからなくなるかもしれないのも自然葬の意義なのでしょう。

指定された場所に行くと、前もって掘ってあった深い穴の上に角材2本を渡し、その上に柳の枝で編まれたカゴ編のお棺が載っていました。

持参したタブレットから静かに流れる故人の好きだったクラシックミュージックをバックグラウンドに、夫の弟が故人の生前の人となりや英国のEU加盟実現に上級公務員として尽力した驚きの経歴(と故人が好きだったオヤジギャグのいくつか)が語られ、故人の妻が詩を引用して亡き夫への愛を語り、
ころあいを見計らって係の人がお棺を穴の底におろし、20人足らずの会葬者がカゴ一杯のハーブの葉や枝をひとりずつお棺にふりかけ、式は終わりました。

感動的で心のこもった素晴らしい式でした。

イギリスでも近頃は火葬がごく一般的です。
スペース不足や信者の減少などのせいか教会の墓地に埋葬する伝統的なやり方は現在あまりないようです。

本当は(遺体に限らず)何でも燃やせばガスが出てオゾン層の破壊につながり環境に良くないらしいのです。
夫の父の再婚相手である未亡人が特に環境問題に関心があるために2人で希望した比較的新しい形態のお葬式です。
となりに年の離れた妻の死後の埋葬場所も確保してあります。

それにしても故人夫婦のロンドン郊外のグリニッジの自宅からも、すべての子供たちの家からもずいぶん遠い不便な場所です。

夫の弟だけが同じケント内に住んでいるのですが、それでも1時間近くドライブしました。

埋葬地の外は一面の果樹園です。


となりにウマの放牧地を有する古い(16世紀ごろの建物?)果樹園経営の農家がありました。


自宅の広い裏庭を趣味で果樹園にするつもりらしい、退職した夫の弟は果樹に詳しく、「これはリンゴ、これはナシ、パブの周りの灌木はグーズベリー」とドライブしながら言い当ててみせました(あたっているかどうかは不明です)

とにかくあたり一面、果樹園でした。

ケント州は果物の産地として知られています。
平らで広々とした果樹園や耕作地がどこまでも続きます。

「白っぽい石を積んだドライストーン・ウォールに囲まれた丘陵の牧草地で草を食むヒツジ」が典型的な田舎風景である、私たちの住むイングランド北部の田舎とは全く違う風景です。

美しい田舎道の長いドライブのあいだ、家畜は乗馬用のウマしか見当たりませんでした。

埋葬のあと会葬者が集まって会食した地元のパブです。




イギリス北部では全くといっていいほど見かけない、木の板ばりの古い民家をケントではよく見かけます。
何となく、アメリカ合衆国の東海岸のイメージです。
日本でも「異人館」などでおなじみなのではないでしょうか。

16世紀創業のパブの内部です。




バーの上はぐるっとホップ(ビールの原料)のドライフラワーで飾られています。

ひさしぶりに会った親戚どうしの会話や孫たちが連れてきた婚約者たちの紹介などで盛り上がる、楽しく和やかな会食でした。
ケータリング会社が用意した、ベジタリアンのビュッフェです。

2時間の会食の後、希望者だけ墓地に戻って、私たちがいない間に厚く土をかぶせられた埋葬場所を見ていきました。


故人はイギリス人男性にしては非常に高齢で、自宅で愛する妻に見守られておだやかな最後を迎えられました。

来月にかんじんの「植樹」をする集まりがあるのですが、さすがに再びのイングランド縦断は負担ですので私たち一家は参加を見合わせます。
子供たちが選んだブナと、未亡人が選んだローワン...なんだか統一性のない人口の林になりそうです。

それもまた自然葬の意義なのかもしれません。(えーっと、どうでしょう?)



私は自分が死んだ後のことは残された人に一切を任せるつもりで、いっそのこと式も埋葬もなくてもよいと思っているのですが、もし埋葬地が選べるのなら、私のことをおぼえていてくれる人が行きやすい場所がいいな...とふと思いました。








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デパートでショッピング!へんてこりんなサイズ見本シャツと私が最後に目撃した英国のガサツなデパート慣習の思い出

2022年01月25日 07時40分02秒 | 英国の、生活のひとコマ
夫が着る、礼装用の白いシャツが必要になったので買いに行きました。



会社勤めの時の(いわゆる日本語で言う)ワイシャツはほとんど処分しています。
冠婚葬祭用に残しておいた数枚も首回りやお腹周りがキツくなったので1着だけ買いなおしです。

めったに着ないだろうし、スーパーマーケットの自社ブランドの安いモノで充分だったのですが現在のサイズがよくわからないことと、夫は背も高いのですが、オランウータンのように腕が長いので...
店員が相談に乗ってくれるデパートで買うことにしました。

胸囲と首回りのサイズだけではなく、サイズが豊富で身丈と袖丈まで選べる老舗デパート、M&S (エメネス/エメンデム )の郊外の大型店に行きました。

サイズが分らないという夫に、店員はサイズ見本の白いボタンダウンシャツ3枚を手渡してくれました。
それをもって案内された試着室に行きました。



M&S / MENS WEAR / REGULAR FIT / NOT FOR RESALE (M&S 紳士服 標準フィット 非売品)と、三角配置に大文字で大書されたサイズ見本シャツ背面のプリントがおおウケです。
刑務所の制服みたいです。

写真を撮っていたらそれがまた店員にウケました。
私と同年配のその女性店員と笑っていたら別の若い店員が「どうしたの?」という顔をしてやってきたので「背中のプリントがおもしろい」といったらその人も朗らかに笑ってくれました。
夫は1人、マジメな顔で試着を続けていましたが。



売り物のシャツはすべてきちんとプレスしてぴちっとした形でビニール袋に入っているので試着はできません。
見本のシャツ、いいアイデアだと思いました。

ピッタリサイズのシャツが買えました。

今はどこの衣料店でも試着室にはこのように公衆便所のような個室がずらっと並んでいます。
小さい店は両側に1室ずつぐらい、いずれも試着後に個室からでて歩き回ったり店員や連れに感想を聞いたりできる「じっくりご検討」スペースが真ん中にあることが多いようです。

このM&Sの男性用試着室には手すりと低い位置のハンガー掛けと車いすが一回転できる広いスペースを設けた障碍者用個室もありました。

共有の入り口で何着試着するか係の人に申告して、着数が書かれた札をもって空いた個室に入って試着します。
男女別ですが、服の脱ぎ着は個室の中なので異性の同行者を招き入れて試着した服の感想を聞くこともできます。

買わなかった服は係の店員に手渡し、買うことにした服と持ってて入った服の数をあわせて、数字の書かれた札で数を確認してから退室します。

私が英国に来たばかりの30年ぐらい前、(10年ぐらい前に倒産した)ウールワース Woolworth や、(今はそういえば見かけない) C&A などの生活雑貨も販売する衣料中心の安売りデパートの試着室はスポーツジムのロッカールームのように個室のない大部屋だったのを思い出しました。

若い女性のグループがいろんな服を試着してファッション雑誌のようなポーズをとってワイワイやっていましたっけ。
下着姿でくつろいでいたり土足の床に試着した服を脱ぎ散らかしたり...「驚きの海外日常生活!」でした。

当時、中堅クラスのデパート、(これまた一昨年ロックダウン下で倒産した)デべナムス Debenham's にも大部屋試着室がありました。
入り口にはやはり係員がいて、未会計の服を着たまま試着室を出ることが許されなかったため、同行した夫やボーイフレンドに感想を聞くことはできなかったはずです。

いつの間にか、というか私が来て間もなくそういうガサツな試着室制度はすっかり廃れました。
今ではウールワースのような安売りデパートそのものがなくなってしまいましたし。
安い服は、個室が並んだ「公衆便所型」の試着室がある大型店舗のスーパーマーケットで買えます。

