イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

空間移動するそれも道路の反対側へ、トラフィックコーンを移動させる行為への飽くなき情熱と住人の無関心

2022年08月17日 06時11分19秒 | 英国ってハズカシイ!

私がボランティアで店番をしているチャリティショップ、オックスファムのある商店街、ブラモール・ビレッジ Bramholl Village (英国では商店街のことをビレッジと言います)に先週行って、発見。

商店街のはずれですが...

3月にレポートした時にはかやぶき屋根の家があるむこうがわの鉄柱にかぶさっていた赤いトラフィック・コーンが道路を横切って空間移動していました。

 

今度は反対側の、信号と連動した交通センサーのようなものが取り付けられた鉄柱に静かに移動していました。いえ、誰かが一苦労して外して、またひと仕事、こっちにかぶせたわけですね。

鉄柱の高さは3mぐらいあります。

英国では大人気の、トラフィックコーンをあらざるところに移動するイタズラに関してはストックポート日報でもポツリポツリと取り上げてきました。

銅像の頭に載せる、危険な思いをしてとんでもなく高い場所に載せるなどの他あまり個性的な置き場所は目撃していないのですが、この、道路を渡った向かい側に移動させた例はちょっと珍しいのではないでしょうか。

まあ、まったく見栄えはしませんが。

半年以上だーれも撤去しなかったのも驚きです。

 

☟これが3月の記事に載せた写真です。

「あれ、先週の写真の赤一色のコーンと違うものではないか」と思われたでしょう?

いえ、同じものだと思います、移動する際にトラフィックコーンの特徴でもあるライトに反射する部分の白い帯をごていねいにむしり取っちゃったんですね。白い帯が貼り付けてあった場所は、褪色せず汚れずでかすかに色が違います。

ごくろうさまです。

トラフィックコーンの空間移動について書いた以前の記事のリンクです☟

 

酔っ払いと学生たちのチャレンジ精神を掻き立てる、トラフィックコーンをあらざる場所に置き去りにする定番のイタズラ行為

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熱波が去って恵みの雨、やっかいな猛暑の名残を惜しむ水浴び光景と季節感なしのアートディスプレイ

2022年08月16日 06時24分12秒 | 英国の、生活のひとコマ

昨日はやっと日が少しかげりました。

4日にわたるヒートウェーブ(熱波)の終焉です。

それでもストックポートは気温が26℃、ロンドンを含む英国南部は29度まで上がったようです。

銀行など、用事があって午前中、本当に久しぶりにストックポートのタウンセンターに行ってきました。

上の写真は、セント・ピーターズ・スクエア Saint Peters Square、地面からスイミングプールのような臭いのする水がじょぼじょぼと噴き上げているので、私が勝手に「ビショビショ広場」と名付けている、夏の水浴びの名所です。

水浴びするにはちょっと暑さが足りなかったかもしれません。30℃を超えた日差しの強かった週末は大盛況だったのではないでしょうか。

英国で、しかも白人女性が!日傘をさしているのをはじめて目撃しました!

東欧から来た人のようです。訛りから判断しました。さしている日よけの傘は雨傘でした。

ショッピングセンター、マージーウェイ Marseyway のアーケードで覆われた部分は例によって意欲的な客寄せディスプレイを展開していました。

さわやかな青系の雨傘...

薄いプラスチックにプリントしたサカナの切り抜きもモビール風に吊るして、涼し気な雰囲気を醸し出しています。

展示のテーマは「Flow like a river」 。雨傘で河の流れを表現しているようですね。サカナがいるのはそのためでしょう。

そういえば頭上にたくさんの傘を吊るす町のディスプレイは余り目新しくはないですね、ソーシャルメディアには各地の「雨傘アート」をしゃれた構図で撮った写真がここ何年かよく投稿されています。

しかし、なぜ夏に雨傘...!?

英国では「雨」は完全に冬の「季語」なのに!ええ、まあ、季語なんて概念は存在しない一般の英国人の季節感への無頓着さには慣れ切っている私ですが。(私も俳句はあまり解しません)

しとしと雨が一日中降ったり止んだりのどんよりした冬の天気は英国でも社交上のあいさつのきっかけとなる「天候のグチ」の格好のネタです。

そう、日本の梅雨の時期のように一日中ふりづけることは決してありませんし、出がけに雨がふっていなかったら傘を持たずに出かける人が大半なので、雨に濡れて歩く人を日本と違って非常によく見かけます。

たしかに、たいていのにわか雨はじっとり濡れるほどの降水量ではないことが多いのですが、傘は日本ほど普及していませんよ。

季節感と言えば!

もう!ストックポート日報ではすっかりおなじみの、藤やカボチャや赤いポピーやブドウ...クリスマス前にはなんだったかしら、とにかくイベントの趣旨にあった装飾を施されるマージーウェイの名物ということになっているロマンチックなスイング・ベンチ(二人掛けブランコ)。

サクラの季節はとーっくに終わっています!夏の雰囲気ぶち壊し...だとは思っていないでしょうね、英国人は!なんだか中国っぽい芙蓉のような、あるいは日本の小学校で運動会の入退場門を飾るチリ紙の花のような青い花を散りばめて雨傘との色の統一をはかっていますが...夏にサクラはダメですってば!

