イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

難解!モダン・アートを堪能!前衛?行動芸術?ダダっぴろい吹き抜けのある母校の新校舎

2017年01月31日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
20数年来の友達のグループ展を見て来ました。3週間も前の話です。

会場は、マンチェスター・メトロポリタン大学 Manchester Metropolitan University (MMU)の芸術学部の新校舎。


友達の展示作品。


モダン・アートだとは聞いていました・・・

ドイツ語の英訳詩の本のページがすべてコピーされ、セロテープでつながれて、机の上においてあります。

壁に取り付けられた旧式電話ブースに下がるヘッドホンから、あらかじめアーティスト(私の友達)本人によって吹き込まれた彼女の経歴がエンドレスで流れてくる録音テープを鑑賞者が聞くしかけ・・・

友達のアートを真摯に鑑賞する心構えで来た私はめがねをかけかえて、腰をすえて最初から詩を読み始めました。



難解で何回読んでも頭に入らない。なんかいやになってきた頃に、「本の内容はアートとまったく関係ない」と聞かされ、ナニっ!?読むのはやめました。次、録音テープ。

時々つっかえて同じところを二度よんだり、吹き出して声が笑いで歪んだりする他は流暢に読み上げられる彼女の経歴を延々と聞きながら、「これを聞いてどうする・・・?」という疑問がふつふつ湧き出してきて、集中できない・・・

実は、これも、内容はどうでもいいらしい!!

目にし、耳にする鑑賞者の反応が、一種のパフォーミング・アートらしいのです・・・



どう思うかきかれて、「録音中に笑わなければもっと良かった」とへまなことをいってしまいました。

ねらいは新鮮だと思うんですが、表現方法はこれでいいのかなぁ。



これからも期待します。


MMUは、私の母校です。

編入した当時は、各学部が独立して校舎を形成する「マンチェスター・ポリテクニック」の一部だったのですが、23年前、最終学年の時に「マンチェスター・メトロポリタン・ユニバーシティー」と改名、大学に「昇格」しました。

昇格したといっても・・・

イギリス中にあった、それぞれ都市の名前を冠した、伝統ある技能系大学校「ポリテクニック」は消滅。
同時に、19世紀の王立、アートの名門、マンチェスター・アートスクール Manchester Art school の名も、いかにも新設校!といった名称の大学名に埋もれて消滅しました。惜しいことでした。

20年近く足が遠のいていた母校のモダンな新校舎に、MANCHESTER ART SCHOOL の真鍮のサインが出ていたのを見た時は感激しました。
入学志望者むきの案内表示などにも、アートスクールに統一されていました。

MMUの芸術学部から再び、マンチェスター・アートスクールに正式に呼び名を戻したようです。



この会場で知り合った、ラトビア人のアーティストも含めて、私の友達の所属するモダン・アートグループが主催する「ダダ100周年展 DADA 100 」に招待されました。

ダダって?

美術史で習ったあの、20世紀初頭の前衛芸術の草分けの・・・。

まだダダを実践している人がいるとは・・・私の友達がダダイストだったとは・・・しりませんでした。

去年、2016年は、ダダ発祥100周年だったんですね。


行く、と約束したので、2週間前の土曜日の夜、夫といっしょに行ってきました。

詳細は明日。





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ライム・パークの丘の上、なぞの一軒家とロンドン名所、ロンドン塔の暗い関連性

