べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

葉枯し乾燥 終了

2006-08-24 15:53:19 | 長岡市深沢町 山の木


この春、伐採していた樹齢80年以上の木は、枝葉をつけたままにして、そこから水分を抜く「葉枯らし乾燥」をしていました。

3ヶ月以上寝かせていたため、蒸発が進み、伐採時は緑だった葉も赤くなっています。
この夏は以上とも言えるほどの熱波だったので、いいように乾燥したようです。

伐採時150%くらいの含水率だったものが、葉枯らし後には80%くらいまで乾燥し、これを大割りにして乾燥すれば、強い材料となります。

現在、幹を一定の長さに切って運び出す作業をしています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界一受けたい授業にて・・

2006-07-24 15:19:32 | 長岡市深沢町 山の木


これからの地球が危ない。ということで2000年に開催された「環境問題」の講演会を聞き、自分ではどういった動きができるか模索した結果、県内の林業が危機的状況にある現状を知り、自分の職業形態を改善することで温暖化防止に貢献できるということで、自社の使う材料を県産杉に切り替えてきました。

1.育林と伐採を計画的に行えば二酸化炭素を固定しながら恩恵を受けることができる
2.地元の材料を使えば、環境的、経済的に循環する社会が形成される
3.生産地に近い場所で消費すれば移動距離が短縮でき、エネルギーを節約できる


この3点の目標をめざしてきましたが、新潟県7・13水害、新潟県中越地震による復興の混乱でその目的もうすらいでしまいました。
復興にもほとんど県産杉で対応してきましたが、その目的は県産杉の補助金の使用に移行してしまいました。

先日、日テレ系の「世界一受けたい授業」にて、最新のコンピューターの計算では温暖化が思ったほど早く進行し、あと20年ほどで平均気温が2℃上昇、危機的状況となるということでした。
2006年がターニングポイントということです。

この6年間で、いろいろと努力してきたことが水の泡になってしまうのか、または経験が活かされて改善の方向に行くのかの重要な年となるようです。

どちらにしろ、県産材を使っていく姿勢は変えません。

「県産材を使う」ことは、消費者にとってどのようなメリットがあるのでしょうか?
前出の3点の目標は自社にとって流通の段階での中間的なメリットですが、消費者にとっても同じことです。

1.生産者と消費者の顔の見えるつながりができ、安心した生産、消費ができる。
2.地元の物を大切にする(使う)習慣ができ、子育てに役立つ。

等があげられるでしょうか?
では、デメリットは?

1.高い
2.強度が弱い
3.狂いやすい

というイメージが強いことです。
実際はどうなのでしょうか?

1の「高い」に関しては、輸入材と逆転しているところもあります。
中国の需要過多によって日本に入ってくる材料が少なくなっている上に、エネルギー高もあいまって米松が国産杉よりも高くなっている。
中国の「安い」はずだった人件費も上昇し、中国製の割り箸から国産に切り替える事態も発生しています。

2の「強度が弱い」に関しては、中越地震により実証済みですが、大きな材料・・特に丸太のまま使ったり、金物を使わなければ解決でき、地震に強い家ができます。

3についても、狂う方向を見定めて使えば、強い家ができるということです。
乾燥工程を設けて、狂わせてその狂いで材料同士をかみ合わせる・・
自然乾燥によって強度や耐久性をを保ったまま乾燥する・・
時間がかかりますが、自然の流れに逆らわない方法です。
ただし、居住中も狂うことが発生してきます。天然の木を使っているからです。
「性能表示」を気にする人にはお薦めできません。大手ハウスメーカーの建材と糊だらけの狂わない家をお薦めします。

県産材を活かすも殺すも使う側の工夫次第なのです。
実際には、使う側が「めんどうくさい」というだけなのですが、最終的にはお客さんの決断にかかっています。使わせるように促すのが効果があります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三島町 根曲り材

2006-05-10 10:45:46 | 長岡市深沢町 山の木


本日は、夕方から雨になる予報で・・なかなか晴れが続かない天気です。
気温は上がってきているので、材木の乾燥には丁度良い気候になってきました。

旧三島町の山奥に、大きな間伐材の「根曲りスギ」を30本ほど確保しました。
晴れ間を見て、山から出したいところです。

樹齢は40年前後で太りが良く、目が荒い材料なので、小屋組みの梁や「中引」(なかびき)として使用する予定です。
特に、根曲がりなため、梁が上下で交差する部分に都合が良く、軒先に根っこの部分を持ってくれば上部になるのです。