英国人には「えーなんで、きれいだからいいじゃない?」と言われそうです。

ティーンエイジャーの女の子たちが座ってセルフィーを撮っていました。ブランコの上から下がったmerseyway STOCKPORT と書かれた札もバッチリ写って、ソーシャルメディアに投稿してもらえば効果的な宣伝になるでしょう。

ブランコの横に自由にとれるように置いてあった大判の絵葉書を1枚もらっていきました。

青い雨傘の川の流れを下から撮った涼感あふれる、日本にいたら暑中見舞いにぴったりの色彩の写真です。ソーシャルメディアに投稿する習慣のない年配の人たちはカードを送りあうのが大好きです。やっぱり宣伝として効果的でしょうね。

夜、庭や農地や放牧場にとって待ちに待った恵みの雨が降り出しました。

ロンドンあたりでは雷雨の警報が出ているようです。

 

 

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熱波再来4日目のイギリスと、動物物件には目がない私がカタルーニャの古い街で見つけた不思議なライオン像

2022年08月13日 06時54分57秒 | ヨーロッパ

昨日は予告通り、暑かったです!ここ北西部も日中気温がついに30℃を超えました。

毎週土曜日は、例によってチャリティ・ショップ、オックスファム Oxfam で店番のボランティア、駐車場と店への行き来以外は屋外に出ませんでした。

店内は気温が26℃、扇風機でけっこう涼が取れました。

入ってくるお客さんが「お、涼しいね」「外から来たら天国だよ」などと声をかけてくれます。

屋外の気温が高くても、日かげや屋内はびっくりするほど過ごしやすい湿度の低い英国です。汗がスッと引く爽快感が味わえます。

 

英国でも(特に年配の人の)あいさつの常とう句は「天候の不満」です。

通常、夏があまり暑くない英国では人々の暑い夏に対する渇望、執着が並ではない...ということをストックポート日報ではくどいほど書き続けてきましたが、さすがに熱波の4日目、暑ければ暑いでモンクを言う人の相手を多数(6時間の間に20人ほど)してしまいました。

...「そんなにたくさん店員と世間話や天候話をする客がいるのか」と思われましたか。店の雰囲気にもよるでしょうが、いるんです!店員も客に対するフレンドリーなジェスチャーとして天気の話をしてきます。

こっちから話題をふる必要はありませんが、もしも英国滞在中に店員から天候のグチでも吹っかけられたらとにかく同意してあげてください。礼儀です。英語で言うのがめんどくさいなら手で顔をあおいで暑そうにするとか寒そうに首をすくめるとか雨ならば肩の水滴を払うふりとかで充分です、

ニュースをつければ、水不足(干あがった貯水池や湖の映像)農作物の値段の高騰、水難事故、大規模火災(川で釣ったサカナを焼いた火の不始末で農地と生態保存エリアを全焼!!!)、熱中症、屋外での運動アクティビティを制限する警告...等々暑さに関連するウンザリ報道がくりかえされます。

私は「暑くてまいった」と言う人には「来週から涼しくなって雨も降るみたいね」と繰り返しました。客の反応も一律でした。「それはありがたいけど、そうすると夏が終わってしまうのね、あ~ぁ、残念だ!」... 勝手にしろ!

「南欧でのホリデー(休暇旅行)だったらいくら暑くてもいいんだけどな」という年配の人もいましたよ。「そういえばポルトガルでは今日40℃ですって」と、温度計の華氏(105℉)の目盛りをさして教えてあげました。その人はホリデーだったら105℉でもうれしくて屋外を歩き回るそうです。

 

...前置きが長くなりました。写真は、カタルーニャの内陸都市ジローナGirona の伝説的名所、ジローナのメスライオン像 El Cul De la Lleona です。「また今回は説明抜きで何なんだ?」と思われた方もいるでしょう

暑いのがひときわ苦手で、暑い時に暑い南欧なんかに行くのがイヤだった私です。

それでも美しい街並みとまぶしい日差しに心が躍って気温34℃の中、積極的に歩き回った、カタルーニャ旅行最後の日の高揚感を思い出しました。

たしかに猛暑の中、見なれた英国(近所)をほっつきまわる気力は皆無ですが異国の風景の魔法...はたしかに効いていたようです。

中世の城壁の上をかなり歩いたあと、大聖堂わきの小さな広場のバーで一休みしました。

その時は暑さがたたってかなりくたびれていました。

息子がスマートフォンの観光案内ページを私に手渡して「もう一か所、どこか見てみたいところある?」と聞いてくれたので、サッと見て、「これ。ここからすぐに行けるところだったら見てみたい」と石の柱にへばりついたマヌケな顔をしたライオン像の写真を指差しました。

