イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ホット・クロス・バン....キリストの受難を思いつつ楽しむ春の菓子パン(コンセプトが重い!)

2018年03月30日 09時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート

今日はグッド・フライデー Good Friday、イースターがらみの、春の4連休の始まりの日です。

ホット・クロス・バン hot cross bun を食べる日!です。


スーパーで売られている、6個で1ポンドのパック入り。





カラントが入っていて、シナモンの香味がきいた甘い菓子パンです。


カラントというのは、イギリスではお菓子作りによく使われる野ブドウの一種です。
日本ではフランス語でカシス、と言ったほうが通りがいいかもしれません。

なぜ、グッド・フライデ―に食べられるのか。そもそも、グッド・フライデ―とは何か?

グッドフライデ―というのはイースター・サンデーの直前の金曜日、キリストが処刑された日です。
「そんな禍々しいことを記念する日なのになんだか楽しそう、それに good フライデーはないんじゃぁないの?」と思われるでしょう。

私もそう思いました。

キリスト教徒ではない、私の周りのほとんどのイギリス人は呼び方など本当にどうでもいいことだと思っているらしく単に祝日ムードを楽しんでいます。

子供向きの「キリスト教の暦解説」のような本を読んで知りました。
神聖であるべき God's Friday が中世の頃のイギリス人には Good Friday と聞こえたらしく、いつの間にかこの名前で定着してしまったようです。いいかげんだなぁ。

処刑されたキリストは2日後にはどうせめでたく復活することがわかっているので、そんなに禍々しいことではないのかもしれません。

小麦粉を溶かしたドウを絞り出して切り込みを埋めてつけた十字(クロス)がキリストの受難を食べる人に思い起こさせることになっているのです。

いや、本当にそんなことを思いながら食べる人はごくわずかだとおもうのですが。

今では、クリスマスが終わって、クリスマスむき食品をセールで売り切ったらスーパーやパン屋で売られ始めます。数は少ないのですが、一年中作って売っている店もあるようです。

グッド・フライデ―以外の日に食べても全然かまいません。

それでもやっぱりイースター前に食べるのが季節感があって楽しい気がします。


そもそも、厳密にはまだレント(日本語で四旬節というらしい節制期間です)の途中なので、甘いものや乳製品は食べられないはずなのです。
卵とお砂糖がたっぷりはいってますけど........いいのかなぁ。

連合王国全域と、オーストラリアで食べられているそうです。
起源は中世の僧院で焼かれていた、やはり十字のついた丸いパンだということですが、今みたいに甘くふっくらおいしかったとは思えません。

半分に切ってトーストして食べます。
バターやジャムをつけて食べる人が多いのですが、、スライスしたチェダー・チーズをのせて食べるのがうちの夫おすすめの食べ方。







日曜日のイースター・サンデーはなんだか雪が降りそうです。


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パンケーキ・チューズデイじゃなくても食べられる、お手軽市販のパンケーキ....イースターまであと3日

2018年03月29日 09時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
今日、イースター前の木曜日はモーンディ・サースデイ Maundy Thursday という、キリスト教徒にとって大切な日です。

と言っても、信仰のない多くのイギリス人にとっては、学校の冬学期がこの日に終わること、金曜日(グッド・フライデー)から月曜日(イースター・マンデイ)までの4連休の前の日だということ...ぐらいの意味しかないんじゃないでしょうか。

今日の話題は、市販のパンケーキ Pancake


イギリス式のパンケーキ、実はスーパーで出来合いのものがパックになって売られているんです。

真空パックから出さなければ、数週間もつはずです。


2月13日に、イースターまで4週間の節食期間(レント)が始まる前日に、イギリス中でパンケーキを焼いて食べまくる「パンケーキ・チューズデイ」という楽しい行事について書きました。☟☟

ぜいたく食の食べ納め!子供たちに大うけの、年中行事、宗教的起源はただの言い訳、パンケーキが食べ放題の日


家庭で焼いたパンケーキと比べてください。

薄くて、表面がさらっと乾いています。

二枚重ねて、ディナー皿に乗せて、電子レンジでチン!と2分、レモン汁とお砂糖で正統派の食べ方で楽しみました。



バナナの輪切りをのせるのは 比較的新しい食べ方です。実は、ピーナツバターやマーマレード、チョコレートスプレッドを塗って子供っぽく食べてもおいしいんです。

ちなみに、イギリスでは、電子レンジの音はチン!ではなく、ディング!ding!です...というふうに表される、というだけではなく、イギリス人の耳にはディング!としか聞こえないらしいのです。どこをどう解釈したら、chin! とか tin!と聞こえるのか理解できないんだそうです。へんだなぁ。





スコットランドのパンケーキ、スコッチ・パンケーキ Scotch pancake もスーパーでふつうに売られています。


日本の「ホットケーキ」や、イギリスでもマクドナルドで食べられる アメリカ風のパンケーキに近い、と言ったのがわかっていただけたでしょうか。

アメリカ風にメイプル(風)シロップをかけるのも、今イギリスで人気ですが、あえて、スコットランドでもやっているらしい、レモン汁とお砂糖で食べました。



バナナは、あったので、付け足しです!


