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スーパーマーケット、セインズベリーズ Sainsbury's で昨日の午後撮った写真です。
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取り払われたキラキラのクリスマス飾りにかわって、入り口近くには Happy New Year と書かれた語弊のような地味なバンティングが一連だけめぐらせてありました。
大晦日の前日、かなりの混雑です。
クリスマスとその翌日(26日)のボクシング・デイBoxing Day、ニューイヤーズ・デイ NewYear's Day(元日)以外は「平日」です。
(この日通常どうり営業している銀行、郵便局、図書館にもよりました)
それでも休暇をとっている人が多いせいか、通常の土曜日のような込み具合でした。
入り口近くににドカドカと積み上げてある箱売り缶ビールに圧倒されます。(上の写真)
すでにかなりの箱が売れているようです。
2時ごろには野菜の棚が半分からっぽになっていました。
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大晦日まえの書き入れ時なのになんとしたことでしょう!
事実、まるでクリスマス間近の23日、24日(クリスマス・イブ Christmas Eve )のように、たくさんあるレジは全開、とても多くのスタッフを投入して殺到する客に対応する準備は万端だったようなのですが....
いかんせん、「流通」が滞っているようなのです。
生鮮食品が品薄なクリスマス時期のイギリスのスーパー....!
この時間帯はけっこうすいていましたが、おそらく年間最大の売り上げが見込まれる12月30日、31日のアルコール飲料売り場の備えは万全でした。
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となりのスナック/おつまみ売り場とともに、棚がからになったらすぐに補充できるように棚に目を配り補充用の商品を積んだトロリーを押して待機しているスタッフ、手早く箱をつぶし、専用のトロリーに積み上げる仕事専門のスタッフも配置されていました。
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イギリス(イングランド)ではお正月そのものはそれほど盛り上がらないのですが、大晦日に踊りまくって、音をたてて、ぐでんぐでんに酔っぱらう「カウントダウン・パーティ New Year's Eve Count Down Party」が盛んです。
年明けの12時の時報とともに、おもに個人が自宅の庭や近所の空き地でバンバン上げる花火を楽しみます。
大晦日のカウントダウンパーティに参加した人は翌日(元日)は遅くまで寝て過ごすことが多いでしょう。
パーティを主催した家庭では新年早々 大かたづけが待っています。
(ちなみに、スコットランドではクリスマスより新年のお祝いを重視しているということです)
スーパーマーケットのアルコール飲料ほか、パーティ関連の飲食物の売り込みがめちゃくちゃ盛んな理由がお分かりいただけたでしょうか。
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おそらく、仕事に行った人たちが退社する4時から5時以降にかけての混雑はものすごかったことだろうと思われます。
ちなみに、この時期、がらんとしたオフィスに出社している会社員の多くは
「あいにく担当のXXが休暇をとっているのでわかりません。XXが休暇から戻り次第ご連絡させます」
といったのんきな対応に追われていることと思われます。
部署内全体でいない人の仕事をカバーしあう「引継ぎ」のようなシステムがあまり機能していないイギリスの会社の実態...
(もちろん業種や会社によって差はあるでしょうけど)
27日金曜日午後2時ごろの同じセインズベリーズのパンの棚はこんな体たらく...
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昨日はさすがに(いつもよりは品薄でしたが)焼き立てパンをぽつりぽつりと出していました。
やはり、イギリスのクリスマスから新年にかけてのすき間の6日間は非常時なのです。
もともと6個入りで7ポンドもするデラックス版クリスマス・クラッカー Christmas cracker が70ペンスに!なりふりかまわぬ ダンピング値下げされていました!
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10分の1の値段です。
来年用に2箱買いました!
クリスマス・クラッカーというのは厚紙でできた筒です。
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両側から引っ張ると火薬が爆ぜるパチン!という音とともに筒が破れて中に入っているおもちゃや小物、ジョークを書いた紙片と紙の王冠が出てくる仕掛けです。
上の写真は今年のクリスマス当日用のあまりで6個入り4ポンドのお徳用です。
年明けの時報用に3個とってあります。
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3m巻き2ポンドだったクリスマスプレゼント用の包み紙が50ペンスになっていました。
しかも「two for three 2個分の値段で3個買える=2個買えば1個無料」オファーだったので3本購入、1ポンド払いました。
スキーをする人々、ヤティー(ユキオトコ)の柄がユニークです!
夕焼けの美しい、3時48分の写真です。
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日照時間は少しずつ長くなってきています。
大晦日は例年通りBBC(国営放送)のカウントダウン番組、近所で上げる花火を見て、外に出てくるご近所の人とあいさつを交わし静かに過ごします。