住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

にわ

2010-11-17 02:08:48 | その他
大学の先生になりました。
今年の10月9日開校の「東京にしがわ大学」略して「にわ大」。ここの先生です。といっても、堅苦しいものでなく、町がキャンパスになり、住む人や興味がある人が生徒になったり先生になったりというもの。あの「シブヤ大学」の姉妹(校)の先生なのです。

http://www.tokyo-nishigawa.net/collection/

ここに書かれている授業の内容はあくまで仮です。自分自身が授業を通して、この東京のにしがわを見つめなおす機会になりそうです。それから、なぜか八王子市の地域コーディネーターにもなってます。住んでいる視点からいろいろな八王子を紹介出来たら嬉しいですね。みなさんも一緒にどうですか?



と、4年前に引渡した多摩丘陵にたつ、「階段箪笥の家」の屋根に昇りながら、いろいろ思ったのでした。。
「うん?あれ、スカイツリ-??ほら~」

=戸田晃建築設計事務所=

土つくり

2009-04-24 18:40:17 | その他
(写真1)

山野草を中心とした庭作りで大事だと思う事のひとつに土作りがあると思う。
庭弄りを始めた7年前は、図書館より大量の園芸本を借り、土の作り方を自分なりに研究した。
植物には酸性を好むものアルカリ性を好むものがあるのですが、それをphの数値で一生懸命調べたり、肥料のチッ素・リン酸・カリ(N:P:K)の三大要素の割合を変えて土を作ってみたり、疲れた土を再生したり、独学でいろいろ試した時期がありました。今はなんだか適当というか「感」で配合してますが、それはそれで案外うまくいってます。そんな自分でも、毎年これだけはやる!というのがいくつかあります。その辺は今度機会があればお話します。

(写真2)

この写真は自分の庭とは直接関係無いのですが、土つながりで紹介します。

あるイベントの打ち合わせで、陶芸に使う土を作る工場と、その土の採掘場を何箇所か案内してもらった。そこでまずびっくりした事が、土自体にすでに「色味」があるということだ。
僕がよく園芸で使うのは赤土・黒土・富士砂・桐生砂・ケト土・荒木田土・腐葉土ぐらいですが、地面の土となるとそれこそ赤か黒ぐらいしか頭に浮かばない。それが(写真2)になると、なんでもない山の地面がこの色(この質感)なんです。あたりまえですが、江戸時代から続く焼ものの産地はやはり土だった。

(写真3)

(写真3)陶芸用の土を作っている工場。いくつかのバットのような中に色別(成分別)に分け、天日干しにしていた。出荷まで何年か掛かるらしい。写真左にはアクを抜く釜が見える。作業は全て手作業だった。
(写真1)はその土の表面の拡大写真。現代美術じゃあありません。