ちなみに、モーンディ・サースデイというのは「キリストと12弟子が最後の晩餐をとった日」。

晩餐の席でキリストが弟子に言った「たがいを愛せよ」とすごく大事なことを忘れないように記念する日。
モーンディというのは、ラテン語の mandatum (戒め)から派生した言葉だそうな。

この日は、キリストが弟子の足を洗ったという故事に倣って法王とキリスト教国の国王が貧民の足を洗って、施しをする習慣がかなり長いこと続いたんだそうです。

イギリスでは17世紀の終わりまで、その習慣が残っていました。
今では女王が年替わりで各地の大聖堂の礼拝に出席した後、地元の女王と同じ年齢の男女1人ずつに記念のコインを授ける儀式が行われます。
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ひさしぶりに観光案内、ストックポート日報の原点、アンダーバンクの景観保存地域の名物建築

2018年03月27日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
ストックポート、タウンセンターの景観保存地域の通りのひとつ グレート・アンダーバンク Great Underbankです。




右端の工事中の建物はホワイト・ライオン White Lion、左側に見えている黒と白のハーフ・ティンバーの建物は、スリー・シャイアーズ・ホール The Three Shire's Hall、 どちらもストックポートの名物建築です。

上の二つの建物について書いた先週の記事のリンクです。

歴史的建築物の多く残るストックポートタウンセンターの景観保存地域に掘り出し物!不動産情報...一件は詳細未定

グレート・アンダー・バンクにはもうひとつ貴重な歴史的建造物があります。

ホワイト・ライオンの、となりのとなり、物件名は「グレート・アンダーバンク10番 10 Great Underbank」。



16世紀中ごろに建てられた、豪商の邸宅だったそうです。
現在は、ナットウェスト銀行 Natwest Bank が使用しています。ちなみに、私の口座もここにあります。

銀行ですから 誰でも入れます。
口座がなくても大丈夫。案内の銀行員が声をかけてきたら、「見て回ってもいいですか」と一声かけて見物しましょう。
「ダメ」とは言わないはずです。

歴史的建造物の維持修復費用には、公的基金が充てられているはずです。
歴史的建造物は、観光資源、公共の財産でもあります。

ただし、写真撮影禁止

保安上の理由だそうです。銀行ですから。
見物して回る許可を受けたはずなのに 何か言いたげに つかず離れず ついてくる銀行員がいたら、見物人が写真を撮らないように見張っている、と考えてよいでしょう。


横に鉄骨のつっかえ棒が設けてあって、なんだか危なげです。


外したら、ガラガラっと崩れたりするんでしょうか。

ええっと.... 内緒です。実はずいぶん前にどさくさにまぎれて内部の写真を撮ったことがあります。
以下2枚、スマートフォンで、ではなく コンパクトカメラで。
   



撮ったのは銀行が神経を研がらせるカウンター付近ではなく、高い吹き抜け窓を覆う キャンバスのブラインドにうつる 美しい窓枠の影なので、知って見逃してくれたのかもしれません。

おとがめなしでした。



「景観保存地域」であることを表示する標識です。



グレート・アンダーバンク10番の斜め向かいです。


ブリッジ・ストリートからつづく急な坂(ブリッジ・ブロウ Bridge Brow )をあがると、19世紀の街並みが見事に残っているマーケット・プレイス Market Place にでます 。
ガラス張りのマーケット・ホール Market Hall と、時計塔があり14世紀の内陣の残る教会、セントメアリ―ズ・チャーチ Saint Mary's Church があります。


4年前のストックポート日報に載せたホワイト・ライオンの写真です。


閉店してから数年たった この頃には すでに一階の窓は破壊され、板張りになっていました。

となりの白い建物は17世紀後半の建築、現在は空き家です。
一軒おいて、上記のグレート・アンダーバンク10番(ナット・ウェスト銀行)があります。




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ティーンエイジャー好みの可愛いデザイン!ピンクとネコと英語のダジャレでカンペキ!

2018年03月26日 19時47分02秒 | 気になる製品、気になるデザイン

うちの15歳の息子がガールフレンドにもらった、女の子向きの靴下3足セットについて書いた記事のリンクです。

15歳の少年所有のキッチュ!かわいい!女の子向きの靴下に見るイギリスの少女のかわいい!感覚

息子がだいじにとっている包み紙を発見! こっそり写真を撮りました。


LOOKING PURRFECT! ピンクのバックグラウンドに、サングラスとチューチューを身に着けた子ネコ!(かわいい!)

purrfect! というのは perfect! カンペキ!のシャレです。
ネコがのどを「ごろごろ」鳴らすのは、英語で、purrrrrrrrrrrrr....(パールルル.....)と表現されます。
purr は「ネコがのどを鳴らす」という動詞でもあります。
私には purrr でもゴロゴロでもなく「ウー」と聞こえます。

日本人は、擬態語をカタカナで書いて自由に表現しますよね。イギリス人にはなぜか、purrrrrrrrrrrrr....としか聞こえないらしいのです。

purrr...の決まりきったシャレ、恥ずかしいなぁ。私は日本語の、ネコが「うれしいにゃあ」とかイヌが「おいしいわん」などと言っているのもかなり恥ずかしいと思います。

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店番する忠犬、パッタディル・テリアのその後 マーケット・プレイスの名物ヴィンテージ・ショップで

2018年03月25日 09時00分00秒 | 英国のイヌ
先週、ストックポートのタウンセンター、マーケットプレイスにある、トゥエンティ―ンス・センチュリー・ストア 20th Century Store に寄ってみたら、3年ぶりに見かけました、パッタデイル・テリア Patterdale terrior のマートル。


2015年に子犬だった頃のマートルの写真を載せた記事のリンクです。

日本ではまだ紹介されていないはず、犬種の認定待ち、パッタデールテリア


体の大きさはほとんど変わっていないような...?
どうでしょうか。



子犬の時にあまり大きくならない犬種、と聞いたのは本当だったようです。

顔立ちに大人びた変化が見られますね。

でもやっぱり、かわいい!