中世のライオン像のおしりにキスした人には幸運が訪れるという伝説があると書かれていました。

中世の頃からジローナを訪れた人は必ずキスしていくいわくつきの、由来はナゾだという奇習です。

動物の古いオブジェとへんてこりんな土着の奇習が大好きな私が見逃すわけにはいかない現地に来るまで知らなかった名所です。

あら、びっくり!なんてラッキーなの!?「 今いる場所から30m」とGPSの電波が教えてくれていました。

「あれ?」と横を見れば、30mどころか、私たちが座ったテーブルから10歩ぐらいのところに全く目立たない石の柱と知って見上げないと絶対に目に入らないマヌケ顔のライオンがいました。

観光案内ページには読者が投稿した、ライオンのおしりにキスする自分の写真が何枚か掲載されていましたが、この高さでどうやって...? 

身長190cm のうちの夫を無理やりそばに立たせて写真を撮りました。

肩車でも無理ですね、アクロバットのように肩の上に立てば何とか可能です。

カタルーニャ語のみで「ライオン像のおしりにキスするの禁止」と書かれているらしい(ライオン像がカピバラのように表現された図解入り)立て札がありました。

だから、どうやってキスするのって言ってるのよ...

帰国して、改めて観光記事の写真をいくつも見てビックリ、納得。パンデミック開始まではライオン像の下に鉄の段々が備え付けてあったのです!

コービッドで「キス禁止」になり、とりはらっちゃったんですね。

観光案内ウェッブページには「中世の石像」と書かれていたので、そんな貴重な考古学資料にキスなんかしていいものかという強い疑問がありました。吹きさらしなのも荒っぽすぎますし。

そういえばコロナウィルスが蔓延するなか他人が口をつけた場所にキスする是非なんてそういえば、思いつきませんでした。

「キス禁止」立て札を撮った上の写真を拡大してみたら、行って見た時には気が付かなかったカタルーニャ語の説明に、各国共通語の covid 19 という単語があるのを見つけました。

観光客にキスさせるためのこのライオン像はレプリカだそうです。もともとこの場所にあったというオリジナルは11世紀のロマネスク彫刻で、現在は博物館で展示中だとか。なるほど、納得。

息子が見つけた観光案内ウェッブサイトには「ライオンのおしりにキスした人には幸運が訪れる」と書かれていましたが(諸説あるようです)実際は「ライオンのおしりにキスした人は再びジローナを訪れることができる」が正しいようです。

帰国して、いろいろな観光サイトを見て確認しました。

もっと涼しい時にでももう一度、ぜひ行きたいジローナ!大聖堂の中も旧ユダヤ人街も見なかったものですから。キスしてくればよかったですね、あ、禁止でしたのでもちろん無理でした(第一、高すぎます)

カタルーニャ語で(!)由来が書かれた銅板には絶対にライオンには見えないライオン像の復刻浮彫がありました。

手でなでなでした人がいかに多いかがツヤツヤ度で判明する、復刻レリーフのライオンのお尻です。

 

暑さが少し落ち着いた来週あたりからまた少し出歩いて、ストックポートやマンチェスターなど地元の話題を拾ってみるつもりです。

 

 

 

 

 

 

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カタルーニャの古い街、ジローナを思い出す昨日と一昨日の英国の暑さ、それでも気温は30℃以下

2022年08月12日 08時00分00秒 | ヨーロッパ

英国に熱波再来!昨日と一昨日は、以前からの予告どうりの「猛暑」でした。

(ご無沙汰しています。コンピュータ―が不調で記事の更新が億劫になっています)

...写真はすべて、7月のジローナ Girona 、スペインの自治州カタルーニャの古い街です。

カタルーニャの首都、バルセロナに5日滞在した最後の日に日帰りで行ってきました。

今日は前回の続きで、オニャル川を越えたところの大聖堂のある旧市街です。

 

ここ英国北西部も今日は日中最高気温が29℃、真夏日でした。南東部は30℃を超えたはずです。

夏が涼しい英国に住む多くの英国人は、夏が暑ければ暑いほどうれしいのです。

灼熱の太陽にさらす素肌のジリジリした感触、汗で皮膚が潤う感触、身体のほてりなどの身体感覚がぞくぞくワクワクするほど好きなのです。

夏にわざわざ南欧の暑い国々に旅行に行くのが人気です。「避暑」という概念はあまり発達していないような...

日本人の私は、暑い時のスペイン旅行はできれば避けたかったのですが、夫の暑い時に暑い場所に行く熱望があまりに強くてまあ、なんと言うか押し切られたようなものでした。

とにかく、私たち夫婦は前回7月の3日にわたる熱波到来の時には、もともといつも夏が暑いカタルーニャにいました。

暑さではたしかにかなり消耗しました。

イングランドの自宅にいれば、比較的すずしい屋内にとどまっていたはずなのですが、やっぱり観光に訪れた異国では気持ちが高ぶって歩き回るしかないですよね。

自国にいてもめったに経験できない暑い夏の到来に、わざわざ外で活動的に動き回る英国人が多数いたのももっともです。

今回の熱波を喜んでいる英国人は実はとても多いはずです。

海辺の海岸の観光地など「書き入れ時!」とはしゃいでもいいはずなのですが...