当時、そういえばこのM&S(当時はマークス&スペンサーという店名でした)では試着ができなかったのでした。
なぜだったんだろう!?
なんとも不自由でした!
もちろん交換、返品は簡単にできましたが。
縫製と素材の質がよく値段が比較的手ごろで、なぜかあまりオシャレではない自社ブランド物ばかり販売する質実剛健イメージで売っていた独自の路線のデパートだったのです。

現在はすっかりイメージ一新、自社ブランドも高級すぎないデザイナーもの、といったランクのオシャレな品をずらっとそろえて頑張っています。
働く女性に人気のハイ・ファッション路線と、「マークス」時代の往年の愛好者の需要にこたえたおばあさんウケ路線の2本立てで、デパート不振のオンラインショッピング時代を生き残っている老舗デパートです。

いつの間に試着歓迎になったのかの記憶はありません。

かっこいいモデル写真がベタベタプリントされたこの内装の趣味...重いですね。


女性の試着室ものぞいてみればよかった。

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再会!チューダー様式の貴族の邸宅を追われ雑居ビルの前庭で通りを睥睨する貴婦人と貴公子のカエル母子、

2022年01月25日 07時40分02秒 | ストックポートとその周辺
高級住宅街のなかにある商店街、ブラモール・ヴィレッジ Bramhall Village のすぐ手前の歩道を歩いていて何気なく一軒の家の門の中を覗いたら...



おなじみ、ストックポーツ・ジャイアント・リープ STOCKPORT'S GIANT LEAPの親子カエルが前庭に鎮座していました。



ストックポーツ・ジャイアント・リープは、表面にアート加工を施された21体の巨大なカエルを探してタウンセンターの名所や史跡、商業施設をめぐるストックポートの町おこし、観光・アートイベントです。
パンデミック前の2019年、そして1年おいて去年の夏にこのイベントについてしつこく取り上げたストックポート日報の記事をご記憶の方もいるでしょう。

エリザベス朝時代の貴婦人と幼い貴公子に扮したこの親子ガエルは、うちの近所のブラモル・パーク Bramhall Park のカフェ・売店エリアにいましたっけ。
その時撮った写真です。


1回目のイベントの成功に気をよくした主催者は去年はストックポートの郊外各地にまで展示の範囲を広げたのでした。

ブラモル・パークは16世紀、チューダー様式(エリザベス朝時代)の貴族の大邸宅、ブラモル・ホール Bramol Hall とその庭園からなる広大な公園です。

記事のリンクです☟
地元の公園にもいた親子のカエル、史跡建築の見学に求められる義務ではなくて任意になったマスクの着用

イベント終了後、多くのカエル像はオークションで個人や法人に買い取られ散逸、おもに規模の大きなオフィスビルの受付やホテルのロビーなど目立つ場所に永住の地を見つけたときいています。

この商店街のはずれの、住宅前の貴婦人と貴公子カエルはちょっと意表をついていました。

ファイナンシャル・アドバイザー、会計士の事務所とカイロプラクティック診療所が共同で間借りしている普通の住宅が改装された小規模な商業ビルのようです。
他にも探せば、目立たない場所で人知れず座り続けるストックポートの親子カエルが見つかりそうです。

通算30回以上も記事にしたこのストックポートこだわりのカエル・イベントのてきとうに選んだ記事のリンクです☟

(2019年の2本)
ストックポートは国際ビジネスのハブになり得るか?ちょっと無理そう、それにしても帽子をかぶったカエルの人集め効果には脱帽!

ストックポートのカエルを使ったアートイベント第3弾!かなりあざとい広告媒体としてのカエル利用

(2021年の1本)
街を歩けばイヤでも目に入る!町中を占領するハデな図柄の巨大カエルの町おこしイベント!観光案内付き
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癪に障る嘘つき首相の進退やいかに。ウソをつき言い訳をして首相の座にしがみつく国辱ボリス・ジョンソン首相

2022年01月22日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
前回の続きです。



写真は全く無関係の、マンチェスターの国際的な現代文化センター、ホーム HOME 周辺のモダンな建物群です。
マンチェスターオックスフォード・ロード駅周辺の再開発地域です。


首相とその周辺の人々が、2020年と2021年にコロナウィルスのパンデミックのさなかに数々のパーティを開いて楽しんでいたことが関係者の証言で次々と明らかになっています。



首相の進退を現在最も脅かしているのが、厳格なロックダウンのただなかの、2020年5月20日に首相官邸で開かれたパーティです。

「ソーシャルディスタンシング対応の飲み会」としてメディアには揶揄されているこのパーティには、100人の政府関係者、官僚などがイーメイルで招待され、30人ぐらいが出席したと言われています。
招待イーメイルに「ソーシャルディスタンシング対応の飲み会 Socially distanced drinks、自分のブーズ(お酒)を持参するように」と書かれていたそうです。

最初は否定していたボリス(ボリス・嘘つき・ジョンソン首相)は妻(当時は婚約者)とともに出席したことをついに国会で認め謝罪しました。
仕事のミーテイングだと認識して、スタッフをねぎらうために25分だけ参加したと言っています。
「散会するように言わなかったのは不覚だったと反省している」とも「誰もその集まりが違法だと教えてくれなかった」というワケのわからない言い訳発言もしています。



その少し前の2020年5月15日には、首相官邸の庭園でスーツを着た大勢のスタッフとともに、嘘つきボリスが赤ちゃんを抱いた婚約者と並んでガーデンテーブルに座っているところがバッチリ写真に撮られています。
これも仕事の集まりだと首相もスポークスマンも徹底して主張していますが、写真にはちゃんとワインとチーズボードもうつっているため、
ダウニング・ストリート(首相官邸所在地)のチーズとワインパーティ Downing Street 'cheese and wine' party」として一般に知られています。



去年の年末に、その前年の2020年の12月、複数のクリスマス・パーティ、お別れ会、慰労会、ボリスの妻が催したホームパーティ、大勢出題者が集まって発信したクリスマス・ズームクイズ大会などが保守党メンバー間で、あるいは首相官邸やその付随した施設で行われていたことが次々に発覚して大さわぎになりました。

いずれもボリス本人が出席していなかったためもあり、首相の辞任要求がここまで盛り上がってはいませんでした。
夏にいったん解除されかかったロックダウンが、感染率が従来の株よりずっと高いケント・ヴァリアント(英国変異株=アルファ)の蔓延で地域ごとのティア制度に変わられ、ロンドンは最大危険地域だった頃の話ですが。

以下の写真は、マンチェスター・オックスフォード・ロード駅 Manchester oxford Road Station と、駅前の広場に面した名物カフェ、ジャヴァJava の外観と店内。


去年の年末に浮上してきたこのふたつの、春の最初のロックダウン中の首相が出席もしていた規則破りパーティへの国民の怒りはただ事ではありません。

その時のロックダウンルールによれば、同居人以外との人と会うことが許されていたのは一回に1人だけです、それも屋外で。
マスクを着用している人はほとんどいなかったその当時、2mのソーシャルディスタンシングは厳格に守られていました。

パーティには出席していなかった、パーティだったとは知らなかった(仕事の集まりだと思っていた)という大ウソをついていたことを一国の首相が国会で認めたのです。
それまでは有能で働き者の自分のスタッフが庭園でワインを飲みながらラップトップもタブレットも書類もなしの「仕事の集まり」を持つのが悪いことだとは全く思っていないと豪語もしていたのです。

現在とりおこなわれている、一連の規則違反パーティ疑惑の調査結果が出るまでは断固として辞任要求を拒絶している嘘つきボリスです。

このニュースが公になったとたん、各テレビ局のニュース番組には次々と、ちょうどパーティの日付と同時期に家族や愛する人をコロナで亡くした人々が悲しみと怒りを表明する証言者として登場しました。