2017年01月29日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
昨日の続きです。






ナショナル・トラスト所有の広大な公園、ライム・パーク Lyme Park の小高い丘の上にある建物、ケージ The Cage



1738年に建てられた、吹きさらしの一軒家。

第二級保存指定建築。

まわりは、シカの保護区です。
公園で飼われているシカが、この日は一頭も見られませんでした。残念。



鹿狩りに招待された貴族のゲストが泊るための、野趣あふれる宿泊施設(ハンティング・ロッジ)として建てられたんだそうです。

1580年建造のオリジナルが老朽化したので、取壊されたあと建て直されたのが現存のケージ。



羊飼いや、森番の宿舎だったこともあります。

大戦中にはマンチェスターからの疎開児童の宿泊施設として提供されたそうです。

捕まえた密猟者を監禁する場所だったこともあるそうです。

ケージ(檻)という、ハンティング・ロッジにはふさわしくない不気味な名前はそれとかんけいある、という説ももちろん納得できますが・・・

多くの人が、ロンドン塔 Tower of London との類似を指摘しています。

建築史ブログから勝手に借りた、ロンドン塔の写真。


なるほど。

ロンドン塔は重罪犯を幽閉する、中世の牢獄として建てられたのはよく知られていますね。

イタリアの建築家にこのケージの建築依頼をした、当時の敷地と庭園の所有者、ピアース・リー十二世は謀反の疑いで未決囚としてちょっとの間ロンドン塔に収監され、証拠不十分で無罪放免になった経験があるんだそうです。


そのドラマチックな経験が建築デザインに反映された・・・かもしれないという意見は興味深いですね。

楽しかったとも思えないその経験を記念して自宅の敷地内にミニロンドン塔(?)を建てるなんてちょっと理解できませんが。


この日はものすごく寒かったんです。




丘の上はビュービュー風が吹き付けて、じっと立ってるのがたいへんなほど。




くぼみがいい風除けになります。


建物の外壁4辺に、日時計があります。


針のかげが正確に12時半をさしていました。

むいている方角によって、それぞれの日時計の目盛りのふりかたが変えてありました。


戦後、内部が改装、改修されたらしいのですが、一般公開はされていません。

窓から侵入されないよう、一階の窓すべてには鉄柵が取り付けてあります。


壊れたガラスと窓枠を修繕する代わりに、色をぬったベニヤ板が打ち付けてある一階の窓が2面ありました。

 
お笑い。



マウンテン・バイクで緩やかな坂を登ってきたサイクリストや・・・



犬の散歩に来た人達の人気のスポットです。


そういえば、この寒い平日にライム・パークをうろついている人のほとんどは、犬連れか、サイクリストでした。



とにかく、丘の上は風が強いんです。

眺望は素晴らしいんですが。




500年以上もの長い間、貴族の一家、リー家の住まいだった大邸宅、ライム・ホール Lyme Hallが丘の下に見えてきました。






ライム・ホールをはじめ、ライム・パークの他のエリアをカバーした、去年の日報の記事のリンクを貼りました。


ライム・パークは、ピーク・ディストリクトの一部です。



自負と偏見、Mr.ダーシーのお屋敷(のロケ地)はストックポートにあり!ライム・パーク2016年3月30日ブログ

1990年代イギリスのセックス・シンボル、リージェンシー時代の紳士、Mr ダーシーが泳いだ池2016年3月31日ブログ

Mr.ダーシーの水浴びの池のあと、ウサギ穴、犬穴のある塀を越えて谷沿いの道を歩く、ライム・パーク2016年4月1日ブログ


ほんのちょっと歩いただけですが、このあと、カフェに入ってお昼ごはんを食べて、帰りました。



もうちょっとあたたかくなってから、また来ます。



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ストックポートの晴れた日、ライム・パークをちょっと散歩、謎の建物、「檻」って?