繰り返し放送されるニュース番組では真夏日を楽しむ各地のようす...などの楽しそうな映像は今回、影を潜めていました。

先月の熱波で800人以上が亡くなっていますし、昨日、一昨日の二日間にお年寄りを中心に大勢の人たちが熱中症で病院に搬送されています。

深刻な水不足や、異常乾燥による自然火災や、農作物へのダメージが懸念されています。

夏の間は乳牛を放牧して青々と茂った草を食べさせるのが慣例の英国の酪農家は、この夏は草地が茶色く枯れてしまってウシに食べさせる草がない!と深刻な危機を訴えていました。冬のために備蓄している干し草のストックを今食べさせてしまうと、冬の飼料が底をつくそうです!ウシも脱水症状になります!今のところ、イングランド南部の一部の地域だけのようですが。

昨日、高い垣根沿いの日かげをたどって歩いて行ったコンビニエンスストアでは2週間前までは1ポンド30ペンスほどだった牛乳が1ポンド78ペンスにまで値上がりしていました。

コンビニエンスストアと診療所行き、近所の人を訪ねて日かげで立ち話...と1時間ほどの近所の外出は思ったよりも快適でした。気温は高かったものの(といっても、日本の人に笑われる...30℃以下ですが)微風が絶えなかったことと、日かげの涼感と日なたの乾いた暑さのメリハリがなかなか心地よかったのでした。

そうそう、日本と違って湿度があまり高くないというのもすごしやすさを決定する要因かもしれませんね。

さて、話とんで7月のジローナです。

私たちが行った日の日中気温は34℃前後。海岸の町、バルセロナよりも北西の内陸部に位置するジローナは蒸し暑さも加わって不快指数の高さもひとしお...でした。

暑かったのはともかく、とても楽しく過ごせました。

11世紀から18世紀にかけて改築増築を繰り返してきたゴシック様式のジローナ大聖堂と...

 

 

大聖堂のまわりの中世にタイムトリップしたような(観光ガイド本のような定型文句で恐縮です)古い狭い街並みで有名です。

 

もともとは古代ローマ人が築いたという中世の城壁が残っています。

現存の城壁はかなりの部分が1960年代の修復のようですね。

カタローニャ語の解説表示がありましたが、もちろん読めません。まあアラビア数字の年号ぐらいは解読できたので勝手な想像です。

城壁の上をぐるっとひと巡りできるのもジローナ観光のおススメのアクティビティです。

いちばん上の写真は、城壁の上から撮った大聖堂と旧市街です。

絶景でした。とにかく暑い日に、日かげの全くない高い城壁の上を歩く苦行はむしろ爽快でした!

赤っぽい、レンガ風タイルを貼ったツルツルした壁面が20世紀の修復部分のようです。

古い部分の写真がありません。(今回の旅行ではあまり写真を撮りませんでした)

暑いだけではなく、上がったり下りたりの重労働です!時々通過する塔の入り口付近では涼風が渦巻いていたりで、快適なスポットも確かにありました。

それにしても年中解放されている無料の観光名所なのにベンチや日よけが全くない...

もしかしたら、ホームレスが居座らないようにわざとかな...?

景観の美しい中世の都市ジローナには、意外なほど多くのホームレスがいました。

バルセロナに住んでいる息子が言うには、冬にも氷点下まで気温が下がることがない南欧はホームレスにとって住みやすい場所らしいのです。暑い夏には体力を消耗しないよう日陰でじっと寝そべっていればいいのです。

ジローナではゴミ箱をあさっている人はいましたが物乞いしている人は皆無。なんだか胸が痛む光景でした。

ちなみに、バルセロナのホームレスは物乞いに熱心でした。詩(?)を暗唱したりお貰いを受ける缶の前にそれぞれ朝食、昼食、夕食、大麻(スペインでは違法ではありません)と書いた札をならべたり、教会の前で聖母に捧げるお祈り(?サンタマリア )をエンドレスで唱えていたりで、芸が細かいのに感心したものです。

ベンチや日かげがなくたってホームレスは地面に寝るのは平気です。ホームレスが居つくのをとめる手立てはどうやらなさそうですね。

ホームレスをなくすには社会保障の充実、失業問題や住宅問題の解決などなど政治的なむずかしいことにも取り組んでいかなくてはなりません。それができないのに、「ベンチや日よけなどでホームレスを快適に過ごさせてやってたまるか!!」というスタンス丸出しの...観光地の姿勢にはなんだか殺伐とした雰囲気を感じます。

...いえ、本当にホームレス排除の目的かどうかはわかりませんけど(私の勝手な想像かもしれません)。

川沿いの景色のいい場所でそばのレストランの従業員らしい人が木製の肘掛け椅子に座ってタバコを吸っていました。店から持ってきた休憩用の椅子かな、と思ってよく見たら地面にそえ付けられた1人用の「ベンチ」でした。