昔は、そうやって適材適所で材料を使い分けていたのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

葉枯らし乾燥中

2006-04-27 09:46:27 | 長岡市深沢町 山の木


長岡市深沢町の里山にて伐採したスギの木は、枝を切らずにして横たえ、枝葉から蒸発させることで幹内の水分を抜く「葉枯らし乾燥」を行っています。

春から、夏にかけて厚くなる時期に行えば、乾燥が進み、秋には軽くなるので運搬が容易になります。

地主さんの協力がなければ実現しない方法です。

このように、じっくりと乾燥させることで、強い材料になっていきます。
自然に沿った方法ならば、強制的にエネルギーを使わなくてもしっかりした材料になるし、自然のエネルギー(太陽)はタダなのですから、合理的でもあります。

大量生産、大量消費によるコストダウンと全く逆の方向にいっています。
スローライフ、スローフードによる化石エネルギー消費のダウンです。
地球温暖化防止には、最高に貢献しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伐採終了

2006-04-17 19:10:02 | 長岡市深沢町 山の木


先週の土曜日に、見学会で残った80年生のズギを伐採しました。

最後の木は、民家の方に傾いたいるため、伐採が難しく、職人さんも夜は寝れなかったとのことです。

伐採が終了して、ほっと一息というカットです。
ご苦労様でした。

この後、倒した木は枝を落とさず、葉のついたまま「葉枯らし」の方法で乾燥させます。葉から幹の水分を蒸発でき、軽くなったところで運搬することで、コストを下げ、さらに内部まで乾燥できるので一石二鳥です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

被災住宅再建へ「越後杉」を伐採

2006-04-01 09:20:49 | 長岡市深沢町 山の木


4月1日(土)の長岡新聞に伐採見学会の模様が掲載されました。
長岡市政100周年を記念した紙面に地場産杉がタイムリーに掲載されたのも、今後の林業や伝統構法のありかたを検討するのにふさわしい内容なのではないでしょうか?

・・内容に関しては、記者の方が少し誤解していたので補足します。

写真の「伐採する藤川建設職員」とありますが、
村松のマルユーさんの職員の間違いです。
ウチで切れる人はいません。やっぱりプロに依頼するのが一番!
長岡ならば、長岡地域森林組合とかでしょう。

文中に「3日で伐採した」とありますが、
まだ2日目で、次の1日で伐採が終わるか・・というところです。
もう6本くらい立ってます。
季節はずれの積雪で、伐採が遅れていますが、再来週の10日頃からの作業となりそうです。
(さらに、もう一区画間伐作業が増えてしまいました。)

記者の方も、越後杉支援制度を詳しく調べたようで、努力の跡が見えます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伐採見学会

2006-03-27 11:07:12 | 長岡市深沢町 山の木


3月25日(土)の伐採見学会も無事終了しました。
この日は、天候に恵まれ、大勢の見守る中、大径木が4本切り倒されました。
この近所の人や、興味のある人、様々でした。

山主の方、建て主、木を切る人、大工の4者が顔を会わせる機会があり、
まさに「川上から川下まで、顔の見える家づくり」が実現しました。

切った木は、葉を付けた状態で1ヶ月程度寝せておいて、葉から水分が蒸発することで幹の水分を抜く「葉枯らし」の方法で乾燥させ、さらに製材所にて「大割り」
にして1年くらい天然乾燥して、来年の新築に備えます。

「トレーサビリティー」というのでしょうが、材料がどのように作られ、使われていくのか一目両全です。
最近の家作りは、各業種が専門化して、それぞれの顔が見えず、コストダウンやスピードアップで手抜きや不正が行われる風潮なのでしょうが、このような「スローフード・スローライフ」な方法ならば、お互いの信頼が築かれて、安心した家作りとなるでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伐採開始

2006-03-23 13:31:01 | 長岡市深沢町 山の木


いよいよ、深沢のW邸の裏山での伐採が始まりました。
季節はずれの大雪にみまわれ、工程は遅れてしまいましたが、
25日(土)の見学会には間に合いそうです。

まわりにある竹を伐採し、あたりを整理してから大径木の伐採に取り掛かります。
年輪を数えたら、80年以上は経過していました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伐採 御祓い

2006-03-09 18:53:49 | 長岡市深沢町 山の木


25日の伐採見学会に先立ち、御祓いをしました。
前日の予報では荒れる天気の予報でしたが、風もなく、穏やかな日となりました。

山主のご家族、伐採するマルユーさん社長が参加し、樹齢80年にも及ぶスギの木一本一本、丁寧に御祓いをしていきます。
伐採の作業中の無事を祈ります。

来週から竹を伐採し、順番に伐採を始める予定です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

長岡市深沢町W邸 裏山の木

2006-03-02 08:37:05 | 長岡市深沢町 山の木
3月25日(土)に樹齢80年のスギの木を伐採します。

「にいがたの木をつかった家作り」ということで、地元長岡産のスギの木を使えば、雪国育ちのねばりのある材料として、住宅の構造材に最適な材料となるでしょう。

しかも、トレーサビリチィーに沿った、川上から川下まで「顔の見える」家づくりができます。

このような、「責任感のある」家作りをしていけば、違法建築などなくなるのではないでしょうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする