この土曜日の朝8時半頃、岩手県南部を震源とする、M7.2、深さ8キロという、新潟県中越地震以上の地震が発生しました。
中山間地ということもあり、林道や山での崖崩れや橋の崩壊という被害が出ています。
宮城県栗原市では温泉宿に土石流が押し寄せ、7人以上の人が生き埋めになるという大惨事です。
まるで、小千谷の妙見での崖崩落に巻き込まれた母子の車の救出劇を見ているようです。
一刻も早い救出作業を望みます。
写真は、中越地震時の長岡市中沢町の1階が崩壊した建物ですが、こんな感じに温泉宿の1階部分が潰れていた映像が流れています。
被災地では、停電によりTV等は見れない状態だと思います。
ラジオが情報の主力となり、地元ラジオ局のふんばり所となります。
知りたい情報が正確に伝わってほしい。
例えば、全体に、地震がどんな状況だったのか、通行できる道路は?避難場所は何処か、生存者の情報は?配給は何処へ行けばいいか、怪我をした場合は・・
新潟の2大地震の時は、食料、水の配給は2日目くらいから余る位に集中した。中越沖地震では、夏場ということもあり、洗濯、お風呂が一番の問題だった。
ライフラインのガスの復旧が3週間くらいかかり、その間シャワーや入浴がままならない状況が続いた。(近隣の銭湯や温泉を開放してもらったそうです)
住宅の応急修理はその後、冬がまだ遠いので、そんなに急ぐ必要は無いでしょうが、瓦屋根の破損被害が大きいでしょうから、ブルーシートでとりあえず屋根を覆う作業が必要となります。
過疎化が進んでいる場合は、人手不足が懸念されます。ボランティアとか・・ではダメか、危険すぎるので近隣の大工や屋根屋さんの出番でしょう。
そうやって、地元の大工が必死に命を張って応急修理しても、改築工事はハウスメーカーになるとういう非人道的な現実も目の当たりとするでしょう。人間不信になる大工さんも出ると思います。
若い人たちよ、よ~く考えて行動してね。次に地震があったら、助けてもらえないよ!!
震源の浅い、直下型地震では、第一波に強い突き上げの衝撃が来ます。
中越地震のときもそうでしたが、天井まで飛び上がるほどの衝撃です。
今回は、バスの中でも同じことが起きていたようですが、
TVの解説で、何故かそれは否定される。
「横揺れがきてから強い縦揺れがあり、中の人は無重力状態のようになることも考えられる・・」
とか・・
大体の、地震研究をしている人は実際に地震に遭っていない。
実大実験での体験はあるのだろうけれど・・・
そもそも、地震は、プレートテクトニクス。地球を覆うプレートのぶつかり合い(時には地下からの新しいプレート形成時)によって起こる。
プレートが他のプレートに潜り込んで、その摩擦に耐えられなくなって跳ね返る。
そのとき、大きな衝撃が地表に走る。
想像してもらいたい。
鉄板が1枚あり、その上に砂や粉を置き、その下からハンマーで想いっきり叩く。
そのとき、粉や砂は宙にたたき上げられる。
これが地震の第一波の突き上げによる衝撃。
横揺れや縦揺れはその後にくる鉄板が鳴り響く振動と思えばいい。
下からの突き上げによって、まず、弱いところに亀裂が入る。
例えば、盛り土をした所と地山の間の縁が切れる。
マンホールの蓋部分と地下の部分。
建物では、瓦と下地、屋根と建物。基礎と杭。
弱いところが切り離され、その上が宙に押し上げられる。
重いものほど、エネルギーは大きくなる。
そして、その後の横揺れによって、縁切りされた部分が崩壊していく。
直下型の地震で起きた現象は全て、これで説明がつく。
「液状化」だけでマンホールが浮くなんてことは、まず無い。
地面から突き上げられた大根や墓石の説明がつかない。
この、「突き上げ」という現象は、一瞬なので震度計には出てこない。
おそらく、実物大の実験台でのプログラムでも再現は不可能だと思う。
下に巨大なハンマーを付けて、衝撃を与えるしかないだろう。
何故か、この「突き上げ」を研究者や学者に否定されるのだ。
それは実際に遭ってないから・・
そして、それが明るみに出れば、それに対する手段は皆無だから・・
現況の建築基準法では大地震の横揺れのみの強度設計にて対応している。
それでも、大規模地震の第一回目のみで、その後の余震に対しては保証しない。2回目が来るまで避難する必要がある。
何回もくる地震に対応する設計したら、コストがばかにならないし、計算の手段も確立していない。
だから、建物は軽いほうがいい、そして一体とし、連結する強度を増す。
応力が集中する金物や釘では、その一瞬の衝撃には絶えられない。「木組み」という、木の中に木を通して、建物全体で対応する方法が一番だと思う。
軽くて強度がある木だからこそ出来る業である。
(単位重量に対する強度はコンクリート、鉄を抜いて木が断トツ)
木造ならば、その後、補修も比較的楽だし・・
縄文時代から何度も地震を経験してきた日本の伝統建築にその答えはある。
だって、高層建築物で唯一200年以上もっているのは、「お城」だけなのだから・・
伝統構法の建物がどれだけの被害にあったのか、知りたいところです。