ホームレスが寝ころべないように座席にひじ掛けが2本渡ったベンチが世界中で増えているという話を聞きますが、1人がけ用のベンチなんて初めて見ました!...ホームレス除けと思って間違いないですよね?他にもいくつか見かけました。

ジロジロ見たわけではありませんが、ジローナのホームレスにはスペイン国民ではなさそうな見かけの人が多かったです。不法入国で出稼ぎに来て失業したのに帰れなくなっちゃった...? 出稼ぎ先として人気の英国や日本では強制送還措置があるようですが、ほっておく国も多いと聞きました。社会保障の恩恵にもともとあずかれなかった人たちかもしれません。移民問題とかややこしいことも絡んでいそうです。

ギラギラした太陽光線と美しい街並み、ジローナの楽しい思い出に影をさす唯一の悲しい疑問でしす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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英国も暑くなりそうな気配アリ。暑かった南欧に話題が戻って、カタルーニャの古い街、ジローナ

2022年08月09日 06時14分46秒 | ヨーロッパ

あいかわらず、涼しい日が続く英国の夏です。

おっと、写真は私たちが行った時に気温が35℃を超えた、スペインの(というかカタルーニャの)古い都市、ジローナ Girona に行った時の...もう半月近くも前のものです。

今週の半ばから、英国の南西部では30℃を超えるヒートウェーブ(熱波)の到来が予測されています。

日照りによる水不足も心配されており、数年ぶりの「ホースパイプ・バン hosepipe ban(ホースを使った芝生の水やり、洗車などの禁止令)」がおもに南部の数か所ですでに出ています。

...と言ってもここ、北西部ではたびたび小雨が降ったりやんだりで、水不足の実感はありません。先月の、北西部でも34℃を超えたという歴史的な猛暑の時、私たちは普段通りに暑いスペインに行っていたのでした。

さて、ジローナです。

5日滞在したカタルーニャ(完全に独立をあきらめていない、国家をなのるスペインの自治州です)の首都、バルセロナから日帰りで行ってみました。

バルセロナの中心駅、バルセロナ・サンツ Barcelona-Sants 駅からフランス方面行きの電車で1時間20分ほど。

駅周辺の風景にちょっとびっくり。

一階が店舗やオフィスになっている中層階のコンクリート住宅が道路沿いにズラッと並んでいて、日本みたい!な光景でした。

駅前のロータリー、タクシー乗り場や、彫像のある小さな広場まで日本の新興都市計画にそっくりでした。

ちょっと歩いて商店街を抜けると、有名なオニャル川沿いのカラフルな住宅群が目に入ります。(上の写真3枚)

多くは20世紀初頭にたてられた、建築史上たいして重要な建物でもないようなのですが、戦後いっせいに外壁を塗り替えて楽しい景観を作りだすことに成功したようです。

川の外側の新市街がわにある名所、Placa de la Independencia (革命広場)の...

(バルセロナでも見かけた、悲願の独立の象徴の黄色いはたきのような房が電灯から下がっています)

エアコンが効いて涼しいレストランで軽い昼食を食べました。

よく空いていたので、川に面した席に案内してもらえました。窓を開けて対岸のカラフルな住宅群の写真を撮りました。

たしか、この☝写真に写っているフラットのバルコニーのうちのひとつだったと思いますが...全裸で日光浴する若い女性が見えました。バルコニーの柵の内側にねそべっていたようですが立ち上がった時にアッという光景が食事をしている私たちに提供されたわけです。

おおらかだなぁと思いました。

有名なジローナ大聖堂の高くそびえる鐘楼がカラフルな住宅群の向こうに見えています。

 

とても有名な観光名所だという...

赤くてハデな鉄の橋, 通称エッフェル橋(英語でエイフェウ・ブリッジ)カタローニャ語で Pont de les Pexateries Velles、「古いサカナやさんの橋」だそうです。

パリのエッフェル塔の設計者、ギュスターブ・エッフェルが設計した名建築!言われなければそんなにたいそうな物件にも見えないのですが...

橋の中ほどで左右と頭上の赤い鉄格子ごしに背後のカラフルな建物を写し込んでセルフィーを撮るべき場所のようです。

渡り切ったら建物を四角く切り取ったアーチ部分に出ました。抜けたらにぎやかなショッピングエリアでした。

川に面した側はカラフルに塗り分けてあるのに、ショッピングエリア側は、ごく普通のグレーでした。一階はズラッと店舗になっていました。

橋を渡ったこちら側は、大聖堂を中心に発達した中世の街並みが入り組んだ隘路沿いに残る旧市街です。

続きは次回に。

ジローナはとても興味深い場所でした。

 

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はじめて行った、獣医師の診療所、ビクビクネコのティブの杞憂に終わった健康診断

2022年08月06日 07時02分37秒 | うちのネコ、よそのネコ

ひさしぶりに、うちのネコの話題です。

ここ1カ月ほどの間、息子ネコ、ティブの...