あれ以来、パッタデイル・テリア、たまに見かけるようになりました。イギリスでの認知度が上がってきたようです。
いずれも、このマートルと同じ真っ黒なタイプばかり。

日本にはもう紹介されたでしょうか。





ヴィンテージ(主に20世紀半ば以降のアンティーク)の古着、雑貨、本やレコード、ポスターなどを売る店がどんどん増えてきているストックポートのオールド・タウン。

その草分けともなった、トゥエンティ―ンス・センチュリー・ストア、いくつかの古い店舗ビルの壁を打ち抜いて、坂下まで続くマーケットの形態で、いろいろな人が特徴のある店を出しています。

この写真は、ストックポートマーケットが閉まっているときに撮りました。


トゥエンティ―ンス・センチュリー・ストアは、マーケットが営業している火、木、金、土曜日のみ、店開きしています。

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最近のストックポート日報記事の後日譚、ニセ札事件とガーデン・ノーム

2018年03月24日 09時00分00秒 | 英国ってハズカシイ!

最近の記事のフォローイングアップです。




1; ニセ札(贋札・ガンサツといったほうが日本では通りがいいかもしれません)事情について書いた記事のリンクです。
 ぜひ読み返してください。続きがあります。
ニセ札天国のイギリス!セカンドハンド品を売るチャリティ・ショップにまで導入された最新探知機、50ポンド札事情!

上の記事を投稿した後、チャリティ・ショップ、オックスファム Oxfam のボランティアに行ったら、贋札探知機横に、フェイスブックのタイムラインのプリントアウト(コピー)が貼ってありました。


ストックポートからそれほど離れていない、ピークディストリクトの町、グロサップで、ニセ20ポンド札が出回っている、という警告です。

ニセ20ポンド札をつかまされたパブの経営者が、ニセ札を使い回っている女性の写真をシェアしているのです。写真は防犯カメラに残った動画をダウンロードしたようです。

コピーは不鮮明で顔が判別しませんが、Facebookには人物の特定できる鮮明な写真が投稿されていました。

それからもう3週間。Facebookで拡散後、すぐに捕まったのでは?

気を抜かないように警告するためか、きのうになってもまだ貼ってありました。
ちなみに、緑の紙切れにFacebook情報のニセ札の通し番号を書き写して貼ったのは、私です。その人が捕まった後も贋札は出回っているかもしれませんしね。

Facebookに投稿した人は、この人物を見かけたら拘束するよう呼び掛けていますがオックスファムでは、そこまでする必要はないと判断しています。

最新鋭の探知機で贋札を探知したら単に受け取りを拒否する方針です。
その人が贋札だと知らないで使っているのか、知っていて使っているか判断が難しいところです。人相書きの回っているグロサップの女性は偽造組織と関係ありの疑いが大きいそうです。

その後の展開が気になります。

両替したポンド紙幣をもってイギリス旅行に来られる皆さん、本当に気を付けてくださいね。
両替は銀行で!

両替所の前であやしげな外人に「いいレートで両替してやる」などと言われて口車に乗ってはだめですよ。(日本ではそんなことはあり得ない?)

イギリスでは、たまに引っかかる人がいるらしいのです。
人権に関して問題のある発展途上国で知らずにニセ札を使おうとして警察に連行され、汚い拘置所に何日も拘束されたイギリス人の話がテレビで報道されていました。

イギリスでも警察に連行されて事情聴取ぐらいはあり得ると思います。旅行中にそんなことになったら大変です!


2;スーパーマーケット、アスダのオリジナルの薄気味悪いガーデン・ノームについて書いた記事のリンクです。

ガーデン・ノームによる販促・客引き、効果なし?スーパーマーケット オリジナルの薄気味悪い季節限定バージョン

来週はイースターなのに、イースターバージョンのガーデン・ノームがないのが残念だと書いたのですが...

実は、ありました! 店内の園芸用品売り場に。


うさぎの耳を付けた、変態バージョン。

あるとしたらこうあるべし、の思った通りの表現です。
入り口エスカレーターをあがったところの窓際にいつも新作が並べてあるのですが、そのエスカレーターホールは、いま改装修理中。...窓際ディスプレイは中断のようです。

イースター・エッグ(卵型のチョコレート)売り場に置き去りにされた、小型バニー・ノーム(6ポンド)


ついでです。イースター・エッグ売り場のスナップ。


昨日の午後、ものすごい数のチョコレート・エッグを買いあさる人達がいっぱい。平日です。

イースターグッズ...ごく一部。



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ストックポートの景観保存地域のマーケット・ホールでさえずる小鳥を箱に入れ、スクーターで散歩するおじさん発見

2018年03月23日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
ストックポートのマーケット・ホール Market Hall にぴゅろぴゅろぴゅぴゅぴゅっぴゅーと響き渡る、小鳥の声。

火曜日、19世紀中ごろに建造された屋内マーケットはガラガラです。


小鳥の声の出どころは....