家族が亡くなった時にも死に目に会えなかった、初孫に会わせてあげることなく親を死なせた、コロナで死んだ親のお葬式が出せなかった、出産に夫の立ち合いが許されなかった、ダウニング・ストリートのチーズとワインパーティの日に40代のバス運転手だった夫をコロナで亡くした...等々の悲しい話を連日連夜聞いてしまいました。



ボリスと取り巻き連が許せない気持ちがどんどんどんどん募ってきます。

ダウニング・ストリートのチーズとワインパーティと同じ日に、10人集まって宅配ピザとビールで裏庭のパーティをしていたら通報されて1人100ポンドの罰金を課せられた...という人も怒りの証言者として登場しました。
「いや、僕たちは実際規則違反したんですし、しょうがないかもしれませんけど、でも罰金とられて...ダウニングストリートではおとがめなしでしょ?」と何となく居心地悪そうな証言でした。

レポーターの「罰金を払い戻してもらいたいですか」という愚問には「いやぁ、払い戻してもらえたらうれしいけど...あ、コロナで亡くなった人の家族を支援する義援金として寄付します!」と感心な回答をしていました。



2020年の間に、首相官邸がらみのパーティ(お酒が出る楽しみのためのあつまり)が少なくとも10回はあったと言われています。

パンデミックの2年目、2021年の4月16日はエジンバラ公の葬儀前日のため国民全体が喪に服していたのですが、ダウニング・ストリートの庭園で2回のパーティが開かれました。(フィリップ殿下の葬儀前日のダウニングストリートの2件のパーティ Two parties of Downing Street on the eve of Prince Philip’s funeral)

嘘つきボリスは出席していませんが、自宅の庭園でのパーティのことは当然承知だったでしょう。
そのうち一つのパーティには近所のコンビニエンスストアで購入されたスーツケースいっぱいのワインが持ち込まれ、ボリスの息子のブランコが酔っ払った出席者によって壊されたというなまなましい証言もあります。



日本では、ボリス・噓つき・ジョンソン首相の評判は比較的良いと聞いています。
日本の宰相のリーダーシップが問われる時には比較対象(よい例)として名前が上がることもあるとも。



気さくで気取らない風貌、ボサボサの髪の毛や朴訥な話し方が好感を持たれているのは納得です。
スピーチ原稿を読むこともなく自分の言葉で考えを述べたり、質問の記者や一般人のなのった名前をすぐに憶えて、ファーストネームで呼びかけながら答える...など、日本の首相には考えられないような親しみを持たれる対応、何よりも「憎めないヤツ」演出の巧みさで、第一印象は英国民にも悪くないのです。

ただ、気さくで憎めない印象とは裏腹に、ボリス・ジョンソンは典型的な特権階級出身者であり、自分の属する階級、社会の利益を代弁する政治を行ってきたことを知ってもらいたいと思います。

今回のみっともない「パーティゲート」の件で、自分たちは特別であり法の力が及ばないという特権意識がバッチリと露呈してしまったということを心にとめてみていただきたいです。

....あ~、そこまで深く考えなくてもいい?
単に楽しみを先送りすることができない、コントロールのきかない人なだけかもしれません。
ジャーナリスト時代の同僚や部下は「パーティや飲み会の予定は仕事より優先する人だった」と証言しているそうですから。

コロナで困窮したり家族を亡くして悲しみに暮れている国民の思いに考えが及ばないという、国政のリーダーには絶対にふさわしくない彼の資質を一気に露呈したのが今回の一連のパーティゲートです。



週明けに行われることが期待されているパーティ疑惑に関する調査結果の公表により首相の進退に関する動きがまたあることでしょう。

2020年、5月16日のストックポート日報の記事を見つけました☟
コロナウィルスに翻弄されたこの2年間を、自分で書いたストックポート日報の記事で振り返ってみていました。

国民の不安がつのるロックダウンの解除、皮肉だと思いたいマンチェスター交通局の交通安全標語
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パンデミックの終焉か?まだまだ油断は禁物の感染者数が膨大な英国の、恥知らず嘘つき首相の追及は痛快

2022年01月20日 07時09分24秒 | 気になる出来事、社会情勢
1日遅れで、マンチェスターの話題をお届けするつもりでしたが予定変更、コロナウィルスの話題の、新展開。

写真は晴天の昨日の午後、家の近所で撮った冬の木立と夕暮れの風景です。



どうやら、英国ではコロナウィルスの「パンデミック pandemic」は終わりを迎えているそうです。

来週から、公共の場所でのマスク着用義務を含めた感染拡大阻止のための行動規制のほとんどが撤廃されます。



昨日の新規感染者は108,069人、あいかわらずすごい数ですが(多少の上下はあるものの)減少傾向に転じてきています。。

数のピークは過ぎたということらしいのです。



3回目のワクチン接種(ブースター・ジャブ)を終えた人が12歳以上の全国民の50%を超えた2週間ぐらい前から「長いトンネルの先に明かりが見えてきた」というおなじみの文学的な表現を耳にするようになりました。
(あ、この表現はワクチン接種が始まった2020年の年末ごろにも言われていましたっけ...)



パンデミックの時期は過ぎ、コロナウィルスは「エンデミックendemic 」の時期にさしかかったと一部の政治家やメディアは主張し始めています。
endemic というのは通常は暑い国だけに発生するマラリアのような地域的な伝染病のことを言うらしいのですが、この場合、「(英国では)ワクチン接種などで対応すればコントロール可能な」伝染病と認識していいらしいのです。

毎年変異して現れる、根絶がムリな、それでも予防は可能なインフルエンザみたいなとらえ方でしょうか。

もちろん...まだその状態ではない、という科学者も政治家(おもに野党)も多数います。




昨日までに12歳以上の全人口の63%がブースター・ジャブの接種を終えています。
ブースター・ジャブの接種促進がウィルスを制するカギであることは間違いありません。

ボリス・嘘つき・ジョンソン首相が「英国は世界に先駆けてコロナを制している」と手柄顔に語りたがる気持ちはよくわかりますが...

嘘つきボリスの大ピンチ!



彼が国会で追及されているのを見るのは本当に胸がスカっとします。

恥ずかしい「パーティゲート partygate scandal 」が大詰めに来ています。

日本でどの程度くわしく報道されているのかわからないのですが...



2020年春の、最初の厳格なロックダウン中に首相官邸で開かれた大掛かりなパーティとの関係を否定していた嘘つきボリス本人が出席していたという大疑惑を先週ついに、国会で認めました。



ロックダウン中の首相官邸でのパーティ疑惑(パーティゲート)はこれだけではありません。
お別れ会、慰労会、すでに知られているクリスマス・パーティ、理由はともあれ集まって飲む会、(嘘つきボリス本人が出席していない集まりも含みます)その他...

パーティどころか人が集まることも仕事以外の外出も禁止されていた時期に、禁止令を出した首相本人が重大な規則違反を犯していたのです!
親の死に目に会えなかった、コロナで死んだ家族のお葬式があげられなかった...等々2020年春のつらく悲しい思い出を怒りとともに語る国民が次々とニュース番組に登場しています。

ボリスの辞任、あるいは引きずりおろしは時間の問題です!



以下、詳しくは次号!
















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マンチェスターの文化を担うアートの拠点、ボロさとモダンさを併せ持つエリア

2022年01月18日 07時22分59秒 | マンチェスター

マンチェスターまで行って、自主上映映画を見てきました。


2015年にオープンした、映画、演劇、モダンアートなどの国際的な現代文化センター、ホーム HOME に足を踏み入れたのは、実は初めてです。

にぎやかなバス通り、オックスフォード・ロード Oxford Road と...


オックスフォード・ロード駅に続く急な坂道、ステーション・アプローチ Station Approach の角に立つレンガ造りの背の高い建物(左)と...


