マンチェスターのクリスマス・マーケットに行った時に撮った、マンチェスターのショッピング・エリアの写真です。
年末恒例、来年1年分の石鹸をフランス人のおじさんから買う以外、クリスマス・マーケットでほしいものは別にありません。
クリスマスプレゼントの定番、夫の靴下を編むための毛糸を買った後、個性的な雑貨やおしゃれな古着などが買えるおなじみのノーザン・クオーター Northen Quarterをみてまわりました。
夫はそもそも、目的の品物や店もないのに無計画に歩くのが大嫌いです。
私も、ある年齢に達してからは「物欲」なるものが消失し、それでも必要ないものまで見ていると欲しくなってしまうこともある「ウィンドー・ショッピング」は極力、避けています(ただし、旅行先などいつも行かない場所では2人ともお店をみてまわるのも観光として楽しみますが)
今週、私の実家の都合で急に私1人が日本に行くことになったものですから、クリスマスの用事はできるだけ先に先にと延ばしたがる夫が、異例の早さ、12月になる前に私のプレゼントを物色してくれたのでした。
20年来、2人でクリスマス前によっているお店が3軒、相次いで閉店、オンライン営業のみに切り替えていました。いっしょに立ち寄って他愛のないものを買ってもらうのが楽しいのですが、オンラインで見てまで欲しいものはそもそもありません。
ファンキーな日本風雑貨を売っているお店で、夫がとても買いたそうにしていた、かなり奇抜なカエルのプリントのティーシャツ(マンチェスター製)を買ってもらいました。
結婚して以来、クリスマスを離れて過ごすのは初めてです。しかも帰英の日程は未定という心細さです。
私たちはそもそもクリスマスという行事に重きを置いていないのですが、子供が小さかった時はがんばって賑やかに過ごしてきました。子供たちが成長した今、いっそのこと何もしなくてもいいぐらいなのですが...夫はクリスマスに私がいない、となれば寂しいようで今さらながら動揺しています。もちろん私が日本に行くことには快く賛成してくれました。
包んだプレゼント(カエルのティーシャツ)は、日本時間の12月5日の朝に間に合うよう、空港便で送ってくれることになっています。
私も日本で編み終わるであろう靴下を郵送します。他にこっそり買った内緒のプレゼントは、クリスマスの朝に開けてね、と言って置いていきます。
年末年始が書き入れ時の、スペインでホテルのシェフをしている息子はクリスマスに帰国しません。そのかわり予定していた通り来週、私のいない英国に帰省してきます。入れ違いが残念ですが、近頃ひんぱんに帰国している息子に会う機会はまたすぐ、あるでしょう。
...マンチェスター、おしゃれに華やかになったものです。
マンチェスターらしい写真がもっとないかな...と探していたら、5月に行ったインドのストリート・フードレストラン、11月のはじめに行った、中華街のお気に入りレストラン、メキシコのストリート・フード店の写真が出てきました。
英国全体が不況のただなかだった30年以上前、「バブル」時代の日本から留学生としてやってきた私の目からみて驚くほど質素だったマンチェスターの変わりようには目を見張ります。
特にお金持ちにも見えない若い人が、地元デザイナーのー点物の服飾品、北欧製のインテリア雑貨や日本製の文具、観葉植物の鉢植え等に高額な値段を払ってバンバン買い物をしています。
...18歳になれば何か特別な事情がない限り、学生も社会人もほとんどの人が親の家を出て自活した30年前の英国と違って、現在は自分の家/フラット(マンション)が買える頭金が貯まるまで親の家から職場に通う人がとても多いから、というのも余裕の理由でしょうか。
節約のため実家から通える大学を選ぶ人たちも増えてきたということです。(学費、生活費はほとんどすべての学生が学生ローンを利用しますので、通常、親の負担はありません)
現在も、学びたい学科や行きたい大学を優先して学生時代は親の家を出る人も卒業後、お金がかからない地元で就職、親の家に戻る人が多いという話を聞きました。
夫と私は、自分たちへの「本命の」クリスマスプレゼントとして、今はやりの卓上エア・フライアー(油を使わないミニ・ロースター)を買うつもりでした。
...が、年末年始に私がいないことを好都合に、クリスマス後の投げ売りセール(Boxingday Sale )か、年明けの売り尽くしがむしゃらセール(January Sale)まで待って半額以下で(希望)買うことに計画変更です。
インターネット通信で会話ができる今、便利ですね。日本にいる私とストックポートにいる夫がインターネットのカタログを見ながら買い物の相談ができるのですから。
「バブル最盛の」ころの日本で「ちょっといいもの」を買うのにお金を惜しまなかった私は、英国の若い人たちがセンスの良いものをためらわず買っているのを見て、実はひそかに心強く思っています。夫の世代の英国人の多くは「贅沢だな」と眉をひそめているのかもしれませんが。
現在の自分自身は、買うならできるだけ安く買う、モノをできるだけ増やさないことを心がけています。
エスプレッソ・コーヒーが珍しかった40年以上前から営業している、地元では有名なこだわりのコーヒー店です。
(通常はいたって質素だった30年以上前ですら!)英国人がこぞって何かにとりつかれたかのように買い物をしまくるクリスマス間近の喧騒には、いつまでたっても慣れることはありません。スーパーマーケットで会計の列に並んでいたりする時にじりじりと「ストレス」がお腹から喉元まで上がってくる感触が確実にあります。
今年はその前に英国を離れることができるのが、少し得した気分です。日本の師走の、主に食べるものを買う人たち(でしょう?)が行き来する町の喧騒はそれほどストレスに感じないはずです。