クリスマスツリーにみたてた「クリスマス・ジャンパー」を着たイヌ。
書店の入り口前に腰を下ろしている飼い主に声をかけて写真を撮らせてもらいました。
クリスマス飾りが華やかな11月末にクリスマスショッピングをしているこの男性がショーツ(半ズボン)姿なのは気にしないことにして...
イヌの名前は聞いたけど忘れました。メスの、リトリーバーとダックスフントの驚きの混血!!だそうです...が、それは今回どうでもいいです。
ソーセージ体型ではないものの、ずんぐりむっくりしています。そう言えば、顔付きがダックスフント?
「SERVICE DOG」と記されたハーネスをつけた、「介助犬」です。ただし、「SERVICE DOG 」ハーネスはアマゾンでもー般のペットショップででも誰でも買えます。
介助犬の代表格の盲導犬 は訓練機関が発行した正式な認定バッジ付きのハーネスをつけているはずです。
「介助犬、えらいのね」と言ったものの、その犬がどんな介助をするのか(盲人でも、ろうあ者でもなさそうなこの飼い主にどんな障害があるのか)聞くのを憚っていたら飼い主が「ぼくにはトゥレット症がある」と教えてくれました。
「その...症状が出る前に予知してくれるの?」「そう」
てんかんなど発作の症状を伴う人の汗の匂いや体温の変化などを感知して症状が出る前に警告するよう訓練されたイヌがいます。糖尿病などを持つ人の血糖値の上昇なども感知できる、総して医療警告犬 mediacal alert dog ですね。
てんかんの場合、警告を受ければ安全なところに移動したり周りに助けを求めたりできるらしいですが...
トゥレット症は、意思に反して急に体が動いてしまう症状を持つ発達障害のー種です。瞬きの頻発、首や肩が動くほか、奇声をあげたり卑猥な言葉を発したりする例も知られています。...生活上の苦労は並大抵ではないはずですが、予知警告されたらどう対処するのか、気になります。(さすがに質問はひかえました)
ところで、近ごろ「イヌ連れ歓迎」の場所が増えていますが、ストックポートのほとんどの店はまだ(明記していなくても)「イヌの入店禁止、特例として介助犬の同伴は許可します」という方針をとっているはずです。
イヌの窃盗が激増、まれに身代金目当ての誘拐まで報告されている昨今、イヌを外において店に入る人はほとんどいないはず。
でも(誰でも買える)「介助犬」ハーネスをつけたイヌには特例が適応されるはずなのにもかかわらず、寒い店の外でショーツをはいて店内で買い物中の連れの人を待っているトゥレット症の男性とイヌ...なぜ?
飼い主の男性のパートナーらしき女性が買い物を終えて、書店から出てきました。
「お待たせ」とトゥレット症の男性に言いながら買い物袋を手渡し、「いい子にしてた?」とイヌに言いながらリードを取って歩き出しました。
あれあれ、障害者の介助犬を奪ってどうするの!?
...夏の制服として支給される(らしい)ショーツを真冬にはいて仕事をしている郵便屋さんはたくさんいます。バスの運転手さんも先週見かけました。膝が出ていると動きやすいのでしょうね。どの制服をいつ着なければダメという決まりはないようです。
調べました。数ある種類の介助犬の利用者は「イヌの同伴禁止」の場所に出入りするために訓練所が発行した認定証を携帯することになっています。ただ、たいていの店は認定証の提示を求めることなく「SERVICE DOG」のハーネスやベストを身に着けたイヌの同伴を許可するようです。