ステーション・アプローチと名無しの道(B6469、少し先に行くとウィットワース・ストリート Whitworth Street という名前がついています)の角に立つ、突き出した丸みの部分がかわいらしい...それでもこキタナイ建物は...


HOME がオープンするまでは「コーナー・ハウス Corner House 」というわかりやすい名前の、二つでセットのマンチェスターの現代アート活動の拠点だったのです。

突き出した丸みの部分が特徴のこの建物は1935年建造のモダニズム建築の傑作、小ぶりな映画館です、

コーナー・ハウスの自主上映映画館として30年以上親しまれたあと、2015年秋に閉鎖されてから...もう6年以上ですね、空き家になっています。

かつて中央図書館に併設されていた小劇場と、コーナー・ハウス内のいくつかの画廊スペース、映画上映施設、売店、カフェ、バーなどの機能はすべてHOME に移されています。

去年の夏に撮った写真がありました!


たったの8カ月ぐらいでボロっちさがいっそうすすんだようです。
しかし行きに通りかかった時には、ポスターやはり紙がはがされた後の臨時の板囲いに作業員2人がペンキを塗っていました。

どうやら、取り壊しはまぬがれているようですが、保存が決定したとか使い道がきまったとかいう話は聞いていません。

ペンキを塗り終わって、景観が少し向上したようです。


もと映画館横の名無しの道を線路の高架沿いに少し歩いて...


(右側奥の多層住宅はマンチェスターのロック・ムーブメント、Madcheter の聖地、伝説のナイトクラブ、ハシエンダ The Haçienda だった建物です。現在はおしゃれなアパートメントになっていますが、いまだに記念写真を撮りに来る人が後を絶たないそうです)

線路下のアーチをくぐれば...


新築のアート・センター、HOMEを擁する近代的な異次元空間が広がっていました...!!!


ひとつ手前の高架下アーチをくぐった向こう側はこんなボロっちさです。


線路を超えた(線路の下をくぐった)向こう側は結界を超えた旧工場街なのです。
再開発地域なようです。


HOME がオープンして間もなく、旧アート・センターだったコーナーハウスが閉鎖された直後のストックポート日報の記事です☟
リンクを貼りましたので、ぜひ開いて読んでください。
人々に愛されたマンチェスターの文化施設の移転後、取り壊しの危機に瀕したモダニズム建築の小さな映画館

次回に続きます。

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発見、ネコのためのビデオ!ネコが喜び大ヒット!やはり一番喜んでいるのは、ネコの動きを見る飼い主か

2022年01月17日 06時56分57秒 | うちのネコ、よそのネコ
夫の弟がユーチューブの「ネコのためのビデオvido for cats」を教えてくれました。


ロンドンの西、オーピントンに住んでいる弟の家のネコは私たちが訪ねていくたびにピュッと隠れて出て来ない、愛想のないネコです。
数日滞在しても、エサを食べている時しか私たちゲストの前には姿を見せません。
食べている時にそばに行くと家の人でも怒られるそうなので、お食事中のお姿を遠くから拝見させていただくだけ、「ネコのいるお宅におじゃまする楽しみ」が全く味わえません。

そのぶあいそうネコのミリセントが夢中になるというユーチューブのビデオをまず息子ネコ、ティブに見せました。
ソファーで丸くなってスカスカ寝息を立てていたティブを無理やり抱いてテレビの前に連れてきたら不機嫌にドサッと床に降りました。

ところが目の前の鮮やかな緑の草地の上でヒョコヒョコ、ギクギク動くリスの映像が目に入ったからたまりません。


テレビをおいているテーブルの上に前脚をかけて2本脚で立って右に左に画面のリスを追いかけます。

狭いテーブルの上に飛び上がって...


リスや野鳥の動きを首を激しく動かして追って、前脚でバシッと抑える動作を繰り返します。

テレビ画面の前が狭いので、身体の向きを変えられないところがつらいところです。



本当に好きみたいですね!

10時間ぶっ続けの、バードウォッチング・ビデオ!

きれいな野鳥とリスが木の切り株に撒いたエサを取りにやってくる10分程度の映像が「ループ」になって繰り返されます。

キッチンで家事をしている間ずうっとつけっぱなしにしていてもいいぐらいのなかなかのリラックス映像です。
野鳥ビデオと、野鳥観察するうちのネコを見ながら夕食を食べました。
(私のうちではいつもは食事中テレビはつけない習慣なのですが)

弟おススメのもう一本、ネズミ版。




床の上に撒いたエサを取りに二匹のネズミがチョロチョロと穴から代わりばんこに出てきます。
エサをくわえて素早く穴に飛び込む動作がなんともせわしなくて...こっちのビデオにはちょっとイライラさせられます。

何だかモグラたたきに似ているような...
モグラたたきは、がんばれば出てきたモグラをたたけますがチョロチョロネズのミビデオはティブがどんなに素早くパンチを繰り出しても決してネズミの動きをとめることができないのです。

日本語で「ネコが見るビデオ」で検索してみるとやっぱり次々とヒットしました。
日本語版のほうが種類が豊富なようです。

日本語のタイトルには「ネコがリラックスする」というようなことが書かれていますが、うちのティブはぜんぜんリラックスしていなかったようです。
動きの激しいビデオ・ゲームを楽しむ感覚でたしかに楽しんではいるようでしたが、ビデオゲームと違って撃ち倒したら点数が入る、というわけでもなく、不毛な「バーチャル狩り」を続けるティブがちょっとかわいそうになりました。
いえ、本当に楽しんでいるようなのですが...

夫も「やらせすぎるとネコの情操によくない」と言っています。

子供にやらせるビデオゲームと一緒で時間を決めて少しずつというのがいいのかもしれませんね。
ネコの動作を見る私たちが楽しめます!


深夜に、起きて下りてきた母ネコ、リヴィーも呼んできてもう一度ユーチューブをつけました。

息子、ティブがテレビの前の位置を独占して楽しんでいるのを遠く、棚の上からどうやら見ているようです(洗濯物のそば)


夫が「お前のお母さんにも楽しむチャンスをやれ!」と息子ネコ、ティブをキッチンの外に締め出しました。





ふだんは、あまり動くものにも興味を示さない落ち着いた不精ネコのリヴィーもチョロチョロネズミに夢中です。
ティブと違って、テレビ画面の後ろに興味を示します。

壁の穴に入ったネズミが、テレビ画面の後ろにいるのではないかと推察するのは頭脳明晰ゆえなのかどうなのか...



ティブを入れたら...


こんなことになったので...


(テレビが壊れる!)

また外につまみ出されました。
けっきょく、2匹の夜食の時間になるまでリーヴィー1匹で「ビデオゲーム」を堪能させました。

じーっと見てリラックスして落ち着いて見ていられるネコ、いますか?






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そこらじゅうで自主隔離、社会の動きが鈍くなったこの時期に外出も控えてネコといっしょにペンキ塗り

2022年01月15日 07時44分06秒 | 気になる出来事、社会情勢


DIYショップで買ってきたペンキを2日かけて塗りました。

昨年の10月に撮った写真です。


見苦しいでしょう?
セントラル・ヒーティング(ラジエーターの暖房と温水)のコントロールセンターが息子が使っていた部屋の目立つ場所に取り付けられています。

20年近く前にこの家に引っ越してきた時はこんなに錆びた胴のパイプがむき出しではなかったのですが...どういう状態だったかはっきり覚えていません。
10年ぐらい前に機械を買い替えて、パイプを覆っていた木の薄い箱を取りのぞいてからずうっとこのままでした。
パイプの前に本棚をおいていたので、こんなに丸見えではなかったのですが。

何回かストックポート日報に登場している(お尻の写真まで掲載されている)例の仕事熱心だけど時間にルーズな便利屋さんが、年末にコントロールセンターまで囲う画期的な作り付けの戸棚を作ってくれました。