お腹の毛が抜けてしまっています。

毛が抜けた理由はなめすぎだとわかっています。ネコ科の動物にとって執拗な毛づくろいは敵から自分の気配を隠すための原始的な防衛本能の現れだそうです。

別に身の危険をかんじたりしなくても不安になるとなめ始めるそうです。

先住ネコの故ホレイシオも一時毛づくろいのし過ぎで、つややかな黒い毛並みが赤茶色に変色してしまったことがありました。

それよりも、ズル剥けのお腹がぶにょぶにょして見えるのが気になりだしました。インターネットで検索したら心配な症状として出てきた膨れている状態とはちょっと違うような...?

もしかして寄生虫がいる?あるいは体のなめすぎは神経症ではなくてノミやダニ...?皮膚にばい菌が入ったりかぶれたりしていないか...?

いよいよ獣医師の診療所デビューの時が来ました。

 

ホレイシオはじめ、代々の先住ネコのかかりつけの獣医師には、すでに母子そろって登録だけすませています。

縦にして落とし込むようにして押し込んだ持ち運び用のケージの中で不安そうに「アーアーア」と鳴いていたのですが、クルマで10分、診療所に着くころには落ち着きました。

2年前、ホレイシオを安楽死させてもらった悲しい思い出のある診療所です。パンデミックも一段落した(と言って感染者は激増中ですが)今、前回と違って待合室への出入り自由です。

そういえばティブは、捨て猫の保護センターからうちにもらわれてくる際、母ネコリヴィーとともに保護センター専属の獣医師にワクチン接種とマイクロチップ登録、それに去勢手術までしてもらってきているのですが、その記憶はないはずです。

2年前、赤ちゃんネコだった頃ですから。

箱に押し込まれて、ガタガタ揺れるクルマで全く知らない場所に連れてこられた不安は大変なものだったでしょう。箱から出されて診察台の上でショック症状のように静止していました。

チックンお注射や、のどに押し込まれる不味いお薬、お尻に突っ込まれる体温計、等の怖ろしい体験は未経験のはずです。獣医さんの診療所をおそれる予備知識は全くないはずです。

診察結果は...ノミも寄生虫も触診したかぎり見当たらないそうです。ダルダルのお腹も何ともないそうです。毛が生えてないために見た目は必要以上にエグイのですが。

診察結果;心配なし。

背骨に沿った一筋の色の褪せた部分も神経質に毛づくろいをやりすぎた結果です。

シッポの付け根(お尻の周り)も毛が抜けはじめました。

神経症はそのうち落ち着くはずだそうです。

家の内装や、ペンキ塗りが少なからずストレスを与えた可能性もあるそうですし、近所への外出を許しているものですから、私たちの目の届かないところでなにか精神的ショックを受けるほどの出来事があったのかもしれません。

自然食品やハーブを試してみても良いそうです。

診察が終わってまた中に入ってもらうためにケージを診察台にのせたとたん、やっと元気が戻ったらしく床に飛び下りて椅子の下の隅っこに隠れて出て来なくなりました。

「お前は家に帰りたいのか、帰りたくないのかどっちだ!?よし分かった。獣医さんとこにずっといろ、迎えに来ないからな」と夫に脅されたのですが聞く耳を持たずでした。

けっきょく椅子をどけて無理やりつかみあげられ...

無理やり恐怖の小箱に再び押し込まれました。

獣医さんと私たちがお話ししている間、観念してじっとおとなしくしていました。

そういえばお注射チックンも体温計測もお薬も、その他、恐怖体験は一切ありませんでした。

他にいろいろ健康チェックしてもらって、もしかしているかもしれない寄生虫を下すお薬(首筋に垂らす目薬のようなタイプのもの)をもらって....診察台は60ポンド(9,774円)でした。

「安心料」です。高くついたものですが。

帰りのクルマの中では、「リラックス」とまではさすがに言えませんが、カゴの中で目線を上に向けて、窓の外に流れる上方の景色に目が行くほどには落ち着いていたティブです。

クルマの動きに合わせて動くティブの視線の先には高い木のてっぺんや雲が帰宅するまでずっと見えていました。

ストレス満載、それでも初めてのクルマでのお出かけ、楽しんでもらえたならよかったのですが。

最後に現在、健康上の問題はまったくない母ネコ、リヴィー。

そのうち健康診断に連れてくるように獣医さんに言われました。そのうち...ね。(どこも症状がないのに60ポンドは高すぎます)

 

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気に入った、ワイン(その他)のデザイン番外編;カタルーニャの洗練、素朴、すっとぼけ

2022年08月03日 08時00分00秒 | 気になる製品、気になるデザイン

スペインのバルセロナ Barcelona で見かけた気になるデザイン、ラベルです。

コーヒーを飲みに入ったバーのカウンターに並んでいたワインの...もちろん エナック Ennak というワインのクロネコのラベルが目についたので写真を撮ろうと思ったら、周りのボトルのラベルにも目が行きました。

