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長岡市の融資支援制度が期間延長になりました。
35年固定金利で1.6%。建物で1000万円、土地で700万円。
家がほしいという若い人たちには、またとないチャンスです。
来年の3月までにどうしても引渡しをしなければならなかったので、震災により飽和状態の市内の工務店は手出しができなかったため、大手ハウスメーカーに流れた消費者も多かったはず・・また期限が切られてあおられていたので、営業マンの言うなりになって高い買い物をしたお客さんも多かったようです。
建設業でも、大工の応援が難しかったり、板金や足場屋がなかなか入らなかったり
、単価が上がったりといいことはありません。
こんな非常事態は今年限りと思って我慢していましたが、銀行の融資部門が間違って申し込みを受けてしまったことで、やむなく来年まで延長したとのことです。
不動産や大手メーカーの要望が強かったことも延長のひとつの要因でしょう。
売れなかった土地や建物が飛ぶように売れ、大手メーカーも住宅展示場に押し寄せる状態を保持したいという意向でしょう。
これにより、来年の3月までに申し込み者がかけこむのも必至です。
毎年、冬の時期は消費者の動きが鈍るのですが、今年は違うようです。
長岡の喜多町に進出してきた「タマホーム」も、この期を逃す手はないでしょう。
取って取って取りまくれるはず。
ついこのあいだまで、学生だったり、車を売っていたりしていた、兄ちゃん姉ちゃんたちの花舞台です。
坪単価25万円という破格の家は、他のローコスト住宅にも競争激化の火種を入れそうです。
アサヒアレックスやイシカワ、ユニバーサルホーム、アイフルホーム等・・
土地を700万円前後に設定して、建物1000万円より少し出るくらい、概ね1200万円といったところでしょう。
坪20万円台を歌っても最終的にはオプションで坪45万円くらいになるとか・・
こうしたところに出入りする大工は年間契約で1000万円、8.5棟を建てることが確実ということで、今まで孫受けだった一人親方や親子の大工が引き受けるケースが多いようです。
1棟あたり110万円。平均30坪くらいの家として坪4万円。1日手間が1.8万円として坪2人強という大出血サービスをしている大工がいるわけです。
でも実際には、年間平均であるわけもなく、1時期に集中し、高い応援を頼めば持ち出しもあります。
また、はじめの3棟分はサービスで、次の3棟が終わらないと入金も無いとのこと・・
これで、まともな施工をしているというのも信じがたいのですが・・
職人いじめをしながら利益は4割以上というのが現状で、その4割は営業や展示場の地代と消えてしまいます。
展示場の地代は1ヶ月に80万円とのことです。
テレビCMや宣伝広告も莫大な経費がかかります。
こうした経費は、家の購入費の半分近くからまかなっているのです。
坪45万円のうち25万円くらいが実際の家の建築費にあてられます。
私たち地元工務店は15%くらいの利益率です(実際は、もっと少ない)
坪45万円ならば40万円くらいの家となります。
この15万円の差は大きいと思います。
今やイメージを買う時代なので、それには逆らえないのでしょうが・・
地震を乗り越えてきた我々の技術が評価されるのは何時になることやら・・