べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

中島H邸 浴室廻り 打ち合わせ

2008-02-13 11:05:05 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)


昨日の午後から吹雪となり、積雪はあまりないものの、気温が低く、時折晴れ間は見えても、また強風と吹雪となる荒れ模様の天気です。

雪が降ると気温は比較的暖かいのですが、雪が降らないとかえって気温が低く、凍結してしまいます。
今年は、降雪量が少なく、凍結が多い傾向があります。

夕方3時頃でも気温が上がらず、道路では路面が凍結し、事故が多発しています。
なるべく、夕方の運転は控えたほうがよいでしょう。



中島H邸では、わずかな晴れ間を見ては外部。荒れていれば内部という冬場特有の作業形態を余儀なくされています。
思うように工事は進まないのですが、かえって木材には乾燥するのに十分な期間といえるでしょう。
まだ構造材むき出しの状態で、造作までは手をつけません。

この状態で、リハビリ等の先生方と浴室周りのリフトや浴槽の位置を打ち合わせをしました。
塞ぎ始めると、配管等の移動が困難になるので、位置をしっかりチェックしてからの施工とします。

浴室は、土間を打たず、合板で仮の床を貼り、浴槽も型を起して原寸模型をつくりました。
リフトも医療器具屋さんにデモ機を持ってきてもらい、仮に設置。シャワーキャリーもデモで持参してもらい、実際の様子を見てもらいました。

図面上だと、実際の感覚が分らず、思わぬところに欠点が見受けられる。
設置してしまうと、もう動かせないので、ここは念入りに打ち合わせをしました。

特に、洗い場の大きさやリフトと浴槽の位置は重要な事項だと思います。


「バリアフリーを考える」へ・・
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中島H邸 円形出窓

2008-02-08 13:20:39 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)


朝は、雪模様でしたが、日中は晴れ間が広がっています。
悠久町M邸では、まだ引越しをしていないので、完成写真をプロから撮影してもらいました。

中島H邸は、晴れれば外部、天候が悪化したら内部というように、冬仕事特有の工程で進めています。
写真は、円形出窓ですが、1階から見上げている感じです。
このアングルは2階床を張ってしまうと、見えなくなってしまいます。

構造がむき出しの現在の状態ならではの風景です。

荒床には、杉構造用合板24㎜を張ります。
地元の杉を材料にした県産杉合板は強度的に厚くしないともたないため、
12㎜ではなく、倍の24㎜厚にしています。
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屋根工事中

2008-01-09 13:38:28 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)


新年、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

仕事始めは1月5日で、本来はこの日に更新しなければならないのでしょうが、正月早々、色々な用事があり、ようやく落ち着いたので、更新ができます。

工場の除雪、リフォームの見積依頼、柏崎の罹災補修の依頼等・・
年末に引き続き、忙しい事態が続きます。


年末から年始に掛けて雪が降り、雪下ろしまでとはいかないまでも、最近では珍しい長期的な冬型でした。
あれからは、冬型の気圧配置も弱まり、移動性の高気圧、低気圧が通過する毎日です。1月にしては、異常なのでしょうか・・


中島町H邸の屋根にも雪が積もっていました。
現在は、雪も消え、本屋の瓦を葺く作業をしています。

外部の耐力壁、耐火壁の工事、防水紙の工事も終了しているので、内部の耐力壁を施工しています。
内部の耐力壁が固まれば、本屋に瓦が載って、地震が来ても安心です。
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外部 進む・・

2007-12-29 00:25:56 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)


昨日まで、この時期にしてはめずらしく、「乾燥注意報」が発令。
上棟直後の中島町H邸にとっては願っても無い好天気に恵まれ、外部工事が進みました。

外周部の耐力壁(ダイライト12㎜)を貼り、その上にタイベック(防水紙)を貼るところまでスムースに進行。

乾燥により、一時濡れてしまった材料も乾いたのでした。
一度乾燥した材料は、雨に降られても芯まで浸透せず、乾きも早い。
夏・秋の間乾燥させ、墨付け、刻みの間、十分乾燥した材料は、一時的に雨にさらされたものの、現在は乾ききっています。