2017年01月28日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺

昨日、金曜日、天気のよい午前から午後にかけて、ライム・パーク Lyme Park を散歩しました。



ライム・パークはストックポートの南端にある町、ディズリー Disley にある、ナショナル・トラストが管理、所有する広大な公園です。

実は、ここはもう、ピーク・ディストリクト国立公園 Peak District National Park 北端です。

ストックポートにもピーク・ディストリクトに属する場所があるんです。



去年載せた、ライム・パークを訪れた時の記事をぜひ読んでください。リンクを下に貼りました。


自負と偏見、Mr.ダーシーのお屋敷(のロケ地)はストックポートにあり!ライム・パーク2016年3月30日ブログ

1990年代イギリスのセックス・シンボル、リージェンシー時代の紳士、Mr ダーシーが泳いだ池2016年3月31日ブログ

Mr.ダーシーの水浴びの池のあと、ウサギ穴、犬穴のある塀を越えて谷沿いの道を歩く、ライム・パーク2016年4月1日ブログ

今回、丘のてっぺんにあるなぞめいた建物、ケージ The Cage にむかって歩きます。



木の周りの頑丈な柵は、このあたりに放牧しているシカから植樹したばかりの若い木を保護するためのものです。
食べちゃうんですね。


丘といってもなだらかです。

広大な邸宅、ライム・ホールを横に見て、駐車場から歩いてたったの15分ほどのところ。



晴天で空が高く感じられましたが、寒かったです・・・気温は6度前後。



水溜りの水が厚く凍りついて上を踏んで通っても割れません。





ケージ(檻)って何でしょう?


昔から、取りざたされていた謎の名前です。


明日に続く。


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ベジタリアンの夫も賞味、イギリスのスーパーで発見、奇跡のタコ!!!!!

2017年01月26日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
イギリス人は、タコを食べません!

なんと、見つけた!しかも、ストックポート郊外のスーパーマーケット、モリソンズで!!


あああああっ!ピンボケ!!!

パック入り!2ポンド66ペンス!
安い!

夫はいやな顔をしましたが、もちろん買いました!
新鮮な魚の種類が多いので時々覗いてみる大きなスーパーですが、タコを私が見たのは初めてです。


マンチェスターのフィッシュ・マーケットでは、たまに大きなタコの脚の部分が切り売りされていることがあります。

カリブ海の西インド諸島からの移民が買って料理するそうです。

イギリス人の旅行先として大人気の地中海沿岸諸国では常食されているので、かつてよりタコを食べることに対する抵抗感は減っているはずなんですが・・・・

うちの夫も子供たちもパックから出したとたんお台所から逃げ出しました。



丸まま一匹!!


夫は、魚は食べる、正確には「ペスカトリアン」というグループに分類される、ベジタリアンです。

タコは論外。
イカも同様。

エビ、カニ、ロブスターは人による、あるいは議論の的です・・・どうしてでしょうか、考えてください。

日本人の私たちから見ればタコ、イカ、エビ、貝類は魚介類としてひとくくりにして考えるので、魚はいいのになぜタコ、エビがだめっ!?理解できませんよね。

答:脚があるから
魚のうちには数えられないんですね。

うちの夫は貝もだめ。脚はないけど、魚じゃないし、気持ちわるいんだそうです。

ゆでて小さく切って食卓にだしました。
別に調理したスパゲッティのトマト・ソースに私だけ入れて食べてたら、夫がちょっと食べてみたいと言いました!!

ソースとスパゲッティといっしょにおそるおそる食べてみて・・・「おいしい」と言いました。
60歳にして生まれてはじめてタコを食べた夫、おいしかったそうです、感激です。

ポルトガルでも、スペインでもギリシャでも現地の郷土料理のタコを決して食べなかったイギリス人の夫が私の料理したタコを食べました!

翌日テンプラのようなコロモをつけて揚げてお酢としょうゆを添えて出したら、さすがに2日続けては食べられないと言われました。

7ヶ月ぐらいして忘れたころにもう一度てべさせてくれと言われました。



・・・・・やたらにエクスクラメーション・マークが多い品の悪い文章ですね。



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ほんとに生姜がはいっている、あま苦いビスケット、ジンジャーナッツ

2017年01月25日 09時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
ジンジャーナッツ gingernuts


ジンジャー・ビスケットのことです。

イギリスの大手製菓会社、マクヴィティーズのジンジャー・ビスケットもこの名前がついています。

他にも、おおくのスーパーの自社製品にも,ジンジャー・ナッツという名前がついています。

登録商標ではなく、一般名なんですね。

ナッツは入ってないそうです。

入っているのは、その名のとおり乾燥した生姜(ジンジャー)の粉。
ビスケットのドウに練りこんであります。


かたいビスケット。

噛むとばりばりと砕けます。
大人むきの味です。ショウガの苦味がつんときます。


イギリス人は紅茶に浸して食べるので有名です。せっかくのばりばり歯ごたえが台無し・・・


裏側。


ジンジャースナップス gingersnaps という名前の製品もけっこう、見かけます。

今まであんまり気にしてなかったのですが、みかけはまったく同じビスケット。名前の違いの由来は・・・?