歩行困難者用スクーターで移動中のおじさんが膝に乗せている横長の携帯用鳥かごにはいった、それぞれ違う色のカナリヤとインコ。、



カナリアの高音の長い旋律にインコがちゅくちゅく唱和していました。

なぜ連れ歩いてるのか聞いたら、「犬の散歩と同じで、たまには外に連れ出さなきゃね、ストレスが溜まるだろ」ということです。

すべての色の鳥が止まり木にいっぺんにとまるシャッターチャンスを狙ったのですが、無理でした。ちょんちょん、狭い箱の中をあがったり下りたり、せわしない動きを繰り返します。

イギリスで、小鳥をかごに入れて飼っている人をあまり見ません。
私が子供の頃は、うちでも飼っていましたし、よそのお宅でもよく見かけたものですが、今の日本ではどうでしょうか。


マーケット・ホール Market Hall。


マーケットホールのある、マーケット・プレイス Market Place


奥に見えるのはセント・メアリーズ・チャーチ Saint mary's Church


700年の歴史のある、ストックポート・マーケットは、火、金、土曜日にフルオープン、ホールの外に、ずらっとオープン・マーケットが店開きします。
火、木、金、土曜日には屋内のマーケット・ホールのみがオープンしています。いずれも、9時から4時半まで。


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歴史的建築物の多く残るストックポートタウンセンターの景観保存地域に掘り出し物!不動産情報...一件は詳細未定

2018年03月22日 09時00分00秒 | ストックポートとその周辺
グレート・アンダーバンク Great Undrbank とリトル・アンダーバンク Little Underbank (いずれも通りの名前)の角にある、ストックポートのランドマーク的なパブ、ホワイト・ライオン・ホテル White Lion Hotel



創業は14世紀末、ロンドンとスコットランドを結ぶ街道の宿場町だったストックポートの由緒あるコーチ・イン coach inn だったのです。
コーチ・インは宿場ごとに馬を替え、馬車を替えるための設備のある宿場宿です。

この建物は2回目の建て替えで完成したのは1904年、そんなに古くありませんね。

私がストックポートに越してきた18年ほど前には、「ファイティング・パブ(いさかい酒場)」の悪名をほしいままにしていた評判の悪い場所だったようです。
お酒を飲んだ酔っ払いによるケンカ口論の絶えない、女の人は入らないほうが良いたぐいのパブです。

いつの間にか閉店して、荒れ放題に。
古い建物が集中して残る美しい景観保存エリアにあるランドマーク的存在の第二級保存指定建築なので取り壊すわけにもいかず、市は持て余していたそうです。

去年、市がやっと腰を上げ保存のために買い取り私営の不動産開発業者による再建、開発案が打ち出されました。
一階は高級グルメレストランに、2階から4階はフラット(マンション)として分譲されます。

詳細は未定。

工事が始まったようです。

ホワイト・ライオンから20歩ほど離れた場所にある、チューダー様式の、商館、ザ・スリー・シャイアーズ・ホール The Three Shire's Hall


建てられたのは、1580年ごろ。

貸し事務所の看板が出ています。

不動産会社、Roberts & Roberts のウェッブサイトで調べました。
右側の30Great Underbank(2階と1階)、築430年の歴史的建造物が、年25,000ポンド(375万円)で賃貸できますよ!

ワインバーのとなりです。
いかがでしょうか。

不動産ウェッブサイトの売り込み文句によると「金融機関の集中するビジネスエリアで交通至便」とのこと。「第二級保存指定建築」だとか、「本物チューダー建築」だとかには一言も触れていません。

オフィス物件ですから建物の建築史上の価値は、テナントのビジネスになんのプラスにもならないのかもしれませんね。





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15歳の少年所有のキッチュ!かわいい!女の子向きの靴下に見るイギリスの少女のかわいい!感覚

2018年03月21日 09時00分00秒 | 英国ってハズカシイ!

下の息子(15歳)がガールフレンドから靴下を3足もらいました。(はい、ごらんのとおり、胸まで届く長髪です)



別に誕生日でもないのですが。ちゃんと包んでありました。

これ、女の子ものじゃないの!



本人は大喜びです。
2日同じピンクのを履いて学校に行きました。(校則違反です)もらった翌日は体育の授業があったので ばれないように 学校用のグレーの靴下を履いていきました。


donut worry BE HAPPY......Do not worry (くよくよしないで)...のシャレですね。ドーナツを浮き輪のようにはめたパンダがかわいい!

次!


 
I LIKE HANGING WITH YOU (あなたといると楽しい) と言っているのは木からぶら下がって(hanging)いる、ナマケモノ。シャレもかわいい!

to hang with...というのは、...といっしょに(だらだら)過ごす、という常套句です。


次、今現在、イギリスの女の子たちに空前絶後の大人気なのが、ユーニコーン(一角獣)



ユニコーン人気についてはまた改めて書くつもりです。

なぜ、ダブ Dab? なぜスパークル?

ダブというのは、片肘を曲げて顔をうずめると同時に反対の腕を上げる バカみたいな動作のことだと思っていたのですが、アメリカのヒップホップ・ムーブメントと関係あるダンスの振りだそうです。

写真に撮られたくない時などにおどけてやる若い人(うちの息子も)をよく見かけます。
おじさんおばさんがウケをねらってやるのは 見ていてかなり痛々しいです。

日本でこの動作、見たことありますか。



すっごいキッチュだと思いますが、かわいいからのせちゃいました。

イギリスのティ―ンエイジャ―の「かわいい」感覚、日本でも通用するのではないでしょうか。

ユニコーン、パンダ、ナマケモノのほかに、アボカド! サボテン‼ アルパカ‼ パイナップル、フラミンゴもモチーフとしてティ―ンエイジャ―に大人気。

大人の女性にも人気があったカップケーキのモチーフは今は姿を消しました。(かわいいモチーフとしての)パグとフレンチブルドッグも廃れつつあるかもしれません。




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ガーデン・ノームによる販促・客引き、効果なし?スーパーマーケット オリジナルの薄気味悪い季節限定バージョン

2018年03月20日 09時00分00秒 | 英国ってハズカシイ!
大手スーパーマーケットのアスダ Asda オリジナルのガーデン・ノーム garden gnome