そして、上棟後はシートでも貼りながら、乾くのを待って外部をすすめようとかと思っていた矢先、天候に恵まれ、外部が滞りなく終了してしまった・・

時期を遅らせて、この晴れ間に上棟した場合、年末・年始に大雪の予報なので、外部工事には適さない。ジャスト・タイミングだったと喜ぶ・・

いや、喜んでいいのだろうか?
気候が明らかに「変」なのだ。

「大雪」の年と言われながら、実際には晴れ間が続くほど小雪。
空は、関東方面を思わせる。
埼玉に出稼ぎに行った時の、曇り空によく似ているのだ。
空気の匂いも同じ。

その割りに、一度雨になるとドシャ降りとなるのは、局地的な大雨の傾向が強いのか?
地球温暖化でかたづけるもよし。

石油は高騰すれど、温暖化で温かくなり、灯油が意外と使わなくても済む。
物価が高騰すれば、物を大切に使おうという意識も高まるでしょう。
食料が上がり、輸入品が上がれば、国内の生産者も潤うし・・
薪ストーブを見直すとか・・バイオマス・エネルギーを活用するとか・・

日本人にとっては、今の生活を見直すいいチャンスになると思います。
何はともあれ温暖化の影響で、工事がはかどったと、めでたしめでたし(?それでいいのか?)

写真は、前面道路から見たH邸です。
「雁木通りからのぞく妻入りの家」みたいなイメージです。
前の下屋は、半分が風除室となります。(サッシで囲まれたポーチ空間)
本屋の円形屋根と円形出窓が象徴的な建物。
単なる切り妻だけだと、殺風景なので、あえて円形で飾ってみました。

東京から来た「東京の木で家をつくる会」の設計士の方々も見学に来られ、デザインと中の木組みにびっくりしていました。
(柏崎の物件を手がけるので、こちらの建物を見学した。らしい)

この近所では、話題持ちきりとなっているらしいです。
すぐ前の小学校の職員室でも話題になってるらしいし・・
構造見学会をやったら、結構来るかも・・

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丸太梁

2007-12-21 09:53:26 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)


3間飛びの丸太梁です。
登り梁にして、母屋を「渡りあご」にして、かませることで、より強度を持たせるようにしています。
さらに、下の力桁(ちから桁)に、やはり「渡りあご」でかませています。
梁だけでなく、この力桁に荷重を分散させることで、雪の重さに耐える構造となります。

先端の1間分は、縁側部分に外部に突き出るようになっていて、下屋も建物と一体となるようにしました。
部屋から見ると、天井に伸びる梁が縁側まで延びているような感じになるでしょう。

この梁も、一筋縄では納まらない。
柱に入れるのも、長ほぞなので、例の荷締め器を使って締めながら架屋(かけや)で叩かないと入らないし、
この下屋の丸梁は3本あって、3本を仮に掛けておいて同時に落とさないといけない。
全部掛かると、もうビクともしない。
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引っ張りながら叩く・・

2007-12-20 14:11:57 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)
中島H邸の建て方の模様です。

これは、小屋梁を受ける力桁(ちからげた)が丸柱と通し柱に刺さる場面なのですが、普通、考えると入るわけがないものを入れています。

「魔のへ通り」での出来事。
はじめはこの材料は無しで設計していたのですが、構造的に丈夫になるだろうということで急遽入れた材料です。
その代わり、入れるのは困難です。

というのも、丸柱に60センチの長ホゾを差し込んで、さらに下に柱が2本刺さる・・レッカー屋さんは、
「無理だろう」
と言っていましたが、それが入るのであった。

荷締め器で引っ張りながら掛け矢(かけや)で数人がかりで叩いて入れていきます。
こういった場面が所々で見られました。

見事、納まったら、大工全員で
「やった~!」
って感じになります。
レッカー屋さんも驚いていました。
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日が差してきた・・

2007-12-15 19:06:57 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)


本日は雪の予報でしたが午後から雨・・
この季節にしては暖かい。

ついこのあいだまで、「今年は大雪?」とか騒がれていましたが、どうやら今年の冬と同じ傾向にあるような気がします。
1月、2月は雪が積もらず、3月に降る。

この12月も、12月にしては暖かい。11月くらいの気候です。
空を見ていると、上のほうは青空だったりする。

でも、雲の流れは局地的です。
こちらの空は黒雲がかかっていても、10キロくらい南は明るく晴れている。

「地球温暖化」ということで、皆が口を揃えて話が終わるに終わるのですが、ちょっとまって・・その先に進んでよ!
何故、温暖化なのか、この後はどうなるのか、どうゆう対策ができるのか・・
自分の生活レベルで考えてほしい!