調べてみました。

ジンジャー・スナップスというのは、アメリカ英語なんだそうな。

やはり同じものでした。

私が思うに・・・・「ナッツ」という言葉が入ると、アレルギーのある人に敬遠されるからあえて避けてアメリカで浸透している名前を使ったのではないかと・・・「ナッツ」も「スナップ」もバリッとした歯ごたえのイメージがよくでています。



子供の時日本で読んだ翻訳物の童話に「ショウガ入りビスケット」というのがたびたび出てきて、「うわ~、どんなお菓子なんだろう?」と気になっていました。40年以上前の話。

今では日本でも「ジンジャー・ビスケット」として通っているのでは?



ヨーロッパ中に、ショウガの粉を焼きこんだ、伝統のジンジャー・ビスケットがあるそうです。
ショウガが体にいいとしんじられていたんですね。

妊娠初期のつわりに、乾燥ショウガが効くという民間療法は、いまでも存在します。


クリスマス時期に好んで食べられるジンジャー・ブレッドはもっとサクサクしています。
人の形をしているものが「ジンジャー・ブレッド・マン」とよばれているのは日本でもよく知られているはずです。

日本語のお菓子作りのウェッブサイトで、ジンジャー・ビスケット、ジンジャー・ブレッドともにたくさんのレシピを見つけました。

スーパーで安く買えるジンジャー・ナッツを自分で作ってみようとはちょっと思いません。



ジンジャー・クリンクルというバージョンもあります。


ジンジャー・ナッツより軽い口当たりで、お年寄りなんかにはおすすめです。



去年の夏、ほっておいたらかってに芽がでたショウガの根を植木鉢にうえてみました。


残念、育ちませんでした。根腐れしました。


生姜の根。
    

この倍の大きさだったんだけど・・・残念、切って半分は中華料理の炒め物につかっちゃいました。


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なつかしの味、びんぼったらしいポテト・&チーズ・パイ・・・パンやさんの手作り、伝統の味

2017年01月22日 09時00分00秒 | 英国の食べ物、飲み物
近所の庶民的なパン屋さんで、お昼に食べるための一口パイを買いに行きました。

ショーウィンドウのパイのセレクション。


お店の手作り。調理済みなので、オーブンで温めたらすぐ食べられます。

日本ではパイといえば甘いフルーツの入ったお菓子パイですよね。
イギリスにはお食事、軽食にぴったりの、肉やチーズ、野菜がはいった甘くないパイ(セーボリー・パイ savoury pie  )の種類がとてもたくさんあります。

一口大のポーク・パイのセレクションに心惹かれたんですが、ベジタリアンの夫と別けられるポテト&チーズパイ oteto & cheese pie にしました。


実は、食べたことがなかったんです。

オーブンで15分。電子レンジであたためると、パイ皮のサクサク、ホロホロな口当たりがべちょっとだいなしになりそうですね。


・・・見た目はぜんぜんかわらない・・・

3~4人分じゅうぶんあります。


3ポンドは安い!



チーズが溶け込んだマッシュ・ポテトをパイ皮につつんで焼いたパイ、だと思ってくだされば正解。

ぼそぼそしていて、私の好みではありませんでした。


すごい炭水化物の割合です。イギリス料理には欠かせないポテトの付け合せはもちろん省略です。


よく食べる冷凍のチーズ&オニオン・パイ(ポテトなし)のほうがチーズ風味が強くて、こってりしていておいしいです。

夫は、イギリス伝統の労働者のお昼ごはんだといって喜んで食べていました。

油紙で一切れをつつんで持っていって、冷たいまま食べるのが昔の労働者のお昼のお弁当だったみたいですね。




もちろん、余りました!
翌日夫が冷たいまま食べていました。








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お正月の写真を今頃・・・・晴天の日の美しい影

2017年01月21日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
写真の整理をしていたらでてきた、2017年の元日の午後撮った写真です。