エスカレーターをあがったところの窓際に「陳列」してあります。


日本では「庭小人」と呼ばれているらしいガーデン・ノーム。


☝ガーデニング・ウェッブサイトから借りた写真です。

イギリス人が非常に好む!今では キッチュさが自国民の自嘲のネタにすら なっている、庭のマスコットです。
19世紀にドイツで量産がはじまったそうです。

もとになったのはヨーロッパ各地の伝説に登場する、土の中に住む妖精小人、ノーム gnome。
地中の金鉱や水脈を探し当てる名人だそうです。

白雪姫と仲良しの7人の小人も中世のヨーロッパ伝説に登場するノームがもとになったキャラクターだそうです。
つるはしを持って金を掘ってましたよね。

赤いとんがり帽子に 派手な色の上着(青か緑が一般的)が制服の 白髪白髭のずんぐりむっくりした おじいさんとして表現されます。
妖精だから耳がとんがっているのです。

上の写真のように ただ突っ立っているもの、キノコに腰かけているもの、寝そべっているポーズが伝統的です。



小鳥を肩にとまらせたり、釣竿を持っていたり、「Welcome」と書かれたサインを持っていたりするのも現在人気のバージョン。
園芸品店はもちろん、ギフトショップなどでも売られています。


一番上の写真です。
定番の「welcome」サインを持った おじいさんノームは、エスカレーターをあがったところで「いらっしゃいませ」とあいさつする日本のデパートの店員みたいな役割をになっているのでしょうか。

春らしい装いの少女ノームに もたせたプラカード、「Gnome Sweet Ghome」は もちろん 「Home Sweet Home」の悲しいダジャレです。
ハウス・ウォーミング(引っ越し祝い)祝いにもらったりしたら、かなり......イヤだと思います。
奥にいる幼児ノーム、かわいくないですね。

売り物です。30ポンド(4、276円)の値札つき。

見覚えがあるでしょう?
はい、クリスマス前にサンタクロースとサンタ夫人、サンタのお手伝い妖精、エルフ Elf のバージョンの写真を載せました。

もう一度。

「Stop here」は、サンタクロースが忘れないで立ち寄ってくれるように、子供のいる家の玄関先や前庭に立てておく看板の決まり文句なのです。
だからサンタクロースの助手である エルフが「Stop here」のプラカードを持つのはおかしいですね。
(それに サンタクロースは 煙突からはいってくるんじゃなかったっけ?)

ほとんど売る気はなさそうですね。

クリスマスのあとに、ヴァレンタインズ・ディ仕様のおどろおどろしいキューピッド・ノームが単体で同じ場所に立っていました。


ヴァレンタインズ・ディ用のロマンチックなギフト用品の販売促進の目的は はたしていなかったと思われます。

どれも顔が薄気味悪いですよね?

シリーズ化決定。


明らかなイースター・バージョンが出現しなかったのが惜しまれます。

現在、イースターグッズの販売促進がイギリス中で進行中です。


今日は、スプリング・エクイノックス(日本の春分の日に当たります。祝日ではありません)です。

ちなみにまだ、キリスト教徒の節制期間、レント中。

どちらも誰も気にしません。

おまけ...

現代版ガーデン・ノーム;比較的穏やかな「攻撃的バージョン」よそのブログから勝手に写真を借りました。
「出てけ」   「武闘派」

お下劣バージョン(例;お尻を出している、中指を一本たてている etc.)も充実しています。

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写真を撮る機会到来!イギリスらしい犬!イギリスの国辱、野蛮なスポーツを背景に生み出されたかわいい長寿犬

2018年03月17日 09時00分00秒 | 英国のイヌ


ボーダー・テリア border terrier



あまり日本では知られていないと思うのですが、どうでしょうか?

今まで取り上げなかったのが不思議なぐらい、イギリスらしい犬なのです。

目の周りの毛並みが、しょぼくれた風貌を作り出しています。



たまに見かけるのですが、写真を撮らせてもらえる機会が 今までなかったのです。

もとは、猟犬です。
銃で撃ち殺した鳥などの獲物を、茂みをかき分けて探し出す「ガン・ドック」タイプではなく、主にキツネや小動物を追い回してかみ殺すテリア系の猟犬だそうです。

かわいいのに、その気になれば獰猛になれる犬種!
気持ちの穏やかな、おとなしい犬だそうですが、ペットのネコやウサギを見ると追いかけて襲いたくなる傾向の個体もいるそうですから、注意が必要、と犬種ガイドのウェッブサイトに書いてありました。(こわい)


今はほとんどがペットとして飼われています。

ファニー、12歳。


飼い主によれば、長寿で知られる犬種だということです。
ウェッブサイトで調べてみましたが、裏付けられませんでした。

特徴は、ごわごわした毛並み。


ごわごわの下に生えるふわふわした毛が抜けるので、定期的に取り除く必要がある、といって実演してくれました。
毛を引っ張られてもじっとしている、気のいいファニー。(今は 抜け毛の季節ではないようです。全然 抜けませんでした)

2006年の、イギリスのケンネルクラブでの人気ランキング10位だそうです。・・・そんなに人気とは知りませんでした。

去年 ITV(3大民放テレビ局のひとつ)が11,000人を対象に行ったアンケート調査によると、「連合王国の人気犬種100」のうち 、21位にランクされていました。

私もその番組を 興味深く見ました。
こちらの方が、信ぴょう性があるような気がします。
その番組をもとにイギリスの人気犬種トップ10を特集しようと思っているのですが、写真がまとまらず、まだ実現していません。

10位までのほとんどの犬種は、ストックポート日報で紹介しています!