石油が高騰し、食料も値が上がり、生活が圧迫されている。
「困った」
それで終わり?
次世代エネルギーをどうするとか、省エネルギーとか、食料自給率を上げるとか、自給率が3割を下回るとか、でも稲作は減反とか・・

もっと、考えてほしい。
この時期に建て方が順調に進んでいるのも地球温暖化のおかげなのかも知れませんが・・


写真は、昨日、雨の予報だったのに、殆ど曇でさらに日が差して、丸柱を明るく照らしている様子です。
恵みの天気で、作業も進みました。

今日は、みぞれ(雪まみれの雨)がちの天気でしたが、屋根を張るところまで進みました。
上棟式は来週の20日の予定です。
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建て方開始

2007-12-13 20:05:15 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)


昨日から中島町H邸の建て方をはじめました。

この家の墨付け、刻みには命を削りました。
10月頃から墨付けをはじめ、夜まで作業することも・・

墨付けをしている時、もう駄目かと思うような状況に遭遇しても、駄目になる感じが全くしなかった・・
一人で墨付けをしていても、例えば、そのまま墨付けしていると、あっさり間違えに気づかずに通り過ぎてしまうような時に限って、別の物件の急用が出来、頭を冷やしてから取り掛かると、間違っているのに気づく・・
そんな場面がありました。

誰か他の人が脇にて、間違いを正しているような感覚が多々ありました。

栄町T邸でも、夜中に一人で作業していても、一人で居る気がしなかった、無くなった親父さんのとともに家を作り上げているような感覚がありました。
普通だと、怖いのだろうけれど・・

ひょっとしたら、寝たきりの息子さんが応援してくれていたのかもね。
(いや、亡くなった大工か?ウチのじいちゃんか?)

建て方をはじめるにあたって、四隅に塩を蒔きますが、感動して思わず涙が出ました。
心の中でのBGMは「スターウォーズ」のエンディング・テーマが延々と・・


この家、上棟したら「決して、あきらめない家」と命名しましょう。

写真は「魔の「へ」通り」と命名している最後の円形柱の建っている場面です。
この通りの柱や梁の選定にいろいろエピソードがありました。
「への4」御神木、「への6」通し柱、「への10」円形柱、「への6~10」梁は決まりそうで決まらない。でも、最後はしっくりと決まった・・
おそらく、御神木の魔力があるのでしょう。
家が成りたいように成る・・そのメッセージを受け止めながら墨をつけていく・・
そんな作業の繰り返しです。

「そのうち、命を落とすかもしれない。」
知り合いの設計士さんにそう言われました。
でも、遺産になるのだからいいではないか?
この間、「ぞうの背中」というDVDを観ましたが、そんな心境?
暗示なのかと思ったりしましたが・・
次のお客さんのためにも、死ねないのです。
来年のお客さんが待っている!

さすがに疲れたので、今日は休みます。
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円形屋根

2007-11-22 20:28:06 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)


強風の吹き荒れた一日でした。
雪まじりの西風は、発達中の低気圧もたらし、日本海を東に進み、太平洋側で停滞すれば冬型の気圧配置となり、大雪となるでしょう。
既に、十日町、津南、湯沢では積雪40センチ以上となっているようです。

「今年の冬は大雪か?」

と、皆が口をそろえていますが、まだ、移動性低気圧の気配が強いので、気象庁も今年一番の冷え込み程度に抑えているようです。

いずれにせよ、12月には中島町H邸の建て方を控えているので、降らせたくないところです。
現在は、立ち上げのコンクリートも打ち終わり(ナント、打ち込みの日は快晴でした!)、無事に基礎工事も終了というところです。
工場にて、材木の刻みが終盤にさしかかっています。
私の墨付けが間に合わないくらいです。なんとか休みや夜を利用して進めたいところですが、細かい仕事が結構入る・・
リフォーム工事をこなしながら、墨付けは大変です。
悠久町M邸も工事が終盤で目が離せない!
本町K邸も引渡し間近です。

写真は、中島町H邸の建物正面の妻部分の「顔」となる円形屋根を工場にて組み上げた様子です。
放射状に伸びる屋根垂木(たるき)が美しく伸びます。
円錐形の屋根は妻とのジョイントは円曲線に近くなります。
道路側から見ると、おもしろい形になるでしょう。

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割栗石ならべ

2007-11-17 00:14:26 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)