年末は時間切れで、今週来て扉を作って取り付けてくれるはずだったのですが、これで何回目かのキャンセルになりました。
今度は本人に引き続き、小学生の息子がコロナに感染だそうです!
以前は別の息子が感染していましたっけ。
子供をおいて家を空けるわけにはいかないので、仕事をキャンセルしなければなりません。
子供は2回とも無症状だそうです。

現在英国では空前絶後の検査数のため陽性判定が相次ぎ、とても多くの人たちが自主隔離のために欠勤しています。
それだけでも社会の動きがじゅうぶん停まってしまっています。
しかもそれだけではなく、子供が感染したり、学校や保育所が人手不足で閉鎖されたりで、(11歳以下の)子供が家にいるとなれば両親のどちらかが欠勤して子供と家にいなければならないのでした。

ブースター・ジャブを接種しても3割強の人がオミクロン感染するらしいことが分っています。
接種していれば症状が出ないか、たとえ出ても軽症ですみ重症化して病院に搬送されることはほとんどないらしいことが救いです。
(それでワクチン効果は充分です)

症状が出ていないため、検査漏れの感染者が知らずに出歩いて感染を広めている可能性はじゅうぶんありますね。

夫が咳をしだしたので私もいっしょに、ホームテスト・キットで検査してみました。

2人とも陰性でした。
夫はただ風邪をひいただけのようです。

昨日1日の新規感染者数は99、652人。
減ってきています。

便利屋さんが来てくれないので先に、出来上がった部分だけに私が1人でペンキを塗ることにしました!

来週、来てくれるはずなのですが本当に来てくれるかどうかもたしかではありません。
「来られない」連絡を電話で受けた夫は、便利屋さんの家庭の事情まで長々と聞くはめになりました。

ペンキ塗りの助手としてうちに来てくれたこともある奥さんが子供をおいて家を出てしまったのだそうです!

便利屋さんは来てくれないかもしれませんが、母親ネコのリヴィーがいっしょに来てくれました。


手伝ってくれるわけではもちろんなく、ただ寝るために私について入ってきただけのようです。
息子ネコ、ティブも遅れて入室、入眠。

ベースコート(下塗り)が終わったところです。


現在使う人のいないこの部屋は、いつも暖房を節約するためにラジエーターの元栓を閉めて締め切っています。
ひさしぶりにドアが開いた部屋の、特別感ひとしおの余分ベッドで寝てみたかっただけのネコたちです。

私と一緒にいたかったからついてきたわけではなく、私が下塗りを終えて部屋を出たあともネコの夕食時間まで3時間もそのまま寝て過ごしました。


昨日、一回目を塗り終わったところです。


ムラがあるのでもう一塗りします。
「アヒルの卵」のようなごく淡いブルーを想定して見つけた mineral mist (ミネラル・ウォーターの霧)という美しい名前の色です。

壁にはみ出たペンキのことはご心配なく。
壁も明るい色に塗りなおします。







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眺めのいい駐車場から一望するストックポートの夕暮れと不可解な命名、県名ペンキ色

2022年01月14日 07時49分41秒 | ストックポートとその周辺
ストックポート・タウンセンターのはずれにある、大型ディーアイワイ・ショップ DIY shop に行きました。


坂と高低が多いストックポートの、高い丘の上にあるこの大型店舗の広大な駐車場からの眺めが格別です。


午後3時半ごろ、日暮れ前の太陽がギラギラ低く照りつける冬の夕暮れです。



ディーアイワイ(DIY=DO IT YOURSELF)の概念が日本でも知られているかどうか知りたくて検索してみたら、意外なことに言葉としては定着しているらしいのが分かりました。
かつて混同されていた「日曜大工」、「手作り」とは違うという意味のことがていねいに解説されていました。
どちらも趣味的要素が強いイメージだけど、DIY はもっと実用的なことをプロではない人がやること云々...と。
その通りなのですが。
日本ではそうなのでしょう。
英語のDIYはたぶんちょっと違います。
私は自分の観点から、英語の DIY を定義づけをしてみました。
たんに「(おもに自宅の)改良作業」、これでどうでしょうか。

全国展開の DIY ショップ、B&Qのストックポート支店は本当に大規模です。



タイルをひと箱、ペンキとベースコート(下塗り)、木の板、それに家具の布はりかえ用のステープル(ホッチキス)...その他こまごましたものを買いました。



木工用のペンキ売り場で...


ヘンな色の名前のペンキのシリーズを見つけました。


B&Qの自社ブランドのようですが、なぜか(たぶん)その色と全く関係ない響きの好い都市の名前がついています。
トロントとかフルハムとかチェルシー、サンホセ、ブルックリン...。
でもヒョーゴ(薄いピンク)とホッカイドー(青みがかったグレー)って何でしょうか。
コーベとかサッポロじゃなくて?

30分ほど中で買い物をして、駐車場にもどったら、日が暮れていました。


街灯がともり、半月が出ていました。




この大型 B&Q は、建築、配管、電気、内装.、.屋根ふき、造園...その他諸々、家具つくり(木工)など日本のDIYとも重複する分野をふくめたありとあらゆる「不動産の改良工事」の材料や道具を販売しています。

プロの職人さんたちが資格証明などを提示して登録すればプロ価格(卸値プラスアルファ)で販売してもらえる店としても知られています。

いつも店開きしている、肉体労働をする「ガテン系」のいかつい男性たちがしっかりと食事ができるフード・トラックからはベジタリアンの夫が眉を顰める、ベーコンサンドウィッチやハンバーガーなどの脂ぎった匂いがしています。

もう日暮れだけどあいている、屋号はランチ・ボックス the Lunch Box(お弁当箱)。

ストックポートのもっとも知られたランドマーク、ストックポート日報ではすっかりおなじみのストックポート・ヴァイアダクト (鉄道橋)Stockport Viaduct の壮大さが一望できる稀有なスポットの一つです。


19世紀の土木建築技術の優れた例であるのみならず、公認!!世界で2番目に大きいレンガ建築なのです。
大きさの基準は長さでも高さでも幅でもなくて、「使用されたレンガの数」であることに納得できない巨大レンガ建築を保持する街があるようですが。

わが家の DIY 事情についてまた、おってご報告します。

この大型 DIY ショップよりも一段低い位置にある、大型スポーツ用品店にも帰りにちょっと寄りました。

大型スポーツ用品店の駐車場から見た、少し低い位置からのストックポート・ヴァイアダクトです。


あまり知られていないもう一つのランドマーク、ガラスのピラミッドのシルエットも遠くに見えています。








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ファン・ゴッホのアートショーの見学前後に散策した水辺の再開発地域、意外と高いらしい日本での知名度!!!

2022年01月12日 08時17分38秒 | マンチェスター



グレーター・マンチェスター東部のサルフォード Salford にある・ミディア・シティUK  Media City UK に行きました。



(市電のプラットフォームから撮った写真です)


昨日投稿するつもりで書いた記事ですが、手違いで反映されていませんでした。
(しかも前日の記事の二重投稿になっていました!)


ミディア・シティUKには不遇の天才画家、ファン・ゴッホを映像で紹介するアートショー、ヴァン・ゴゥ・アライブヴ展 Van Gogh Alive を見に行きました。

アートショーについて書いた記事のリンクです☟

徹底的に不遇だった天才画家の足跡をたどる、大人気の斬新なアートショーに行ってきた



ミディア・シティ・UKには全国放送のキー局、BBC(英国国営放送)とITV(日本ではダウントン・アビーとシャーロックホームズの制作、放映でおなじみではないでしょうか)、それに娘が通うサルフォード大学のミディア関係の学部があり放送関係を中心にしたメディア産業の北部の中心地にもなっています。



運河の途中のかつて埠頭だったエリアが2000年前後から再開発されたモダンなエリア、サルフォード・キィズ Salford Quays の一部です。

サルフォード・キィズは1980年前以降に英国全土で始まったらしい、長年みっともなく打ち捨てられ荒廃した港湾エリアの再開発計画のもっとも成功した一例だと言われているそうです。




サルフォード・キィズの日本での知名度をチェックするために日本語で検索してみたら、びっくり!多数の観光情報にヒットしました。

そうそう、日本でも大人気のプリミア・リーグ最高峰のサッカーチーム、マンチェスター・ユナイテッド FC の本拠地があるのでした。



サルフォード・キィズ観光の目玉に、三方を広い運河の水面に囲まれた「出島」のような埠頭部分にあるブランド品が安く手に入るファクトリー・アウトレットも紹介されていました。



運河で区切られたいくつかの区画を斬新なつり橋でつないだ近未来都市のような景観は見ごたえがあります!