おそらく、壊れた建物のみを報告するでしょう。でも、残った建物もたくさんあるはずです。
中山間地ということもあり、林道や山での崖崩れや橋の崩壊という被害が出ています。
宮城県栗原市では温泉宿に土石流が押し寄せ、7人以上の人が生き埋めになるという大惨事です。
まるで、小千谷の妙見での崖崩落に巻き込まれた母子の車の救出劇を見ているようです。
一刻も早い救出作業を望みます。
写真は、中越地震時の長岡市中沢町の1階が崩壊した建物ですが、こんな感じに温泉宿の1階部分が潰れていた映像が流れています。
被災地では、停電によりTV等は見れない状態だと思います。
ラジオが情報の主力となり、地元ラジオ局のふんばり所となります。
知りたい情報が正確に伝わってほしい。
例えば、全体に、地震がどんな状況だったのか、通行できる道路は?避難場所は何処か、生存者の情報は?配給は何処へ行けばいいか、怪我をした場合は・・
新潟の2大地震の時は、食料、水の配給は2日目くらいから余る位に集中した。中越沖地震では、夏場ということもあり、洗濯、お風呂が一番の問題だった。
ライフラインのガスの復旧が3週間くらいかかり、その間シャワーや入浴がままならない状況が続いた。(近隣の銭湯や温泉を開放してもらったそうです)
住宅の応急修理はその後、冬がまだ遠いので、そんなに急ぐ必要は無いでしょうが、瓦屋根の破損被害が大きいでしょうから、ブルーシートでとりあえず屋根を覆う作業が必要となります。
過疎化が進んでいる場合は、人手不足が懸念されます。ボランティアとか・・ではダメか、危険すぎるので近隣の大工や屋根屋さんの出番でしょう。
そうやって、地元の大工が必死に命を張って応急修理しても、改築工事はハウスメーカーになるとういう非人道的な現実も目の当たりとするでしょう。人間不信になる大工さんも出ると思います。
若い人たちよ、よ~く考えて行動してね。次に地震があったら、助けてもらえないよ!!
震源の浅い、直下型地震では、第一波に強い突き上げの衝撃が来ます。
中越地震のときもそうでしたが、天井まで飛び上がるほどの衝撃です。
今回は、バスの中でも同じことが起きていたようですが、
TVの解説で、何故かそれは否定される。
「横揺れがきてから強い縦揺れがあり、中の人は無重力状態のようになることも考えられる・・」
とか・・
大体の、地震研究をしている人は実際に地震に遭っていない。
実大実験での体験はあるのだろうけれど・・・
そもそも、地震は、プレートテクトニクス。地球を覆うプレートのぶつかり合い(時には地下からの新しいプレート形成時)によって起こる。
プレートが他のプレートに潜り込んで、その摩擦に耐えられなくなって跳ね返る。
そのとき、大きな衝撃が地表に走る。
想像してもらいたい。
鉄板が1枚あり、その上に砂や粉を置き、その下からハンマーで想いっきり叩く。
そのとき、粉や砂は宙にたたき上げられる。
これが地震の第一波の突き上げによる衝撃。
横揺れや縦揺れはその後にくる鉄板が鳴り響く振動と思えばいい。
下からの突き上げによって、まず、弱いところに亀裂が入る。
例えば、盛り土をした所と地山の間の縁が切れる。
マンホールの蓋部分と地下の部分。
建物では、瓦と下地、屋根と建物。基礎と杭。
弱いところが切り離され、その上が宙に押し上げられる。
重いものほど、エネルギーは大きくなる。
そして、その後の横揺れによって、縁切りされた部分が崩壊していく。
直下型の地震で起きた現象は全て、これで説明がつく。
「液状化」だけでマンホールが浮くなんてことは、まず無い。
地面から突き上げられた大根や墓石の説明がつかない。
この、「突き上げ」という現象は、一瞬なので震度計には出てこない。
おそらく、実物大の実験台でのプログラムでも再現は不可能だと思う。
下に巨大なハンマーを付けて、衝撃を与えるしかないだろう。
何故か、この「突き上げ」を研究者や学者に否定されるのだ。
それは実際に遭ってないから・・
そして、それが明るみに出れば、それに対する手段は皆無だから・・
現況の建築基準法では大地震の横揺れのみの強度設計にて対応している。
それでも、大規模地震の第一回目のみで、その後の余震に対しては保証しない。2回目が来るまで避難する必要がある。
何回もくる地震に対応する設計したら、コストがばかにならないし、計算の手段も確立していない。
だから、建物は軽いほうがいい、そして一体とし、連結する強度を増す。
応力が集中する金物や釘では、その一瞬の衝撃には絶えられない。「木組み」という、木の中に木を通して、建物全体で対応する方法が一番だと思う。
軽くて強度がある木だからこそ出来る業である。
(単位重量に対する強度はコンクリート、鉄を抜いて木が断トツ)
木造ならば、その後、補修も比較的楽だし・・
縄文時代から何度も地震を経験してきた日本の伝統建築にその答えはある。
だって、高層建築物で唯一200年以上もっているのは、「お城」だけなのだから・・
伝統構法の建物がどれだけの被害にあったのか、知りたいところです。
おそらく、壊れた建物のみを報告するでしょう。でも、残った建物もたくさんあるはずです。