本日は、かろうじて晴れ。
先日まで、晴れていたかと思うと、急に大降りになる「きちがい天気」でした。
まあ、11月なのでしょうがないと言えばしょうがない。

日本海側は雨、雪。太平洋側は晴れとなる。いわゆる冬型の天候となっています。
明日は、雪の降るところもあるとか・・

わずかな晴れ間を利用しては材木屋へ行って材料を運搬したりしています。
中島町H邸の墨付けもしながら・・
昼間できることは済ませて、夜にできることは、後回しにするという毎日です。


現場は、基礎のベースを打ち込み、立ち上げの型が終了して、明日は立ち上げのコンクリートを打つ予定です。
基礎屋さんも、こんな天候の中、大変ですが・・

写真は、「割栗石地業(わりぐりいしぢぎょう)」の様子です。
ベタ基礎の下に、12センチの石をまんべんなく並べています。
一個一個、地面に突き刺すように、縦に並べるため、手間がかかります。
びっしり指しながら敷き詰めた石の上は、地盤改良したように固くなります。
いや、それ以上でしょう。
砕石を敷き詰めて、転圧(ランマーやコンパクターで振動を与えて閉め固める)する砕石地業の場合、地震の時に揺すられて、流れてしまい、ベースの下が空洞となることがあります。
割栗石地業の場合は、地震時でも、石が揺れても崩れることはないので、地震にも強い地業です。
表層改良だと、地震時に割れます。

地盤改良といっても、表層の土に、セメントを混ぜて固めるだけです。柱状改良もドリルで穴を開けて、セメントを混ぜるだけ・・
別に鉄筋を入れてコンクリートを打ち込むわけでもない。
10年保証中に不等沈下を起こさないようにしているだけです。
だから、10年以上保証しろといっても、おそらく保証できないでしょう。

その後、雨水や地下水でセメント分が抜けた場合の保証など誰も見てくれないのですから・・

ひどいところは、表層改良した上に、地業もせずにベースを作るところもあるのです。よほど、表層改良に自信があるのか、コストを下げているだけなのか・・

昔ながらの、割栗石地業は、手間もかかりますが、地震には強かったのです。
上のベースや立ち上がりにはヒビひとつ入っていなかったのですから・・
新潟県中越地震、中越沖地震により自信が持てました。

でも、こうした昔ながらの方法も、姉歯さんのおかげで、2年後には認められなくなります。必ず、瑕疵保証の保険をつけなければ、建てられなくなります。
保険に適合するには、よほど良い地盤でない限り、柱状改良、もしくは杭を打たなければなりません。
昔からの、経験など受け付けなくなるのです。

よって、建築コストは上がること間違いなし!

強度を保ちながら、(いや、より丈夫にしながら)血のにじむような努力でコストダウンを図ってきたのに、法改正によってコストが上がってきます。

姉歯事件なんて、国会が動かなくても、民事上の裁判や建設業法で裁けたのに、過剰反応してしまったのが、逆効果になってしまっています。
安いものに飛びついて、欠陥住宅を購入した消費者に全く責が無いと言えば、それも無いでしょう。安いものには、何かしらの理由があるのですから・・

昔からの地場の工務店は、変なことをすれば、たちまち噂になり、商売が出来なくなります。だから、良い仕事をするように心がけているのです。
そういう、我々も「建物を作るから、悪者だ」みたいな風潮になっているのが、とても悔しい。

コマーシャルや宣伝ができず、会社のPRもできない我々零細企業は、製品の性能向上だけが武器です。それさえも、認められない世の中になってしまっているのが、とても残念です。

一本一本、材木に墨を入れ、ノミをついている大工や一個一個石を並べている基礎屋さんのけなげな姿を見てください。
その、一個一個、一本一本に安全を祈り、命をかけている姿、家づくりを見てください。
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御神木加工

2007-11-14 23:34:32 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)


本日は、晴れ。明日から冬型になり、気温も下がり、雨が降るとのこと・・

この晴れ間に村松のマルユー木材へ柱と土台を引き取りに行きました。
これを、志田材木にてプレーナー仕上げ(部を決める・・大きさをピタリの寸法に)してもらいます。

中島町H邸の加工は中盤にさしかかっています。

昨年の旧栄町T邸にて用いた御神木の余りで、大黒柱をとろうというところですが、長さは余裕が無く、先端の部分で腐れも多く、上手くホゾが加工できるか不安でしたが・・

ナント!芯の部分は無事で、ホゾが何とか残りました!!
この家のためにあったような御神木です。ご利益があることでしょう!!