映画館の壁にうつった木の影が美しかったので、撮りました。




公開の日に見に行った映画はマーティン・スコーセシの、The Silence。
原作は遠藤周作の「沈黙」。


いろいろ考えさせられることの多かった印象深い原作を読んだのは高校生の時。


夫を巻き込んでお正月そうそうみるにはちょっと・・・重かったです。

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ロンドン発祥の本格的な博多ラーメン屋、マンチェスターに開店!お値段高め、中国人に大人気

2017年01月20日 09時30分00秒 | シブい!日本語表記、日本関係なら何でもクール!
マンチェスターに、本格的な博多豚骨(トンコツ)ラーメンを食べさせるレストランができました。



ピカディリー1Piccadilly 1(住所で、ビルの名前)、評判の悪い「マンチェスターの壁」でおなじみの、ピカディリー・ガーデンズ Piccadilly Gardens に面しています。



Shoryu Ramen。ロゴには「昇龍」という漢字が使われています。

11月の終わりに、たいへんな前評判で開店したそうです。

私と上の息子が行ってみたのは1月半ば、平日でした。

午後2時過ぎ・・・びっくりするほど、すいていましたよ。


お客のほとんどが、中国からの観光客でした。



私が注文したのは Shoryu Ganso Tonkotsu。£11-50。


息子が注文したのは、Piripiri Tonkotsu。£12-50。


こってり、日本のラーメン味、麺も特製らしく、しこしこしていて本格的でした。

私は実はラーメンには詳しくありません。

日本で本場の博多ラーメンを食べた記憶もありません。

息子はラーメンそのものを日本で食べたことがありません。
夫がベジタリアンなものですから、家族で日本を訪れる時にラーメン屋に入る機会がないのです。

一口試させてもらった息子の「ピリピリ・トンコツ」は、ピリピリ辛かったです。
本格的な日本のラーメンの味ではないと思いますが、それはそれでおいしかったです。

(博多にピリピリ辛いおつゆのラーメン、あるんですか?)

イギリスで piri piri ソースというと、ポルトガル経由のスパイスが効いたアフリカの鶏肉のタレのことです。
ショーリューのオリジナルだとすれば、日本語の「ピリピリ」辛い、にかけた わかりやすい優秀な命名ではありませんか!?



イギリス在住の、日本人ビジネスマンが始めたお店です。

ヘッド・シェフも日本人、博多ラーメン専門の調理師だそうですよ。


ロンドンのおしゃれなスポットに何店か展開していて、「本格的な日本料理」を食べさせるレストランとして、おしゃれな人達のあいだで大評判なのだそうです。

たしかにおしゃれです。


紐がぐるぐる巻きついた柱、ネコの爪とぎみたいですね。



イギリスのレストランには必ずある、ベジタリアン・オプションが、white natural という名称でトンコツラーメン屋にもありました!(11ポンド50ペンス)


もちろん肉食をしないベジタリアンはブタの脂や骨のダシも決して口にしません。

おこぶとシイタケでダシをとった味噌のお汁に、メンマときくらげと豆腐がはいってるそうです。

え、これ、かつおのダシをつかっていない「お味噌汁」じゃないの?


ラーメン一杯、お昼ごはんが11ポンド50ペンス、高いです。(息子のおごりです)

調べました。今、1、630円・・・、ポンド安の今、日本の皆さんにとっての1、630円よりイギリス人にとって11ポンド50ペンスがずっと割高に感じるのはわかってもらえるでしょうか・・・


「サイド」として、ギョーザ、タツタアゲ・フライ、ヤキトリ、クシカツなどなどが一皿10ポンド前後で注文できます。

ラーメン一杯でおなか一杯。

夜など、日本酒をやりながら、長居したいときなど大勢でいろいろとって、分け合うのも楽しいかもしれませんね。

しかし、値段が日本の居酒屋とは桁違いに高い!


マンチェスターに根付くのか!?


