ノーザン・クオーター Northern Quarter のおなじみ、スティーブンソン・スクエア Stevenson Square の、機能不明なコンクリートのミニ建築物を飾る壁絵。
左端は、最近なくなった、デイビッド・ボウイーですね。右側の通風装置かなんかの横長の絵とは関連がありません。
この建物もおなじみですね。月替わり(?)で、個性的な壁絵が描かれては塗りなおされていきます。
これもまた、最近なくなった、シンガーのプリンス。
どちらも純粋に追悼のアートでしょう。
あまり意味があるとも、ユニークだとも思えない作風です。
プリンスとデイビット・ボウイーの追悼アート、もしかしたら・・・・ゲイ・カルチャーの中心、マンチェスターのアイデンティティーと、関係ある、のかもしれません。
古い建物が取壊された跡地の、私有の駐車場、周りの建物の断面は、絶好のストリート・アート用のキャンバス。
スケールの大きい作品が期待できます。
写実的な肖像画です。でも、誰?
人に聞きました。
マンチェスター出身の、社会派作家、ジャーナリスト、アントニー・バージェスだそうです。
この人も亡くなっています。
「時計じかけのオレンジ A Clockwork Orange 」の作者。
読んでないけど、日本で映画を見ました。
壁画にはバージェスの有名な引用文が書かれています。
We can destroy what we have written but we can not un-write it.
書いたものを破棄することはできるが、書かれなかったことにはできない・・・・という意訳はどうでしょうか。
社会正義や社会の矛盾を描くのはストリート・アートの目的のひとつでもあります。
これは何気なく本質を突いた、傑作だとおもいます。絵画としての質も高い。
となりのこれ・・・・、
直接的すぎるとおもいませんか? しかも、ものすごく大きいんです。
戦争の暴力かなにかに抵抗しているんだと思いますがもうちょっとさりげなく表現できなかったのでしょうか。(おしゃれなショッピングエリアですよ)
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