丘陵地帯のあいまにムーア(イギリス独自の荒れ野)が広がるスコットランドとイングランドの国境 (border)地域は、連合王国にいくつかあるキツネ狩りの名所のひとつなのです。

そこでパック(集団)となってキツネを追い回していたのがファニーの先祖たち。
今では、ハンティングにはビーグルが使われるのが一般的なようです。


荒野や森林地帯をイヌの群れをコントロールしながら馬を駆るキツネ狩りを イギリス伝統の勇壮なスポーツ、と高く評価している国外の人はおおいのではないでしょうか。

とんでもない!イヌを使ったキツネ狩りは野蛮で残酷で、領民を搾取してきた田舎の領主階級がお金持ちであることを見せびらかすための恥ずべき行事です。

イギリスの国辱

・・・と、ごく少数の愛好者と関係者以外のイギリス人には広く認識されています。

2005年には制限付きで、犬を使ったスポーツハンティングは違法になったのですが、ふたたび合法化する動きが出ています。


再び合法化する動きを阻止しようとする、最近のデモ。

ハンティング禁止法の制定を祝って、国会前で乾杯するキツネとシカ(後ろにいるのは何でしょうか。イギリスに野生のライオンはいないはずです)

どちらも報道ウェッブサイトから勝手に借りた写真です。☝


スポーツハンティングは 開催地として知られた多くの地域にとって、地域全体を潤す 主要産業だったのです。
ハンティング禁止によって失業した人、さびれた地域を立ちのかざるを得なかった人たちなど、お金持ちではないたくさんの人たちも 怒って政府に圧力をかけようとしています。



飼い主のおじさんは、ファニーといっしょにカフェで買い物をしている娘(孫?)が出てくるのを外で待っていたので、声をかけて写真を撮らせてもらえました。


私を含めて!日本人は何でも写真に撮りたがるので有名です。

イギリスでは、ほんの数年前まで 観光地でもない場所で写真を撮っていると、まわりの人たちに怪訝な目で見られました。

ソーシャルネットワークに投稿するためなんでも写真を撮る人が世界中に増えてきている近ごろでは 以前より 気にならなくなっているようですが、やはり、知らない人や 知らない人に連れられた犬などの写真を撮る時は 気を付けた方がいいようです。

今でも すくなくとも確実に 日本よりはプライバシーに関しては 敏感です!

必ず一言、ことわってから撮りましょう。
イヌの写真を撮らせてほしい、といわれてイヤな顔をする人は まずいません。

まず、「かわいい~。撫でてもいいですか」とアプローチ。止まってくれたら、カメラを出して許可をとります。


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おしゃれで食にこだわることで評判のカフェで出てきた醤油かけ飯をめぐる食文化論....まずかった

2018年03月15日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
マンチェスターのはずれにある、お洒落で評判なカフェに入りました。
 窓際の席にいる、常連らしい女性客の飼い犬が、飼い主のコートを着せられて、外で待っています。

地元の特約農家から新鮮な食材を仕入れ、サワー・ドウで膨らました 手作りのパンも販売している、近ごろ流行りの こだわりのカフェらしいのです。

〈本日のスペシャル〉で見つけた、「ライスとマカレル、緑の野菜」というメニューに心を惹かれました。

席に着く前に、しばらく会っていない友達にばったり会って、立ち話。その間に席を確保した夫が、私のマカレル料理を注文してくれました。

(ウェイターにどんな料理か、質問することができなかったのです)

マカレル mackerel (サバの一種だそうです。模様がきれい)





出てきたのが、これ。



イギリスの中華料理に使われる、粘り気の少ないライスにのっているのは.....。

カブのお漬物とたくあん、たっぷりみりん醤油が絡めてあるマカレルの辛みのある燻製。
ゴマまでまぶしてあり「日本のどんぶりもの」を意識したとしか思えません。


マカレルの味が濃いのは想像通り。
で下のライス、これが、あろうことかボウルの底に2センチほどの深さに溜まるほどタップリの醤油が混ぜ込まれた「醤油かけ飯」だったのです。

煮崩したブロッコリーがまぜてあり、ネコめしというより残飯にしか見えませんでした。

三~四口ほど食べて残しました。

うちで 日本料理を出した時に「ご飯に醤油や味噌汁や煮物の汁をかけて食べないでほしい」と私がガミガミ言うのを聞き続けている夫は苦笑。




「西洋人はうなぎの蒲焼きだけを食べてから、下の味のないごはんに醤油をかけて食べる」と日本にいた時 きいたことがあります。
うな丼を食べるイギリス人をまだ見たことはありませんが、この時出された「マカレル丼」でナットクです。

イギリス人というより 西洋人は ご飯を食べながら おかずを食べることが先天的にできない、ということは以前にもかなりくどくど書きました。

どうやら、この味の濃いマカレルを単独で食べた後、下のご飯はたっぷりのお醤油味で食べるように考えてあるようです。



夫がエッグスベネディクトを食べ終わって私たちが席を立つ頃に、お皿を下げにやって来た店長らしい若い男に「お気に召さなかったか」と聞かれました。
夫は、気に入らない点を説明するつもりの私をとどめ、「日本人には僕たちと全然違う食文化があって…」とすまなそうに話し始めたのに…ちょっとムッとしました。

「我々とは食に対する常識が違う日本人の妻のことは気にしないでやってくれたまえ」の意の(不要な!)店に対する心遣い。
違う食文化のある妻が イギリスでの料理の出し方に意見を言うのが恥ずかしかったのかもしれません。
私も 追及はしませんでした。

