5月22日のイスラム過激派の青年による、マンチェスターの爆撃テロ事件は、22人の尊い命が奪われた衝撃的な出来事でした。
その後、ロンドンブリッジでのテロ、ロンドンの高層住宅大火災など、イギリスではいたましい事件が続き、連帯を強め、事件の衝撃からたちなおりつつあるマンチェスターの全国的な注目度はぐっと低くなりました。
それでも!前回お届けした時よりさらに、連帯のシンボル、ハチをテーマにしたストリート・アート、特に壁画(ミューラル)は確実に増え続けています。
前回の記事のリンクです。↓
ハート、ハチ・・・ストリートアートアートに描かれた不屈のシンボル、マンチェスターは負けない!
オルダム・ストリート Oldham Street のカフェの側面。
最近の作品です。
「I love Manchester.」サインがハチミツで描かれているところが、なんというか…細かいですね。
以前は、斜めに横切って近道するのに重宝されていたらしい、横の空き地は現在、写真で見たらわかるように金網で囲われています。
ハチの壁面に接して建物の建設が始まるようです。
ハチのモチーフは、テロ事件を悼む一過性の時事的なテーマなのかもしれません。
この空き地に新しい建物がたったらおそらくは見えなくなってしまうのでしょう。
下は、去年の夏に撮った写真です。
真っ白のキャンバスでした。
1年近くも空白状態・・・やっと埋まったところです。
目立たない・・・たった一匹。
この丸っこいふわふわのミツバチは、「マンチェスターのハチ」とはちょっと種類の違うバンブルビー bumblebee(日本にはあまりいない、マルハナバチというそう)です。
久しぶりに行ってみた、ティブ・ストリート Tib Street で見かけました。
とり壊した後の建物の仮囲いに描かれた、ストリートアートの典型的な存在意義(=一過性アート)を体現する力作!
あら、これもバンブルビー。
メタリックなハチの巣の表現が上手ですね。
実はいつからここにあるのか、よくわかりません。テロ事件の前に描かれたのかもしれません。
確か、この場所には老舗のアダルト・ショップがありました。
10年以上前に閉店して、長く空き家で、荒れ放題・・・数年前に崩壊寸前の危険な状態だったのがいつの間にか取り壊されていました。
20年前、この辺りは、エッチな店の林立する、いかがわしいエリアだったのです。
おしゃれでアーティスティックな店がどんどん進出してくる中、エッチな小物を売る店のうち、ごく少数は今でもかろうじて目立たず営業を続けていますが、この場所にあったエッチな雑誌屋はインタ―ネット普及のあおりを早くも受けて、つぶれました。
マンチェスターのシンボルであり、マスコットであるハチのモチーフについて書いた、ずいぶん前の記事があります。
リンクを下に貼りました。↓ぜひ読んで下さい。
マンチェスターのマスコット、ハチ(ユルキャラは断固として不要)
おまけです。
通りを横に入ったところのごっちゃごちゃしたところにある、ゴミ捨て場のまわり。
自然発生的、ゲリラ的に出現したと思われる「ごちゃごちゃアート」(命名、私)。
以前にも、別な場所のごちゃごちゃアートをお見せしました。これでじゅうぶん一派を成す、ストリートアートの支流と言えるかもしれません。
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