天カスとじ丼 ～コスパ最強！ 気分とお味だけは天丼～

若かりしかけ出しの頃には、生活費に困ると「天カスとじ丼」のお世話になっていた。永年のブランクをおいて久々に作るが、懐かしさが先立って少し火にかけ過ぎ天かすがふやけたようだ。天ぷらを自分で揚げると、必ず菜箸で溶いたてんぷら粉だけをピシャッピシャッと油へ放り込み、天カスを揚げておくのが下準備となる。これを冷凍で残しておくのがポイントだ。





本日は丼つゆでお揚げを煮込んで、冷凍の天カスを放り込んで卵とじに仕上げ、丼のタネとする「天カスとじ丼」をご紹介。この丼を作らないとなると、うどんに入れて楽しむことができるので無駄にはならない。お揚げさんがはいっているので「キツネ丼」の要素もあって面白いことになってきた。





関東風に呼ぶと「キツネタヌキ卵とじ丼」とややこしいことになるが、タネは無いものの天カスと卵で天とじ丼のお味は出ているのに、コスパでは超格安丼となるので、安月給時代にはこの上ない丼ランチとなっていた。刻み海苔をファッサと乗っけて仕上がりとなるが、正直言ってこの丼は最高に美味しいし、立派な天ぷらを乗っけた天とじ丼の美味しさと比較して、なんら劣ることはないのでお試しあれ。

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