(まさか私もネコめしとか残飯とか 失礼なことを言うつもりはありませんでしたよ)


日本人は、マカレルにかかった甘辛いタレが少し滲みた、味付けされてない白いご飯でマカレルの濃い味を緩和しながら食べるはずですが、イギリスでイギリス人のやり方にとやかく言うつもりはもちろんありません。
ただ、あの強烈に濃いタレのついたマカレルは、イギリスの定石どおり、厚く切ったサワードゥ・ブレッドに載せて、あるいはあっさり茹でたポテトをそえてディナー・プレートで出したほうがいい、といいたかったのです。

こっちはお金を払っている客なんだから料理に対する苦情を言ってもよかったはずです。

どこにも「日本(風)料理」とも「ジャパニーズ・フュージョン」とも書かれていなかったので、日本人が「これは違う」と文句を言ってもいいかどうか、微妙なところですね。

よく知らないながらも、おしゃれな日本料理を出してみたかったのでしょうか。
醤油さえかければなんでも日本料理として通用していた20年前までと違って、最近は日本に行ったことのある人もけっこういるイギリスです。
「こだわりのカフェ」でこれをやられるとは意外なショックです。

もしかして かんちがい ではなく、イギリス人向けの綿密なマーケティング!?


あのマカレル丼はイギリス人にも辛すぎるはずですよ。
でも、これが「たぶん日本料理なのだろう」と解釈して何も言えない人が多いと思います。

正統派日本流だろうとなかろうと、まずいものはまずいんです。


以前にも書いた、イギリス人のご飯(炊いた白米)の食べ方です。

日本人がやる、おかずとご飯を口の中で混ぜて楽しむ「口中調味」(読者の方に教えていただいた言葉です)ができないので;
汁気のあるおかずが出るとご飯を混ぜこんでベチョベチョにして食べます。
汁気のあるおかずがないと お醤油をかけて食べたがります。
ご飯を味噌汁に入れたり、ご飯に味噌汁をかけることもあります。

うちではそれを嫌がる私に気を使ってやりたいのに我慢してくれている夫と息子たちは、中華料理屋に行くと、必ずご飯のべちょべちょ食べを楽しみます。

「イギリス人と日本料理」については、概論 が一冊の本にまとまるほど書くことがあります。

そのうち折を見て、続きを書くつもりです。


ちなみに、私たちは、ほとんど手をつけていない「マカレル丼」に7ポンド80ペンス(1158円)の料金を払いました。

その代わりというか、ケーキをひときれずつ、持ち帰り用の箱に入れて持たせてもらいました。

トリ―クル・タート


買えば、3ポンド50ペンスもしたと思います。

夫は「感心なサービスだ、また来たい」と喜んでいました。

家に帰って、口の中にいつまでも残るマカレルのくどさを除くために飲んだ大量の水といっしょに食べました。
タートのケース(ペーストリー)がボロボロで、あまりおいしくありませんでした。

夫が息子のために選んだ、キャロットケーキはとても好評でした。
どちらもカフェのホームメードです。


2年前に交通事故で亡くなった、うちのマカレル・タビーネコ、ブーツ。


キジネコは英語でmackerel tabby cat といいます。

納得できますね。




↓↓↓ジンジャーキャットの これも今は亡きマーマデュークの土下座写真をクリックしてください。何か楽しいことが起こります!


......というのはウソ。人気ランキングに一票入るだけです。















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壁にある、ホリの深い顔、浅い顔

2018年03月14日 09時00分00秒 | さがせば何処にでも顔はある
実はちょっと長めの記事を予定していたのですが、準備不足で、明日に持ち越し...

あまり間があくのも不都合なので、最近の「顔」コレクションをお見せします。

歯科医の診療所の壁正面に張り付いたひかえめにほほ笑むろくろっ首ロボット。😐


イギリスのコンセントの差し込み口には かならず電源をもとから切るスイッチがあります。☟


うちの廊下の差し込み口、汚いですね。
同じ場所でよく使う電気製品は使い終わったら、コンセントをさしたままにして、もとから切るスイッチを off にすることができてべんりですよ。

さて、上のロボットの顔の部分は、配線が大量にごちゃごちゃあるオフィスなんかの壁によくある、一定エリアの電源をいっぺんに切っちゃうスイッチと同じタイプだと思います。


他で見たことがあるのはたいてい床上10センチぐらいの低いところにあります。

胴体部分は歯科医療に使うハイテク秘密兵器のようですね。



私がボランティアでお手伝いしている、チャリティショップ、オックスファムのレジ奥にある内線電話。


「怪傑ライオン丸」
…あるいは シロクマ。





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クロッカスが咲き始めたフクロウの木彫りのある空き地、春まで秒読み、イースター前の今日は(イギリスでは)母の日!

2018年03月11日 09時00分00秒 | 英国の木々と草花
おなじみ、木彫りのフクロウのいる、住宅地のど真ん中の空き地です。


2週間前に、スノードロップの花盛り(はちょっとすぎていたかも)の様子をお伝えしたあの空き地です。

リンクを下に貼りました☟

寒さはまだまだ厳しい、春が待たれる2月の末、空き地にすでに咲きはじめている春の花

上の写真には、木彫りのフクロウのヴェーラが逆光で写っているんですけど、よく見えませんね。
今回は特別、ヴェーラのクローズアップ写真抜きでいきましょう。

そうそう...


