blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

ドス黒いまでの孤独

2014-07-21 23:15:31 | 休日
※写真は、富山地方鉄道・千垣駅にて。

正確ではないかもしれませんが、この言葉は麻生・現副総理兼財務相が首相時代に使ったものです。
総理大臣として、政治的信条が大きくズレてはいない人間を集めて組閣するのは当然のこと、しかしながら最終的な決断は国のリーダーたる自らがするしかないということを表現したものと思います。
前政権とは比較にならないほど決断し実行してきている現政権のトップはもちろん安倍首相ですが、同じようにドス黒い孤独を経験している麻生氏が中枢にいることは首相にとっても心強いに違いありません。

ちょうど一昨年の今頃、イチロー選手がマリナーズからヤンキースに移籍しました。
シーズン半ばでの移籍には驚きましたが、公式には本人が志願したものとされています。
インタビューの中では穏やかな表現にとどまっていたものの、すでに卓越した実績を残し、しかしベテランの域にあった本人と人数的に増えてきた若手との溝、また長らく上位争いから遠ざかっていたチームでのモチベーションの維持など、本人にとって複雑な心境であったことを指摘する媒体が多かったような気はします。
天賦の才を与えられ、しかし誰よりも努力を注いで野球に打ち込んできたにもかかわらず、愛着のあったチームを去る決断をしなくてはいけなかったことは、チーム内での孤独を想起させるに十分なものでした。

多くを与えられ、華やかな道を歩いている人間にも悩みは付き物です。
そうでない人間は、大多数は黙って見ているだけですが、中にはネタミやヒガミを露わにする者もいますし、いつまでたっても色眼鏡でしかその本人を見られない者もいます。
本人を自らのレベルまで引きずり下ろそうとするか、果てはつぶしてしまおうと考える人間も少なくはないですし、最初から本人を「違うもの」として扱うことでしか安心を得られない人間も多くいます。
才能にあふれ、黙っていても目立ってしまうような人間には、平凡な人間には経験できない艱難辛苦が付きまとうのは宿命と言っていいのかもしれません。

この3連休は大きな予定がなく、かなりダラダラと過ごしてしまいました。
仕事を離れれば一人の時間が長いので寂しく感じないことはないのですが、クルマを出したりチョイ飲みに出かけたりすることで解決できる程度のこと、孤独と呼ぶには次元の低いものです。
経済的にも精神的にもある程度は満たされている今、後は加わっていくものばかりだと考えれば、一国のリーダーや名選手とは比較にならないほんの小さな孤独感とも向き合っていけるような気がしています。
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