エナックは、あらフランスのワインです。帰国してから検索してみました。

どちらもスペイン産の、オンドリがラッパを担いでいる カンタ・マニアナス Canta  Mananas と、うずまき状に並んだ黒いヒツジのシルエットに赤いヒツジのシルエットが点在しているメスタ Mesta 。

エナック の赤丸とメスタ の赤いヒツジは赤ワインを表しているみたいです。メスタの白ワインは緑のヒツジ、エナック の白ワインは黄色い丸であらわされいるようです。

  日帰りで訪れたジローナ Girona のレストランで、酔っぱらってご機嫌の3人の修道士がかわいらしいラベルの、トレス・フララス Tres Frares (カタローニャ語でズバリ、3人の修道士)という名前のフィンカ・ワインを見つけました。

昔の修道院って副業にワインを作ってたところが多いみたいですね。と言ってもこのラベルは中世の修道院由来の由緒のあるワイナリーである...なんて主張したいわけではぜんぜんなさそうです。むしろ新しいんじゃないかと思えるのですが。

息子の職場のとなりにある、ドイツ系スーパーマーケットの格安ワインのグラフィックなラベルも気に入りました。

コン・ウン・パル Con un par  ペアをいっしょに?「二人で飲めば?」ってことでしょうか。ハイヒールのペア(一足)にかけているとか?白ワインは青いハイヒールのイラストでした。

 

何もかもボッタクリの、ホテルの斜め前の東南アジア系の家族が経営するコンビニエンスストアで夫が買った、これまた興味深いラベルのワインです。

アルコールを飲まない私が「これがいい」とワインのデザインで決めて選んだら夫は素直に買いました。スペインの飲んだことのないワインを試したかっただけで、別にどれでもよかったみたいでしたが.。

Vinya del Pesmu 工夫のないネーミング、ぺスムのブドウ園ではいまだに樽に詰めたブドウを足で踏んで潰しているようです。

イヤまさか。とにかく絵がワイナリーの経営者が自分で描いたんじゃないかと思えるほどドヘタだし、女性の髪形がアフロに見えるし、ドレスの色や足もとのブドウの色が全くワインの馥郁たるイメージにつながらないし(トマトジュースかと思います)とにかく素朴で疑問がいっぱいのデザインです。

美味しかったそうです。結局、今回の「気に入ったデザイン」コレクションで買ったのはこれだけですね。

 

息子がミネラルウォーターを買いに寄った、街のなかのスーパーマーケットで見かけたカタルーニャ料理のソースのようです。

 エスピナレ Espinaler という、肉をむしられたサカナの骨ぼうずがマスコットのカタルーニャ語で「背骨(!!!)」という意味もあるらしいメーカーのソースです。

これは実は買って帰りたかったのですが!スーツケースなしの手荷物持ち込みのみの格安搭乗券で飛行機に乗ったため(いつもそうです)一定サイズ以上の液体を持ち込むことは許されていないので諦めました。

息子は、このサカナの骨ぼうずがにこやかに手に持つ黄色いポテトチップの大袋も買いました。ばかにあっさりした塩味でした。

他にもソースやサルサ類を販売している会社のようです。ポテトチップにこのソースをかけて食べろということかもしれません。

私にはこのサカナの骨ぼうすの絵が何とも哀しく思えるのですが、息子は「元気な笑顔が楽しい」という素直な感想です。夫も「笑ってるじゃないか、何を言ってるんだ」と言いました。

哀しいですよね...?

 

 

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昔から暑い夏には一般人に水を飲ませる公共サービスがあった暑い国事情、デザインも良し

2022年08月02日 08時00分00秒 | ヨーロッパ

酷暑のバルセロナから肌寒い英国に帰ってもう、11日です。

以来、ずっと涼しいのはよいのですが、夫のコービッド(コロナウィルスの感染症)が終わった頃にちょうどひいてしまった風邪の症状が長引いています。

そういうわけで(?)帰国の2日後にスーパーマーケットに夫婦で買い出しにいってから一家全員、一度も外出をしていないのでした。

気候の急激な変化のせいで風邪をひいた私がうつしたのか、娘も風邪をひきました(やれやれ)

私と娘は夫のコービッド陽性判定後3回ホームテストで検査をしていますがいつも陰性です。夫は土曜日に陰性結果が出たので、我が家はもうクリアです!風邪をひいているだけです!

予告した観光の話題ではなく、バルセロナの昔ながらの給水設備...昔ながらの堂々とした銅製の水飲み場 public water fauntain の写真をいくつか撮りました。

実はもっともっとたくさんあったのですが。

古典的なモチーフの、童子のおちんちんから水が出るデザインの水飲み場がたしかにあったのです!写真を撮っておかなかったのが悔やまれます。

たくさん見かけた街灯とのドッキングです。

給水栓と水受け盤が4セットの豪華版です.