この空き地は「ケールグリーン自然保護地域」という、行政によって保護されていることを意味する立派な名称があるのです。

まだ、春の訪れを告げる花、スノードロップの遅番が頑張っていますが、今盛りなのは、クロッカス。




イースターの花、黄色いラッパ水仙は準備中。


すでに咲いている、気の早いラッパ水仙もありますが...

この「ケールグリーン自然保護地域」のそばを通るたびに、春の訪れが実感できるのです!
あ~、日本語の常套句!恐縮です。

3月に入ってからの異例の降雪で、連日雪をかぶったクロッカスとスノードロップス、元気に雪の下から顔を出ししっかり初春を謳歌しています。
生命力にびっくり!


ところで、今日3月11日は、マザリング・サンデー Mothering Sunday です。日本風に言えば「母の日」です。
日本では、アメリカのマザーズ・ディ Mother's Day にならって 5月の第二日曜日が母の日に当たるはずです。イギリスでは、ちょっと事情が違います。

マザリング・サンデーは、毎年、レント期間の4周目の日曜日、今年は、今日がそれにあたります。

レントというのは、イースターの6週間前の水曜日(アッシュ・ウェンズディ)からはじまり イースターの前日まで続く、キリスト教徒の悔い改めの6週間=ぜいたく食を戒める節食期間。

イースターは、(これを書くためにグーグルして、いま初めて知りました!!)キリスト教の春分の日、エクイノックス(3月21日)以降最初の満月を過ぎた後の最初の日曜日なんだそうです。ややこしい!
たとえば 4月の第2日曜日、とかもっとわかりやすい日にすればいいのに!...ニケ―アの公会議で決まったんだそうです。(いつの話だ?西暦325年!)

マザリング・サンデーも、キリスト教の重大な行事、クリスマスやイースターと同様、もともとは古代ローマの多神教の祭りとして始まった異教のお祭りです。
シビィルという神々の母を祀り、春の訪れを祝う日だったのだそうです。

イギリスでは、カーネーションを贈る習慣はありません。

「ケールグリーン自然保護地域」に戻って...
もしかしたら、「ヴェーラが見たい!」と思ってくださる読者もいるかもしれません。


2週間前の写真☝

防腐剤か何かを塗りたくられ、不気味な日焼け肌に変貌したヴェーラ。
うちの夫はどけてほしいと通るたびにもんくをたれます。

私は好きなんですけど。


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驚きのパンの種類の名!古き良き時代の言葉のセンスに共感!ゴミ箱のふたとはよく言った!

2018年03月09日 21時45分38秒 | 英国の食べ物、飲み物
ストックポートのタウンセンター近くのいわゆる「安売りや」で見つけた、平べったく巨大な「丸パン breadroll」。

その名も、ゴミ箱のふた( bin lid )


もちろん買いました!名前にひかれて!
39ペンスは55円ぐらいです。

夫は、「そんなもの、買うな!うけねらいのくだらないネーミングだ!しかもおもしろくないよっ」と止めましたが。



本当に「ウケねらいのくだらないネーミング」かどうか、気になるので…調べました。

違いました。

「ビン・リッド」というのは、主にリバプール発祥の、かつて、イギリス北部のみで通用した、丸い白パンの通称なんだそうです!地方限定一般名

今では知る人ぞ知る、といった知名度の呼び名ですが、今でもちゃんと地元の製パンメーカーが こうやって その名前で製造販売しています!

イギリス南部の比較的品のいい地域で生まれ育ったうちの夫が知らなかった、イギリスの真実!

イギリス標準英語で丸パンを意味する「ブレッド・ロール」は、現在イギリスで18通りの別称が確認されているそうです。
「ブレッドロール」は、もともとロンドンを中心とした、おもに南部での品の良い言い方だそうです。

bun はアメリカ経由で日本でもつかわれていますね。なぜか日本では「バン」と複数形になるようですが。
アメリカでもハンバーガー用のパンをそうよぶようです。

やはり、呼び方の発祥の地はイギリス北部。

bap、barm、 barm cake、oven bottom、 batch すべて、イギリス北部ではなじみのある呼び方です。膨らんでいたり、上と下が平らだったり微妙なバリエーションがありますが、どれもみんな「丸いパン」なのです。
どう違うんだろう?と思っていたのですが、基本的にはすべてブレッドロールのことらしいです。

どうやって、食べようかな・・・

半分に切って、横に薄く切って、


びん詰のブーシェッタをのせて、グリルで焙りました。これは、スーパーのイタリア食品祭で買ってみた、本場イタリア製。



ブーシェッタ bruschetta は、パンに載せるイタリアのトッピング材です。イギリスではレストランやカフェで出される軽食として大人気。

天日干しのトマトを浸したオリーブオイルがじっとりパンにしたたって、香ばしく、香りよく焼けます。



ブーシェッタを手づくりするのも簡単です。

テレビのお料理番組で紹介されていたのを見て何回も作っています。☝の、瓶詰よりもこちらのぐちゃぐちゃした方が私の好みにあうのです。
甘みが強く かすかにくせのある 天日干しのトマトではなく、酸味のある生のトマトをつかいます。

値段の下がった 熟れすぎのトマトを大量に買い込んで、ハーブと塩コショウと一緒にオリーブオイルにどっぷり浸して オーブンで加熱するだけ。
180度ぐらいの低温で 1時間ぐらいかな? ジュクジュクつぶれてきたら出来上がり。
煮沸消毒したガラス瓶に 熱いうちに詰めて 蓋をしたら、数か月はもちます。


☟これが、昔ながらの、アルミのゴミ箱☟


丸いパンを「ゴミ箱のふた」と呼ぶ リバプールの人たちの言葉の感覚・・・!共感できる!


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