マンチェスター・ユナイテッド見学ツアーのあと時間があれば、水辺のエリアののんびり散策をぜひおすすめします!



インペリアル・ウォー・ミュージアム・ノース(戦争博物館) IWM North ...


のカフェで、ショーを見る前にお茶を飲み、ショーを見終わったあとに軽い昼食を食べました。

子供たちが小さかった時に2回連れてきたのですが、あまり子供が好むテーマの展示ではなかったですねぇ。
男の子に戦車や戦闘機を見せるために連れてくるお父さんたちに人気らしいのですが。
戦争体験者の夫の母が喜んでくれました。



メディア・シティの庭園部分に華やかなクリスマスツリーが立っていました。


クリスマスツリーはほんらい1月6日に撤去されるべきなのです。

色がグラデーションで変化する凝ったイルミネーションが(まっ昼間から)輝いていました。
撤去しわすれ、ではなくわざわざ残してある雰囲気が濃厚でした。

ヴァン・ゴゥ・アライブヴ展は本来なら今週末で終了予定でした。
あと2週間限り、という私たちが見学したその週の初めに、入館希望者が後を絶たないため2月末までの延期が発表されました。

大人気のファン・ゴッホのイベントで賑わうこのエリアの無機質な景観に華やぎを添えるつもりで、1月のおわりのショーの終了まで残しておくつもりだったのではないかと思うのですが...

ショーの特設会場前で入場前にマスクをつける友人です。


入り口外に「放置」されたとおぼしい役目を終えた生木のクリスマスツリーが...。


一般家庭サイズ、飾りなし。
哀しすぎる光景です。
しかし、なぜこんなところにこの時間に...?

手すりの内側では入場予約時間わくごとにかたまったたくさんの入場者たちがマスクをつけて、手荷物検査を受けるためににぎやかに待機していました。

年末にマンチェスター・アリーナでの、アリアーナ・グランディの爆破テロ事件の4周年記念を迎えています。
イベント会場入場の際の手荷物検が一般化しています。

今度、サルフォード大学の本部キャンパス近くの学生寮に住む娘を呼び出していっしょに散策、食事をしてもいいな、と思いました。

前回の記事へのつけたしですが、日本では開催がなさそうですね、ヴァン・ゴォ・アライブ展。
ファン・ゴッホが大人気の日本でもウケる人には大いにウケそうです。
が...!
日本には「本物にじっくりと向き合って鑑賞する」正統派美術ファンが多そうです。
映像と音楽でガンガン繰り出す洗脳式鑑賞させ方法が邪道だという人が必ずいるはずです。
デパートや地方の美術館でも頻繁に世界の本格的美術作品を展示している日本では、本物をぜんぜん見せてくれないこのアートショーに高い料金を払うことに抵抗を感じる人も少なからずいるでしょう。









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徹底的に不遇だった天才画家の足跡をたどる、大人気の斬新なアートショーに行ってきた

2022年01月11日 06時02分29秒 | 英国の、生活のひとコマ
日曜日、大人気の「アート・ショー」、 Van Gogh Alive 展を見に行ってきました。


日本でも非常に人気のある後期印象派の巨匠、フィンセント・ファン・ゴッホ Vincent van Gogh の作品と生涯を映像と音響で紹介するという斬新なアート・ショーです。
(発音はヴァンゴォアライヴ、英語でフィンセント・ファン・ゴッホのことはヴィンスント・ヴァン・ゴォといいます)

ファン・ゴッホの作品と文字による簡潔な説明が、広いオーディトリアムのたくさんのスクリーンに次々と映し出されるのを30分ぐらい見続ける展示というか、ショーです。

サルフォード Salford の、運河沿いに放送局や劇場が建ち並ぶ近未来都市のような様相のメディア・シティ・UK Media City UK というエリアの広場の仮設会場です。


世界各国を巡回している、評判の「アトラクション」、入場料が23ポンド50ペンスと、けっこう高額です。
スペインのバルセロナでアートにあまり興味がない息子もひと足先に見てきています。
「よかった」と言っていましたが、表現力に乏しい彼の語彙ではどこがどうよかったのか今ひとつピンときませんでした。

コロナウィルスの感染拡大阻止のため厳格な入場者数制限があり、15分刻みで枠組みされた予約時間に入場しなければなりません。

...と言っても見学時間の制限はありませんし...すごい人でした。


ソーシャル・ディスタンシングの実行不能。



床まで含めたあちらこちらのスクリーンに別々に現れて消えるすごくたくさんの作品の数に圧倒されました。
最初のうちはどこを見てよいのやら、キョロキョロ。
今思えば、それも演出のうちではなかったでしょうか。



ひとつのスクリーン、というか前方1点をぼーっと眺めていれば最終的にはすべての画像を見落とすことがないことにすぐに気がつきました。



見たことのない作品がいっぱい!

修業時代の古典的なデッサンなどゴッホらしくない作品もたくさん目にしました。
びっくり、37歳の短い生涯のあいだに描いたおびただしい数の作品のうち、ファン・ゴッホ作と認定されている現在に残る作品は2100点以上あるのだとか!!



音響の好い音楽も圧巻で、リズムに合わせて画像が出たり消えたり、フラッシュバックふうに入れ替わったりしました。
日本の浮世絵に影響を受けた作品群を紹介する時にはお琴の「サクラサクラ」が流れるなどテーマに合わせた選曲もなかなかでした。

テーマや時代ごとにまとめて見せられる作品の画像には題名も年代も所属美術館の名前などの情報が一切ありません。
バシバシと繰り出される画像の印象のみが頭の中に刻まれました。

麦畑の上を飛ぶカラスの群れがこっちに向かってきたり...


素描の汽車が右から左へ走り抜けたり、コンピューターグラフィックによるアニメーションも見ごたえがありました。
ただ、お琴の「サクラサクラ」をBGMにうつしだされた「アーモンドの花(サクラにそっくり)」の作品画像に散る花びらのアニメーションは陳腐でした!(不要!)

入場者の多くは黒っぽいコートを着ていましたが、コートを脱いで鑑賞していたこの女性の白いセーターと、連れの男性が手に持った白いコートがスクリーンになって画像の色彩を写し込んでいました。





ボーっとしていると見落とす、印象深い名言の数々です。


I dream of painting then I paint my dream.
私は描く絵の夢を見る、そして私は夢を絵に描く。

会場にはいったところで、ファン・ゴッホの作品の時代ごとの傾向とか生涯の出来事などをざっくりと説明するパネル展示がありました。
(けっこう退屈でしたが、じっくり読んでからオーディトリアムに入りました)
その展示場の頭上のアーチにもドカドカと大書されていたのが...