樹齢300年の木は、大切に扱わなければ・・バチが当たる。

御神木の長さがピッタリだったり、墨付けの間違いが急にわかったり、急にCADで寸法をチェックしていたら問題点が見えたり・・部材の腐れが丁度取れたり・・
いろいろなラッキーな場面に遭遇しました。

コンクリート打ちも晴れていたり・・
ひょっとして、建て方の時は晴れたり??甘いか・・
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墨付けはじめました。

2007-10-19 21:36:45 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)
いよいよ、中島町H邸の材木を工場に運び込み、墨付けをしはじめます。

村松のマルユー木材より、材料を長岡市内の志田材木店に運搬。
4面モルダーにて部決め(ぶぎめ)をし、工場にて墨付けです。

マルユーにて乾燥させておいた杉材は、この8月からの本格的な熱波によって、カラカラになっています。
今年は、雨の日が多く、春先もまとまった晴れ間がなくて乾燥が容易ではありませんでしたが、中盤過ぎの残暑が厳しかったので幸いしました。

志田材木店にてのプレーナ掛けにより、木肌が美しく仕上がりました。

        「きれいになった」

と、モルダー掛けの作業をしていた材木屋さんも言っていました。
1本1本大事に墨付けをしていきたいところです。
60坪の家ですが通し柱を12本使います。
差し鴨居ももちろんあるので、加工に手間がかかるでしょう。
現在の悠久町M邸の外部が塞がったら、大工を呼び寄せ、本格的な刻みがはじまります。
(その間、細かい工事もあるのですが・・)
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中島H邸 地盤調査

2007-10-11 21:09:30 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)


中島町H邸の土地の地盤調査を行いました。
地盤調査をするのは、はじめてです。

地盤調査をすると、地盤改良を薦められるのかと思い、あまり手をつけなかったのですが・・
我が社の場合、ベタ基礎が標準なので、あまり地盤調査をしても意味がないと思っていました。

が、再来年の秋より、瑕疵保障保険加入が必修となるため、どうしても地盤調査を避けては通れなくなってしまいました。

瑕疵保障を受けるには、地盤、基礎、建物の金具、屋根の雨仕舞を査定し、保険をかけるのに適正かどうか審査されます。
審査に不合格だった場合は、保険が適用されません。
まだ2年の猶予がありますが、「金物を使わない伝統構法」の仕様が整備されていないのが現状で、現段階では不合格になる確率が高い。

でも、これをクリアーしない限りは、伝統構法を残していくことはできません。
だめもとで、申請してみようかと思っています。
うだうだ考えているよりも、行動し、何が問題になるのかつきとめ、改善していけばよいと思っています。(でも、金物だけは使いたくない)


この土地は、地縄張りの際、鉄筋が刺さらないくらい表面は硬く、表層をなるべくいじらないようにすれば、地盤としては良好です。

地盤調査の結果は、建物の四隅と中央の5点で調べ、3.5~4mくらいのところで硬い支持地盤に到達したそうです。
その中間にやわらかい層があるとのこと・・
中島町は昔は信濃川の中州だった所で、石の層の上に、泥や砂などが堆積したのでしょう。

柔らかい層があることを利用すれば、地震のときにクッションがわりになってくれます。
わざわざ、杭等を打って支持地盤に基礎を到達させると、かえって地震の衝撃が建物に直に伝わって被害が出ます。
田んぼなどに浮かぶ船のようなベタ基礎として、建物をバランスよく設計してやればよい。
長岡市より下流側は全てそういう土地で、そういうのを前提にした基礎づくりを行っています。

・・でも、良く考えたら、ウチの建物、基礎がなくても平気なんだけど・・
石の上でもいいと思います。伝統構法だから・・
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中島町H邸 地鎮祭

2007-09-16 03:10:05 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)


台風の接近により、またまたフェーン現象で30℃を超える真夏日でした。
今年の太平洋高気圧はねばりがある・・
夏の到来が遅くなった分、本格的な秋も遅れるのでしょうか?
やはり、季節が2週間~1ヶ月くらいずれているのは当たっているかも・・
でも、冬は意外と早く来たりして・・11月初旬に初雪??
まあ、ここにきて何が起ころうと不思議ではないのでしょう。温暖化ですから・・

栄町T邸に名古屋から来たHappyまるけの女の子が泊まっていったらしい・・そして小屋裏に落書きをしていったらしい・・
全国を自転車で巡回し、「マイ箸」を広めているそうです。
環境問題に関心のある人が、アクションを起こしています。
こうした、温暖化ストップの努力が実ることを切に願います。
私の地元の木の家も、やはり温暖化防止の願いからスタートしたのですから・・