高級感のあるモダンな店内で働いている若い店員が全員「イッラッシャ、イ、マッセェェ?」「アリガットゴッザイマ、シタァ」と同じ訛で、元気いっぱい繰り返す接客マニュアルがそぐわないところが・・・ほほえましかったです。

おいしかったです。











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おなじみトゥーノック社のレトロなお菓子、チョコレートがけ、キャラメル挟みのウエハース

2017年01月18日 09時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
スコットランドの製菓会社、トゥノックの人気商品「ティー・ケーキ」について書いた以前の2本の記事をぜひ読んでください。↓

スコットランド製のレトロなお菓子、ティー・ケーキ、イギリスで人気、名前がまぎらわしい2015年8月15日ブログ

トゥノックのティー・ケーキ、ダークチョコレートバージョンがイングランドに登場、装飾性、大!2016年12月28日ブログ


今日の話題は、同じくトゥノック社製のレトロなお菓子、ミルク・チョレート・コーテッド・キャラメル・ウェイハース・ビスケット milk chocolate coated caramel wafer biscuit


一般には、キャラメル・ウェイハース caramel wafers として知られています。

スコットランド産のお菓子ですが、イギリス(イングランド)でも昔からおなじみ。

4本入りの最小パック。


まんなかの笑う少年は、「トゥノック・ボーイ」という名の、会社のマスコット。




5枚の薄いウエハースと4層のキャラメルが交互に積まれ、ミルク・チョコレートで覆ってあります。


薄っぺらいウエハース2枚でキャラメルをはさんだ、「キャラメル・ウエハース」と呼ばれるお菓子は昔から世界中にたくさんあるそうです。

このキャラメル・ウェイハースは、段層になっているのとチョコレートがかかっているところが、オリジナルですね。
あ、そうでもないですね。さがせばこのタイプのお菓子は、どこにでもありそうです・・・日本にもありますか。

ティー・ケーキとおなじで、青x黄ストライプのラッパーにつつまれた ダーク・チョコレートタイプのものも 本場 スコットランドにはあるそうです。
イングランドでは見かけません。いえ、もしかしたら ティー・ケーキと同じで、さがせば 売られているのが見つかるかもしれません。

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自然破壊の開発反対!和やかで楽しそうで騒々しい週末のデモ

2017年01月15日 09時30分00秒 | ストックポートとその周辺
昨日、土曜日の昼過ぎに、ストックポートのタウン・センターに用事があって行きました。

国道A6沿いの市庁舎前で、プラカードを掲げて、デモをする人々を見かけました。


はなれた所で指示を出していた、リーダー格の年配の紳士に話を聞きました。
デモはもうすでに終わって、散会を呼びかけているのに参加者は盛り上がってなかなか帰ろうとしないとか。



開発が禁止されている原生林や原っぱなどの自然が残るエリアを、グリーン・ベルトといいます。

ストックポート(グレーター・マンチェスター州)とチェシャーの州境にある町、ハイ・レーンのグリーン・ベルトを開発業者に切り売りして、4,000戸の住宅を建てる計画案がストックポートの市議会を通ったんだそうです。

しらなかった。

以前勤めていた職場のそばです。


開発反対のデモ、市民の協力をよびかけていました。


雰囲気は明るく、なんだかたのしそう。




前を通る車の多くは、サッカーの応援のリズムでクラクションを鳴らしてエールを送り、デモ参加者はそれに応じてうおーっと雄たけびをあげるしものすごい騒ぎでした。



イギリスの住宅難は深刻な社会問題です。

自然保護と開発促進(住宅の提供と雇用促進)・・・どっちが優先されるべきなのか?



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天気のいい寒い午後、河沿いの雪解けでどろどろの散歩道を歩く

2017年01月14日 09時30分00秒 | ストックポートとその周辺

昨日、金曜日の写真です。


昼過ぎ、ストックポート日報ではもうおなじみの、うちの近所の散歩道、ハッピー・ヴァリー Happy Valley  の小川沿いを歩きました。

気温は3度C。
前の晩に降った雪が少し残っています。


朝、窓の外を見たら一面、真っ白でしたが、陽が昇るとあとかたもなく溶けてしまいました。
イギリスの雪は積もりにくいですね。


例年通り雨続きの冬にもかかわらず、小川の水量は思ったほど多くありません。

予想に反して、澄んだ水がさらさら流れていました。

大雨の後は、たいていコーヒー牛乳色の水が増水してゴーゴー流れてます。




珍しく寒い日でした。



日暮れの早い、イギリスの冬、午後2時をすぎるとくれ始めます。













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毛布にくるまり眠るブタ、クリスマスの定番が今、半額

2017年01月12日 09時00分00秒 | 英国の食べ物、飲み物
クリスマス前にいっせいに売り出される、出来合いのおつまみ料理です。


ピッグス・イン・ア・ブランケット pigs in blanket 、毛布にくるまれたブタ!
なんとも愛らしい名前ではありませんか!