いちばん上の写真; てっぺんに「アロエの鉢」がのっかっているのを見た時はおもしろいと思ったのですが、よくある南国調の古典的デザインでしたね。

すごく強い光が当たって撮れた写真が判然としなかったため、いろいろ小細工(エディティング)をしてみました。

水飲み場にふさわしい、ギリシャ神話風のイルカとトライデント(ポセイドンが持っているさすまた)にサルの生首が刺さっている?まさか。夫は「サルだ」と言い張ったのですが。

たぶん海にまつわる神話がらみのモチーフでしょうが、不気味です!

右側の青いプラスチックのボールはイヌ用にイヌ好きの親切な人が用意したのでしょう。(イヌ用のボールは他にも見かけました)

 

カメにまたがる童子(動物虐待?)

カメと童子のお尻です。

 

ものすごく暑かった内陸の町、ジローナGirona の2頭のライオンのうちの1頭の口からじょぼじょぼと冷たい水が出っぱなしになっていました。

スペインと言うかカタルーニャですね(私は事情をあまり知らないながらも独立の悲願を支持する側です)を旅行中、飲み終わったミネラルウォーターのプラスチック瓶を水筒がわりに持ち歩きました。

コンビニエンスストアで買ってホテルの冷蔵庫に保管した大びんのミネラルウォーターを毎日 水筒がわりのプラスチック瓶につめて外出しました。この日はすぐに飲み干しました。

このライオン君から水の補給をしました。実は旅行中利用した屋外の水飲み場はここだけです。ホテルの水道水はごくかすかに薬品の味がしてマズかったものですから、水飲み場の水を飲む気にはなれませんでした。安全だそうですが。

ここの水は冷えていたので、とてもありがたく飲めました。味の良しあしはあまり気にならなかったような...何しろ暑い中を歩いてきたものですから。

おなじくジローナの古い商店街にあった1838年の年号入りのイルカのレリーフ付きの水飲み場です。蛇口から流れ出る水を口で受けて飲む息子です。

屋外の水飲み場は、そういえば英国では本当に見かけません。何しろぜんぜん暑くないものですから需要がないのかもしれません。

「喉が渇けば紅茶かビール」が文化の国柄もあるのかもしれません。

「英国の水は硬質で沸かさないと飲用に適しない」という説もよく聞きませんか。ロンドンはじめ、英国南西部を旅行した日本人の間では通説らしいですね。(事実なのでしょう)ここ、イングランド北西部の水は軟質でとてもおいしいのですが。(話がそれました)

英国でもここ10年ほど、給水設備を設置する駅や病院や図書館などの公共の場所が増えています。小さい蛇口をひねるとひっくり返した大きなガラス瓶からぼこっぼこっとアワがたち、使い捨ての紙コップ1杯分の水がおりてくる機能的な設備です。「水が健康に良い」といわれ始めて以来のことです。

道行く人すべてに無料で飲み水を供給する昔からの文化がある暑い国とは背景が違いますよね。

日本の公園にも水飲み場はたいていありますね。やはり暑い国ならではの公共サービスなのでしょう。ただし、日本の機能的水飲み場はこんなに美的な工夫がない!

そういえば日本の水飲み場の水の出る口は必ず飲みやすいように上を向いていますね!

スペイン、じゃなくてカタルーニャで見たものはすべて普通の水道のように下向きでした。

直接口で受けるのではなく、カップかボールで受けて飲むことを想定しているからではないでしょうか。

もしかしたら各家庭に水道どころか井戸もなかったずいぶん昔の共同井戸の名残のような物件なのかもしれません。水飲み場として機能しているので、各家庭に水道がひかれた今も利用され続けている、とか?

バルセロナの水飲み場は古そうなものと比較的新しそうなものが混在しているようです。

古いものは水道設備が整う前から井戸水でもくみ上げて給水していたのでしょう。

 

息子が住んでいる通りの3面水飲み場は感傷的な「花売り娘」の銅像付きです。

背景はビール酒場です。

左側に、フラッシュを使ったために白く飛んでしまったいかがわしい電光看板があります。

フラッシュなしで撮ったストリップ劇場の看板です。

英国では、たとえどんなに場末の繁華街でも女性のヌードが看板になって公共の目にさらされるということは絶対にありません。バルセロナは歴史と文化を誇る国際観光地なのですが!驚くべき話です。

話がどんどん飛びますが、同じく息子が住んでいるいかがわしくて楽しそうなこの通りの不愉快な名前のレストランというか、スナック・バーです。

 

こうなったらついでです。同じ通りの始まりにはバルセロナのガウディ建築めぐりには見落とせない

Palau Guell という正面が一見、無機質で地味な歴史的建築物があります。入る機会はありませんでした。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   

スペイン語、というかカタルーニャ語の表記に欠かせないアルファベットの上につく「テンテン」とか「イモムシ」とかアクセントをつけてこのブログに表記する方法が分かりません。

わかり次第現地語表記を書き直すつもりです。

 

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