この悲しい文章でした。
I can't change the fact that my paintings don't sell. But the time will come when people will recognaize that they are worth more than the value of the paints used in the picture .
私の絵が売れないのはどうしようもない。でも私の絵に使った絵の具代よりも価値があることが理解される時は来るはずだ。


たぶんこの一文はこのアートショーのテーマなのでしょう。
彼が生きている間に彼の絵が理解されることはついにありませんでした。

不遇の天才画家、フィンセントにこのアートショーを見せてあげたかった!!
同行の友人はファン・ゴッホの不遇に胸を打たれたと言っていました。

鑑賞のポイントはそこ?と思う人もいるかもしれませんが私も友人に同感です。



膨大な量の情報量がすんなりと頭に入る演出が見事です。
堪能しました。

記念写真用の「アルルの寝室」舞台セット。


あまりスマートフォンのカメラに慣れていない同行の友人が撮ってくれた、目をつぶった私の写真です。


映像展示が終わった後に記念撮影用にサービスで設置されたらしい天井と壁が鏡貼りになった小部屋を通過することになっていました。


ぎっちりと咲き誇った造花のヒマワリが鏡効果で果てしなく広がるひまわり畑の雰囲気を作り上げていました。
もちろん私たちはセルフィーをいっぱい撮りました。

主催者側は、撮った写真をソーシャルネットワークに投稿して宣伝してもらう思惑なんだと思います。
私たちは「SNSシャイ」なのでどこにも投稿していません。





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ラッキー、眼福!年末に見たイングリッシュ・ブルドッグ、いや違う何か違う!

2022年01月06日 06時13分20秒 | 英国のイヌ
今日はクリスマスの飾りを取り下ろす日、エピファニー。
年末年始の浮かれ気分はおしまいです。

話題はイヌです。


...といっても、クリスマス休暇でスペインから来ていた息子と一緒にクリスマス後のバーゲンセールに行った年末の写真でした。
コロナの近況やらで、のんきなイヌの話題をためらっていたのです。

私の大・大好きなブルドッグ!


憂いを含んだダブダブ顔のイングリッシュ・ブルドッグ English bulldog です。


でも!体形がちょっと違います。
イングリッシュ・ブルドッグの特徴はガニガニどっしりとした短い脚と上にコーヒーカップをのせられるような平べったい胴体です。
この...名前を聞いたけど忘れました(ライリーだかロニーだかそんな名前でした)オスイヌくんは正統派イングリッシュ・ブルドッグにしてはすらっとしすぎています。

愛嬌のあるブチ柄も邪道のような気がします。

飼い主は、服装も話し方もいかにも!な、気のいい労働者階級風のカップルでした。
憂い顔の闘犬系の犬種を好むのは圧倒的にコワモテの労働者階級の男性が多いようです。
労働者階級の家族は大型のイヌをとりわけ好む傾向もあるように思います。

偏見ではなく、私の観察眼に限定した「統計」です!!

ちなみに私の「偏見」による労働者階級の典型的な男性の服装はキメた黒系のスポーツウェア。
女性はピンクやベージュや白のスポーツウェア、あるいは体の線を強調したセクシーなファッションにワイルドなヘビ柄/ヒョウ柄...



スポーツをしていなそうなのにスポーツウェア。
...だらしない「ジャージ」姿ではなく、高価なスポーツブランドのスポーツウェアです。

あぁ、そういえば同行の息子も黒でキメたスポーツウェアでしたが(息子はアマチュア・ボクサーです...スポーツの好みも労働者階級風ですね)。



「イングリッシュ・ブルドッグ?」と聞いたら飼い主2人はすごくうれしそうに「そう、イングリッシュ・ブルドッグだ!」と繰り返していました。

違う!この体型は少し違う!

もともと英国ではイヌの売買に、何代もさかのぼった祖先の明細が書かれた「血統書」なんてやり取りしないそうです。
とりわけ由緒正しい高価なイヌの取引などで、やる人たちはやるのでしょうがたいていの人はそんなことに余分にお金を払うのは無駄だと思うようです。

数代前にチャンピオンがいるとか、王室メンバーの飼い犬や戦争中に勲章をもらった軍用犬やらの子孫だとか人に自慢できるポイントでもあるならば余分にお金を払って証明書つきのイヌを買う価値があるのでしょうけど。

このオスイヌくんは、イングリッシュ・ブルドッグ顔のかわいい子イヌを「これは純血のイングリッシュ・ブルドッグだ!」とだまされて買わされたものとみて間違いないでしょう。

撮った写真を見て気がついたのですが...


正統派イングリッシュ・ブルドッグのシッポはクリーム絞り袋からひと絞りでぬちゃっと絞り出した硬めの生クリームのような形のはずです。
このオスイヌくんのフシのあるシッポは正統派イングリッシュ・ブルドッグのように見せるために、短く切られちゃった長いシッポだった可能性がありませんか。



現在、見ばえのために子イヌの耳や尾を切断することは法律で禁止されているはずです。

このオスイヌくんは飼い主にかわいがられているせいか、人懐っこく私と息子に愛想を振りまいていました。
写真を撮りたいと言った私のために、飼い主は喜んでポーズをつけようとしてくれるのですがぜんぜんじっとしていません。
バカっぽく落ち着きがないところはイングリッシュ・ブルドッグそのもの!

過去の、イングリッシュ・ブルドッグ記事を集めてみました!☟
どっしりして重心の低いあるべき姿のイングリッシュ・ブルドッグの写真がご覧になれます。

買い物中に発見、ブルブル体をゆすりながらよたよた歩く高齢のイングリッシュ・ブルドッグ、これぞイギリスのイヌ!

かわいい! かわいい!ブルドッグの赤ちゃん

これぞ、イギリスの犬!その名もイングリッシュ・ブルドッグ

正式にクリスマス期間、というか年末年始(古くさい言葉でユールタイド yuletide ともいいます)が終わるのは今日なのですが、1月3日月曜日の公休日(bankholiday)の翌日に仕事に戻る人がほとんどだったと思います。

昨日の新規感染者数は194,747人。
12月30日の209,344人に比べればその後の数の増減を経て減ってはいますが...

政府の肝いり「自宅でテスト、陽性ならば自主隔離、陰性ならば普段通りに行動してよし」政策が宙ぶらりんになっています。
肝心のテストキットがいまだに不足しているそうですから。
新規感染者数が減っているのもテストキットが入手できず検査数が減ったため、のせいかもしれませんね。

経済活動にストップをかける行動規制はいまだに可決されていません。
自主隔離する人がすべての産業で後を絶たないため、ここグレーター・マンチェスターを含めた多くの地域で医療活動が制限されていますし、電車やバスも運休、宅配や郵便が遅れています。
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暖かい日が続く新年の英国、オミクロン感染は広がる一方...

2022年01月04日 07時48分12秒 | 気になる出来事、社会情勢
新年も4日目。


英国の近況です。
上の写真はうちの、元日のクリスマスツリー。

英国の昨日の新規感染者数は157、758人。

イングランドでは25人に1人がコロナ・ウィルスに感染した、あるいは現在感染していることになるそうです(やれやれ)
英国(連合王国)を構成する他の3国(スコットランド、北アイルランド、ウェールズ)では40人前後に1人とグッと少なくなりますね。

経済活動や社交をストップさせずに感染拡大阻止を遅らせる作戦のカギだった、「ホームテスト・キット」の不足がいまだに深刻です。
つまり作戦はうまくいっていないことになりますね。

今日、来てくれるはずだったおなじみの便利屋さんがオミクロン感染して来られなくなりました。

夫のインターネットゲームの対戦相手は昨日職場で検査して感染が確認されたので家に帰されたそうです。
仕事をしないで(退職した)うちの夫とゲームをしているぐらいだから、症状が出なかったのでしょう。
でもその人はどうやって出勤して、感染確認されたあと家に帰ったのでしょうか。
バスで?電車で?クルマで?
「オミクロン感染者」と書かれたゼッケンをつけているわけではない症状のない感染者と混雑した通勤電車で乗り合わせる可能性は充分ありそうですね。

きのう編み物クラブの新年最初の集まりに行ったら、パブの扉に「本日休業 CLOSED TODAY 」のはり紙がありました。
集まりは中止です。
事情は分かりませんが、推察するに...(間違いだったらごめんなさい)スタッフが隔離中??
スタッフが感染して隔離中のため人手不足で店やホテル、飲食店が営業できないケースが全国で続出です。

クリスマス(12月25日)に間に合うよう、クリスマスイブ(12月24日)までに配達してもらう予定の通販の到着の遅れが目立ったそうです。
私のうちでもネコのティブから私へのプレゼントがクリスマスが終わってから届きました。
「クリスマスまでに必着」指定にして余分にお金を払えば間に合うはずだったのですが、ティブが「23日か24日に到着予定」の予測をあてにしてケチったためでしょう。

深刻なのは医療スタッフの人手不足です。
これから起こり得る品不足も心配です。



屋内のマスク着用が義務づけられたぐらいで、なーんにも手を打たない政府です。

あ、いいえ、陽性ならば自主隔離、陰性ならば濃厚接触者でも外出オッケーのホーム・テスト制度を徹底する方針が効果を奏しているはずだったのです。
テスト・キットが品不足では意味ない...
うちにはまだ手もとにいくつかあります。

小学校でも新学期から初めてマスク着用が義務づけられます。
教員組合は歓迎しているそうですが、児童心理学者の中にはマスクをさせることによる心理的圧迫や恐怖心をあおるなどの問題点を指摘している人もいます!!!!

パンデミックの初期にも、「マスクの常用は人々の心に恐怖心を植え付けるから賛成できない」という公的な意見がけっこう聞かれましたっけ...

ブースター・ジャブの接種がすすんでいるため、たとえ感染しても重篤な症状が出る確率が低いらしいのが救いです。

大晦日から連日おだやかな、というより暖かい日が続いていました。
元日には、ロンドンで日中16℃の1月の記録破りの高温を記録しました。



私もコートなしで外出していました。

今日からまたグッと寒くなる予想です。

2枚の写真は昨日のクリスマスツリー(とうちのネコ、ティブ)です。


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新年のごあいさつと、年が明けても終わらない、目の上のタンコブ!パンデミックと感染拡大防止策

2022年01月01日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
新年、あけましておめでとうございます。



子供たちが自分たちの居場所に帰ったあと残された夫と私の二人でテレビを見ながら静かに新年を迎えました。



写真は、うちの近所で大晦日の3時すぎ(日本のちょうど年明け時刻ごろ)に撮った、日暮れの少し前の低くにじんだ太陽が照らす典型的な冬の晴れ空。
何枚かは3日前の同時刻ごろに撮っています。




話題は全くおめでたくない、コロナウィルスのパンデミックと英国の年末です。
ここイングランドでは大晦日のパーティや花火の打ち上げ、パブなどでの集まりを規制する法令は一切見送られました。



「自宅で検査して、陰性結果を確認してからパーティや離れて住む家族と一緒の時間をお楽しみください」という旨のお達しが嘘つきボリス(=ボリス嘘つきジョンソン首相)からありました。



無量で大量に配布していた、ホームテスト・キットの深刻な不足が、一昨日に続き昨日も大きく取りざたされていました。



ホームテストキット(ラトゥラル・フローテスト方式)はとても便利です。
10分から30分で結果が出ます。

報道によれば、多くの人は感心なことに症状が出ていても出ていなくとも人との集まりの前に自宅で検査をして陰性を確認してから出かけることにしているようです。
出勤前に検査を強制する職場もあるようです。
陽性であれば、社交は欠席、仕事も欠勤。
...陰性であれば不要不急の外出を正当化できますね。

キットが圧倒的に不足しているという今、どうやって検査してから出歩いたり集まったりしろというのか。
「検査キットが手に入らないから検査しないできちゃった」という人がおおぜい大晦日のカウントダウン・パーティに集結するであろうことはほぼたしかです。

年末年始の集まりの予定のある人は検査キットの不足に大慌てです。
自宅で検査した結果は陰性でも陽性でも検査スティックに書かれている登録番号とともにオンライン(あるいはオペレーターとの通話で)登録することになっています。
想像を絶する莫大な新規感染者数はこの手当たり次第の大量検査の結果です。



日本などで感染者数が極端に少ないのは検査数の少なさにも原因があるのは間違いないはずなのに、日本では疫学の専門家が感染者の少なさに首をかしげているというのが不思議に聞こえます。
2日前にスペインに帰った息子は2週間の滞在中に5回は検査をしました。
風邪の症状が消えては現れる私もブースター・ジャブの接種後、5回。
いずれも毎回結果は陰性なので、つい...報告をサボっています。

これだけ検査を積極的にする国なので感染者数の激増も他国民に納得してもらえると思うのですが。

検査して陽性ならば自主隔離する現行の方式は、経済活動をストップすることなく感染拡大を何とか(最小限に)食い止める画期的な方法なはずです。
ひさしぶりに開けた日本のニュースサイトで、オミクロン「濃厚接触者」が入学試験を受けられなくなったリ、受けていいことになったりの大さわぎが報道されていました。
そりゃぁ、「濃厚接触」しただけで感染したかもわからないのに、一生の大事の受験をとめられるなんてめちゃくちゃです!
検査して、結果が陰性ならば出歩いて何をしたって全然問題ないのではありませんか!?!?
それとも検査していない?



ちなみに昨日(大晦日)の英国の1日の新規感染者数は189,846人です。
それなのにレストランやパブの営業に規制はかからず、パーティやナイトクラブに大勢の人が繰り出し、いったん普及したマスクの着用も今ひとつ、クリスマス・パーティやニューイヤーズ・イヴのカウントダウンに大勢の人が狭いスペースにすし詰めになるイングランドの現状は日本の人の目には狂気の沙汰にうつっているかもしれません。



自宅でホーム・テスト・キットを使って検査をしているのでだいじょうぶ(だったはず)なのです。

ブースター・ジャブ(3回目の接種)を受けても3割強の人はオミクロン感染者と接触を持てば感染するそうです。
それでも重篤な症状が出ることはまれだとか。
それで効果は充分です。

病院の集中治療室に搬送された重症患者の8割以上が接種を1度も受けていない「接種拒否者」(あるいは事情があって受けられない人)だそうです。

自分の意志で接種を拒否する自由が民主国家で認められるのは当然のことです。
でも、経済活動や国民の動きや社交をとめてまで、驚くほどたくさんいる接種拒否者を守ることに矛盾を感じ始めた国民もいるはずだと思います。



もちろん感染者が人との接触を断つのは感染経路を断ってパンデミックを収束に持ち込むためでもあるのですが。

国民の大半が2回の接種を早くに終えたため免疫の退化現象が比較的早くあらわれて、しかも早い時期にオミクロン株との接触があった英国ではこのありさまです!
接種対象者の59%が昨日のカウント終了時までにブースター・ジャブを受けています。
接種者が80%を超す1月の終わりか2月の初めには感染拡大がとまる予測が立っています。

英国よりずいぶん遅れて接種が完了した日本もオミクロンの襲来がもうそろそろ来る頃...なのではないかと思うのですが。
日本では今のところ、2回の接種の効果がまだ持続しているため重症者や死亡者は極端に少ないようですが、症状のでないオミクロン感染はかなり進んでいるのではないかと勝手に推測できるのですが。

いったん市中感染がはじまれば入国者を強制隔離してもあまり効果はないような...?

日本でも英国レベルで感染が広まって「濃厚接触者」をみんな隔離していたら国家の動きがストップします。
もっと検査をしたらどうでしょうか。
無料検査が始まったと聞きましたが、もっともっとしてごらんなさい。

...ああぁあ、肝心の検査キットが不足してるのでした、検査が対策のカギの英国では!
どうするの!?



ワクチン接種が始まったばかりだった去年の年末に比べれば、せっぱつまった感じや恐怖はありません。
感染者数はずーっと多いのにもかかわらず...!

今年こそは終わらせちゃいたいですね。




コメント (1)
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