カクテル・ソーセージ(日本でよく食べられるウィンナソーセージのサイズです)をベーコンで巻いたものです。

最後の20分間、クリスマスのターキー皿に加えるとターキーからでた脂でカラッとローストされます。

立食パーティーのおつまみにもなります。

実は、クリスマス前に買うのを忘れました。

先週、スーパーに行ったら、半額以下の70ペンスで売られていました。

買って遅いお昼ごはんに食べました。



油をくわえなくても、ベーコンから出た脂でこんがり焼けました。
オーブンから出した時はジュージューいっていました。




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ビル取り壊し現場で見つけたセクハラ!

2017年01月10日 09時30分00秒 | 英国ってハズカシイ!
日本で今でもセクハラ(セクシャル・ハラスメント)って言葉は健在でしょうか。

通りがかりのビルの取り壊し現場で見かけた、ヌードポスター・・・


夫がおもしろいから写真を撮れと言ったので撮ったのですが・・・(そうかなあ)

すっかりかたずけられたオフィスの壁にぽつんと残るタブロイド新聞の切り抜きヌード写真は、むしろ悲哀感をもたらします。


なぜ職場に貼る?

賑やかな商店街ですよ、取り壊し業者もなぜ、はがさない?

おまけ・・・うちの息子20歳、現在、調理師見習いが職場のクリスマス・パーティーで「シークレット・サンタ」からもらってきたマグ・カップ。


熱い液体を注ぐと水着が消えて真っ裸。

最低。

このマグカップは、息子と熱湯を注いで真っ裸イメージを確認した後、入っていた箱に戻して難民キャンプの子供のための義捐金あつめのチャリティに寄付しました。(売り上げが毛布を買う足しになるはずです)

誰がくれたか、なんとなく推察できちゃうところが・・・笑ってすませられます。

息子は女性の同僚には見せなかったそうです。


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アメリカ西部の大牧場を駆けまわっていた犬!オーストラリアン・シェパード

2017年01月09日 09時00分00秒 | 英国のイヌ
獣医さんの待合室にいたオーストラリアン・シェパード Australian shepard の子犬。


かわいい!
ころころ、ぬいぐるみみたいですが、大きい!

生後たった10週間。

私自身見たことがなかったので、「珍しいでしょう?」と書くつもりだったのですが、日本語でグーグル・サーチしてみて、びっくり!
日本ではかなり人気の犬種みたいですね。

イギリスでは見かけません。
待合室にいた人達全員、聞いたことがなかったそうで、、珍しい、かわいい、と大人気でした。



オーストラリアを冠した犬種名ですが、原産国はアメリカ合衆国。
19世紀はじめにスペインからオーストラリアに移住した人達に牧羊犬として羊といっしょに連れて行かれた犬が原種。

それらの犬の一部が合衆国にわたって定住したのがこのオーストラリアン・シェパードなんだそうな。
犬種として確立されたのは合衆国。



しつけやすく、飼いやすい。暑さ寒さにきわめて強い・・・いいことづくめの犬種のようですが・・・
アメリカ大西部の広大な牧場で、牧羊犬として一日中羊の群れを追って走り回っていたオーストリアン・シェパード、たいへんな運動量が必要だということです。

日本の小さめの家屋に閉じ込めたり、つないで飼ったりするのには問題がありそうです。

この子犬の飼い主は、乗馬ズボンをはいていました。(乗馬ブーツではなく、スニーカーをはいていたのは車を運転してきたからでしょう。)
車で数分の近所にいくつかある、厩舎のある農場でかわれているんだと思います。