お客さんの話では、あの家が出来てから色んな人が尋ねて来るようになったとか・・
御神木や山桜が呼ぶのかもね・・
私の気も入っているし・・


その命を削る家作りを評価され、さらに地元の木を使って伝統構法の耐震、耐久性のある住宅、吉田町T邸のバリアフリー住宅に共感された、Hさんの新築工事が始まろうとしています。


地鎮祭・・

この神主さんの地鎮祭は弟子の人2人と、念入りに祈祷していました。
これは、はじめて見ました。

すごい・・

本格的な地鎮祭ってこういう風にするのね。
祈祷の文面も、長い。通常の3倍くらいの長さ。しかも読んでないです。
3人のハーモニーがすばらしい。

写真中央に祭壇、右にお客さんが移っています。
この家は、このお客さんの息子さんの介護の家。
交通事故で重度障害となった息子さんの完全バリアフリー住宅となります。
吉田町T邸よりも、さらに重度障害用です。

ここまでくるのに、いろんなエピソードがありました。一言では語りつくせないものがあります。(その話はまたの機会に・・ドラマじゃ・・)



      交通事故で動けなくなった息子さんのための家


私の家の作り方は、どんな人でも、そこに住む人のための家をつくるというのが基本です。
そこに住む人が、健常者であろうが、障害者であろうが、そんなのは関係ない。
その家族をずっと守り続ける家をつくる・・ただ、それだけなのです。
(そして、問題を解決していく)

ウチの会社が潰れても、私がこの世から居なくなっても、作った家は残り、お客さんを守り続けるでしょう。(地震が来ても倒れないし)

そして、やはり、地元の木を使い、伝統構法で組んでいきますが、現在は木材をマルユーにて乾燥中・・・
今年の残暑は厳しいけれど、木が乾くのにうってつけの環境です。
姉○事件による、法規制強化の波にも負けず、この秋に向けてがんばらねば!!

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秋からの木材手配

2007-08-03 13:36:24 | 長岡市中島 バリアフリー住宅(越後杉)


台風5号が日本海側へ抜け、こちらへ向かっているとのこと・・
勢力は弱まっているものの、フェーン現象により35℃以上の気温になる予報。
新潟の夏は暑い!

中越沖地震で被災され、避難所で過ごしている方々やボランティアは暑い最中、復旧活動をしなければならない・・

7・13水害の時もそうでしたが、この暑い中での作業は過酷です。

昨日は、長岡花火に39万人の観光客が押し寄せ、大花火を満喫していったようですが、その中に、中越沖地震で被災した子供たちも招待したそうです。
フェニックス花火は、復興の象徴とも言える花火ですが、市町のあいさつにもあったとうり、この花火を見て、復興への意欲と元気をつけていってほしい・・

開催については、中止の意見もあったそうですが、出雲崎町長からも、被災地域が一丸となって復興するシンボルとして是非行ってほしいとの意見もあったそうです。

長岡市の花火大会は、太平洋戦争の空襲による戦災者の供養にはじまっています。
戊辰戦争、太平洋戦争、7・13水害、中越地震、中越沖地震と何度も大きな災害に見舞われながら、その中から復興してきた歴史があります。
復興のシンボルとも言える大花火大会は、中越地区の不屈の精神を全国へのアピールするのにふさわしいイベントだと思います。




この秋に建設予定の物件の木材を手配しはじめています。
マルユー木材にて、昨年伐採した杉の木をストックしてもらっていましたが、その中で使える材料を全てこの物件に回します。
もうまる一年寝かせていたので、適度に乾燥しています。
部材の大きさに割って秋まで乾燥してもらいます。

補足材料は、下田村で1昨年前に伐採し、葉枯らししていた材料があるそうで、これをまわしてもらえるそうです。

今年は、春から天候が悪く、乾燥がなかなかすすまなかったようですが、梅雨明けとともに乾燥がすすめば、秋には墨付けができる段階になるでしょう。

この秋からの物件は、吉田町T邸よりも更に重度障害の方のバリアフリー住宅になります。ここまでくるのにも、いろいろなドラマがあったのですが、それはまた別の機会に・・
来年の6月引き渡しに向けて、精一杯がんばります。
地元の木を有効に使い、そこに住む人が健康で安心して暮らせる家を長岡市民の不屈の精神と根性でつくりあげる・・
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