イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

寒すぎて、外でネコと座るのはあきらめた終日霜の残る美しい冬の日にネコと過ごした数時間

2024年11月21日 05時41分22秒 | うちのネコ、よそのネコ

昨日はこの冬、ー番寒い1日でした。夜明け前は気温がマイナス4℃まで下がったようです。

 

早朝、外の景色はどこも霜をかぶって白銀の世界でした。日中最高気温は5℃前後、それでも日かげの水たまりの水は日暮れまでこおりっぱなしでした。

おなじみのネコ保護施設での短時間のボランティアに行ってきました。

最初の写真2枚は、ネコ保護施設の向かいの牧場です。

午後も2時をすぎているというのにネコ保護施設のボーボーと茂った草は凍り付いてカチカチです。

ネコと座って話をする恒例席は氷の椅子のように冷たかったのですが、暖かく着込んできたので5分ほどがんばって座ってみました。

3匹のネコが、通過儀礼のように私の膝の上を通り過ぎていきました。一瞬すわったネコもいました。

やっぱり寒いので、ガタガタの木の板壁のあばらや屋内に入りました。ネコの多くは暖かい室内で、居室を与えられているネコたちはホットカーペットの上でぬくぬく過ごしていました。

パネルヒーターのとなりの特等席で暖を取る、えーっと名前は忘れました。小柄なメスネコがどいたたあと...

この六角形の「ネコ箱」を譲っていただいて私が腰かけました。側面に丸い穴が開いていて、ネコが中に入れるようになっています。この、積んだり並べたりして好きなように組み合わせて配置できるネコ家具(1ブロックのみ)は善意の寄付品だそうです。

この、スクラッチ・ポスト(爪とぎ)付きの「キャット・ステーション」も...

先週末、内側の門の外に放置(寄付)されていたそうです。穴の開いた高さの違う箱ふたつ、丸い寝床がてっぺんについた柱が2本、2段ベッド式の3つのコンパートメントにはそれぞれ気持ちよさそうに丸くなったネコがぎっしりと詰まっていました。

運営女性は「やっぱり大きすぎてジャマだからいらない」と言っていましたが、ネコたちは絶対に気に入っています。でも私もほしくありません。

うちのネコたちは、ソファーやベッドなどお気に入りの場所を次々と変えて寝るのが好きなのです。ネコ用の寝床には見向きもしないでしょう。

パネルヒーターのそばに座って、運営女性が来るまで私の「ネコに話しかける」仕事をしました。天候や物価の話です。返事はしてくれませんが聞いてもらっている手ごたえがありました。

17歳で死んだうちのネコ、ホレイシオそっくりの毛色のトリックスは歯がほとんど抜け落ち、あごのかみ合わせが悪いので...

いつもピンクの舌先をちょろっとのぞかせていますが、舌が出ていない時は下あごが前に突き出し気味でぶすくれた表情に見えます。口が閉じられなくなったら...やはり安楽死...だそうです。

「自宅の飼いネコ(のうちの1匹)のためにトリマーが来ていたので」運営女性は遅れてきました。ネコのトリミングなんて聞いたことがなかったのですが、実は「医療トリマー」とでも言うのか...?毛づくろいをしなくなったネコの毛がフェルト状になるのを防ぐための処置だそうです。特殊なバリカンで硬くなりかけた毛をそぐように刈るのだそうです。

暖かい、あばら家の中で話をしていた私たちの肩の高さで体をすり寄せてきたおばあさんネコのモリーも背中の高い位置に固くなって盛り上がった毛の部分がありました。「ハサミでじょきじょき切っちゃダメ?」と聞いてみましたが、ダメだそうです。専門家のトリミングが必要だそうです。

そうそう、前回外で人知れず息を引き取ったアルディの遺体に寄り添っていた、「天使の羽」を持つ外ネコも...

 

...同じだそうです。抜け毛が背中の両脇にフェルト状にくっついています。...抜け毛だとは知りませんでした。黒ネコなのに抜けた毛は時間がたつと褪色して茶色になるそうです。このネコは人に絶対さわらせない(わりには出されたエサは食べ、用意された小屋で寝る)「完全ノラ」なので、処置なし、運営女性の心配のタネです。フェルト化した被毛を取り除かないと皮膚に悪いですし、たぶん虫がつくのでは。

ふてぶてしい面構えの外ネコです。

このハリーはじめ、人懐っこい「飼いネコ候補」は多数います。

先週(たったの)1件あった、「ネコが欲しい」という問い合わせは「黒白のネコはイヤ」という毛色の注文付きで残念ながら希望に合うネコはいなかったとか。

実は「黒白じゃないネコ」の希望は非常に多いそうです。タビー(トラ)かジンジャー(茶トラ)を欲しがる人が多いんですね。毛色なんてどうでもいいのに...!と思うのですが。

ただ、ジンジャーネコに死なれた後また、ジンジャーネコに来てほしいとと希望する気持ちはたしかによくわかります。

英国の雑種ネコの半分以上が「黒白」らしいです。

 

ネコ保護施設の前の道から見える遠くのピーク・ディストリクトの丘も白く霜で覆われていました。

 

3時40分、太陽が滲むように沈む美しい西の空です。

 

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2 コメント

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犬と暮らす日々 (浅井洋)
2024-11-21 16:18:51
ふてぶてしい面構えの外ネコです

  良い顔してますね
    寒くても 頑張ってるのでしょうね
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浅井さんへ (江里)
2024-11-25 02:58:31
浅井さん、
たしかに。風雪に耐えたノラネコの顔つきには味があります。
飼いネコ候補のおだやかで可愛らしい表情やしぐさが見られません。本人たちも暖かい家のソファーで寝たいなんて望みはないのでしょう。
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