アメリカ西部の大牧場、とまでの規模は期待できないけど、ストックポート近郊の農場なら運動スペースは充分ありそうです。

成犬。


日本語の犬種図鑑ウェッブ・サイトからかってに借りた写真です。
できるだけ私の撮った写真の子犬に近い毛並みを選んでみました。


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外来種、害獣指定、招かざる客、貪欲、でもかわいい!あつかましいハイイロのリス

2017年01月07日 09時00分00秒 | 英国の動物
木から吊るす、野鳥のえさ台が半額で売られていたので買いました。


クリスマス・プレゼント用に大量に仕入れたものが売れ残ったのかもしれません。

冬になると、おなかをすかせた野鳥が住宅の庭に来て食べ物あさりをするのが身近に見られます。

パンくずを地面にまいておくと用心深く食べにくる鳥たちもいるのですが、ネコや犬を恐れてかビクビクしていて、窓から覗く人影を見ただけで飛び立ってしまいます。

私の頭の上ぐらいの高さに吊るされたこのえさ台の「バード・カフェ」なら小鳥もリラックスしてたべてくれるかも・・・


「バード・カフェ」のお客さん、そばまで来て覗いてみてるんですがなかなか来店までにいたりません。

お米と、シリアル、ケーキ造り用のドライフルーツのメニューがお気に召さないのでしょうか?


およびでないのがこのグレイ・スクイラル grey squirrel(ハイイロリス)!!


一昨日は上の枝に後ろ脚でつかまって、のばした「両手」でえさ台の上の食料を口に掻きこんでいました。
お下劣。

昨日は、大胆にもえさ台に鎮座。


落ち着いてお食事中。

ドアを開けて写真を撮っても平然と「両手」を使ってガツガツ口につめこんでいます。

うちのネコが外に出たとたん・・・


さっと枝にとびのって・・・



塀の上でネコと私が立ち退くのを待っているようです。
さっき口に詰め込んだごちそうを咀嚼しながら・・・


ネコを玄関ホールに閉じ込めてから、庭の戸口にそっと立ってリスがえさ台に戻ってくるのを待ちました。

私がいると戻ってはこないんですが、すぐそばの塀の上からどこうとしないで(図太い神経!)私がいなくなるのを待っている。

私が10分ほど席をはずした後、戻ってきたら、小さなお茶碗半杯ほどあった食料と、枝に刺しておいた小さなリンゴまで消えていました!

リス、大型のリュックサックでも持っているんでしょうか。


空腹の小鳥のお客様のために用意したごちそうです。

リスの営業妨害を何とかしなくては・・・。

小鳥のエサ用の乾燥ミミズでも買ってくることにします。(草食性のリスは食べないでしょう)


イギリスの町でも田舎でもおなじみのこのハイイロのリス、実は1870年ごろ、ペットとしてアメリカから輸入された外来種なのだそうです。
野生化してあっという間に繁殖し、戦前にはほぼイギリス全土に生息地を広げました。

イギリス固有の 小型で可憐なレッド・スクイラル red squirrel (アカリス)を駆逐し、絶滅寸前に追いやっています。

古来からの生態系を取り戻すため、このグレイは駆除すべき害獣に指定されています。

スコットランドのレッドはかろうじてまだ無事。

イングランド各地にわずかに残ったレッドの生息地は保護区域に指定され、入場や写真撮影に料金を徴収している観光地になっている場所もあります。

もちろん収入はすべて保護基金に回されます。


天下を取ったグレイ、80年間イングランドで大きな顔をしていたグレイ・・・・。、

下克上は始まっています。

これもまた、アメリカから渡来した獰猛なブラック・スクイラル black sqquiral(クロリス)がミュータント化して駆除剤への耐性を身につけ、グレイを殺しまくって北へ勢力をのばしつつあります。

ミュータントの新種はおなかの部分が白くなく、全身真っ黒らしい。(私は見たことがありません)


                  



グレイ

黒!


どれも、ものすごくかわいい~!んですけどね・・・・


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コメント (6)
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