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板塀を2枚はめたところで中断。
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以前にも書きましたが、左側の塀や生垣はお隣が費用を全額負担して、もちろんお隣の所有物になります。
反対側の塀は私たちが自費でたて、私たち所有の庭の備品です。
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上の写真のコンクリートの柱が板塀より長く、にょきっと飛び出ていて見苦しいでしょう。
お隣のご主人が間違えたサイズの柱を注文したそうです。
お隣のご主人は線路の保線の仕事をしています。
建築関係の資材が業者にたのんで安く手に入るんだと正直に得意そうに教えてくれました。
私たちが反対側の塀を注文した時は採寸も使う資材も予算以内で塀専門の業者に「全部おまかせ」にしました。
たいていの家はそうするでしょうね。
柱と板塀のパネルのサイズまで選んで注文するなんて考えられませんが、さすがはプロ、少しでも安くあげる方法をよく知っているようです。
でもサイズ違いを注文するって、ちょっと頼りなくないですか。
作業員は、塀の専門家ではなく便利屋 handyman のような人らしいです。
本当は最初の日の翌日に間違った長さの柱を引き取りに来てもらいかわりに短めのを持ってきてもらい、その翌日に同じ作業員に来てもらって塀たてをやり直す、という計画だったらしいのですが、話がこじれたらしく10日間以上このままでした。
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ネコは大喜び。
あいかわらず2軒続きの倍のサイズになった庭を行き来してご機嫌でした。
木曜日に同じ作業員(便利屋)が戻ってきました。
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サイズ違いの柱を引き取ってもらうことがかなわなかったのか、現場でこの作業員が切ることになったようです。
ホコリがでるので庭に干していた洗濯ものを取り込むように言われました。
電動のこぎりのエンジンがなかなかかからないらしく、グオーッガリガリガリッっという機械の音とキタナイ言葉でののしる声が作業中ずっと聞こえてきました。
こわごわと様子をうかがううちのネコたちです。
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3時間もたたないうちに作業は終わったようです。
次々と深い穴を掘り、苦労して短く切った柱を立ててセメントで固定しスライドしておろしたコンクリートの土台板をまたまたセメントでかため、最後に簡単に取り外し可能な板塀のパネルをスライドしてはめ込む作業がよどみなく進みました。
最後に、再保の日に長さを計るのを忘れて(!)たててしまい、もうすでにセメントで半永久的に地面に固定してしまった最初の柱を短く切る作業が残っています。
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電動のこぎりでコンクリートの柱のてっぺんを切り落とす作業の撮影に成功しました。
塀の上に生首が載っているように見えますね。
デイジーの茂みにゴトンとコンクリートの塊が落ちました。
それを拾って塀越しに作業員に手渡して作業がすべて完了。
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うちの塀ではありませんので選ぶ権利はなかったのですが、これなら幅の狭いうちの庭に接してどどーんと長く奥にのびていても目障りではありません。
プライバシーはバッチリ向上です。
道路保線監督のお隣のご主人と言葉の品が悪い作業員のコンビの作業は手際がいいんだか悪いんだか今ひとつ判別がつきません。
「すごく安く上がった」といつまでも得意そうにしています。
(作業員には当初の契約より少なくとも倍は払う羽目になったはずです!)
お隣の庭に潜入できなくなったネコたちです。
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ティブがよじ登ろうと飛びついてズルズル落ちる情けないシーンを目撃してしまいました。
もちろんその気になれば背中合わせに接する家の低い垣根伝いにとなりに行くことは十分可能です。
ネコたちは翌日ほぼ一日中庭で過ごしました。
高い塀で囲われて安心感が増したように思ったのではないでしょうか。