住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

船着場

2009-08-28 02:43:14 | 家族
(レストランの片隅にひっそり重ねられていました)

8月23日より 24節気 処暑(しょしょ)に入り、依然として暑さは残っているものの、朝晩はずいぶん過ごしやすくなってきました。

今日、8月28日からは 第41候 転地始粛(てんちはじめてしゅくす) 暑気がひとまずおさまるころとされる。

処暑は40~42候。40候「綿柎開」(綿の花しべ開く)き、41候「天地始粛」(天地始めて寒し)のころになり、42候で「禾乃登」(禾実る)-稲が実りはじめて秋になっていく・・・そんなストーリー。本格的な秋になる前に、やりのこした事ないかな~ 「あっ!娘の夏休みの課題がまだ残ってたぁ~」

(遊覧船の発着所にもなっていた)

夏を惜しみつつ、夏の話題をひとつ。この夏、用事で妻の実家に行った時、ちょっと足を伸ばし、奥浜名湖に行った。1968年に伊豆箱根鉄道が営業を開始したその建物は、思いのほか品の良いものだった・・・そして、今では一時の賑わいがないその場所の、レストランの脇に無造作に重ねられていた椅子の全てがイームズ。それも”ハーマンミラー”製のモノだったのにはちょっと驚き。使ってあげないと椅子がかわいそうだな~などと余計な事を思ってしまう・・・

(ボヨ ヨ~ンとした風景)


雑草

2009-08-21 16:30:27 | 
(8/17 沼エリア)

庭の手入れをしていると、植えた覚えのない草木が育っているのをみつける事がよくある。我家に遊びに来る鳥は、解っているだけでも10種類になるので、その鳥達が運んできたのかもしれない。はたまた自然に種が飛んで来たのかも知れないので、大きくなるのを観察し、その後そのまま育てるか、抜いてしまうかを検討する。

この百合もその中のひとつ。いつしか沼エリアのほとりに芽を出し、知らぬ間にどんどん大きくなっていった。何度となく、抜かれる危機に遭遇したのだが、百合っぽい~という事で、そのままにしていた。今では全高140cm、花は20cmはあり、一本の茎に4つの花をつけている。「う~ん百合が咲いた!」と満足げに、写真をとり観察していると、妻の母がその画像を見て一言「あら、これ雑草の”アレ”でしょう~」と・・・
そして先日、妻の実家の近くの道端や野原に確かに”アレ”が群生していた。

「雑草」の定義って、場所や人や地域によってそれぞれ違う・・・あたりまえのような事ではあるが、今更ながら知りました。ハイ!この百合は多分、高砂百合(タカサゴユリ)であると思う。

高砂百合(タカサゴユリ):ユリ科の多年草。葉は細長く、8月ころ、弁の外側に淡褐色の筋(すじ)が入った白い花をつける。花容はテッポウユリに似、種子による繁殖が容易である。台湾に分布する。

よく種子を稔らせ、風によって種子を散布する。一ヶ所に長く留まると、病原菌にやられたりするらしく、ある程度の年月が経過すると新たな場所へと旅立つものと考えられているらしい。

いいよ~抜かないから、うちの庭で何年か留まってなぁ~

(砂浜で群生してました。奥に写る白いのもみんな”アレ”です)

=戸田晃建築設計事務所=




もうひとつの庭

2009-08-18 17:14:50 | 日影の庭
(通り庭エリア)

8月18日より立秋も終盤。 第39候 蒙霧升降(もうむしょうごう) 深い霧が立ち込める。。「蒙霧」とは、まとわりつくように立ちこめる濃い霧をいうそうです。転じて心の晴れないこと。春の場合は霞(かすみ)、夜になると霞は朧(おぼろ)と呼ばれます。

通り庭エリアの土間に映る植物です。真中の一番近くにあるのは常盤鳴子百合、その右上に山紅葉、その背景の下(上?)の方には椚(クヌギ)の木も見えます。おっと、右下には魚サン(漁師サンダル)を履いた私の足が映ってしまった。

障子に映し出す草木の影を愛でるように、床に映る景色を楽しむのもまた一興。。我家の5つの庭に加わった”もうひとつの庭” 想像の庭だから広さの設定は自由!

常盤鳴子百合(トキワナルコユリ):ユリ科 山地の林下に生える多年草。葉のわきから出る花柄は枝分れし,その先に緑白色の長さ 2 センチくらいの筒状の花を 3 ~ 5 個つけます。この様を鳴子に見立てた名前です。以上が鳴子百合。常盤はその常緑種。一年を通して緑があり、育てやすく、日影の庭にも植えられる我家ではオールマイティー的で便利な植物。

=戸田晃建築設計事務所=




夏海老根

2009-08-12 07:14:15 | 小川エリア
(ふと気が付くとひっそりと咲いていました/小川エリア)

8月12日 38候 寒蝉鳴(かんせんなく)  寒蝉とはひぐらしの事。暑さもこれからというのに、もうひぐらしの話題ですか?確かにこのひぐらしが鳴き始めると、夏が終わっちゃいそうで、いろいろな面であせり始めた・・・そんな小学校の時の記憶がよみがえります。うちの娘の”夏休み自由研究”もそろそろ本格的に考えなくては・・・(じゃなかった、考えてもらわねば!でした)
夏の静けさどころか慌しくなりそうです。

写真は今朝6:00に撮った”夏海老根”花の少ない夏の小川エリアの庭で、久しぶりの彩りを添えてくれました。本日より、”サーファーの家”の乗り込みです。一部解体の様子を確認の為、朝一番で出かけます。「さあ今日も一日頑張ろう~~!!」(あれ何だか気持ちにまで彩りを添えられた感じです)

蝉で思い出しましたが、先日、飯田橋の駅前の木々のみんみんぜみの大合唱は圧巻でした。夏の暑さを醸し出してるというより、脳みそがとっ散らかっちゃう勢いでした。その飯田橋の近く神楽坂にある 手仕事の器 La Ronde d'Argile (ラ・ロンダジル) で、靴作りと溶接の師匠?マスミツケンタロウさんの展覧会をやってます。「ハウスとエミオワス展」13日木曜日まで。(またまたほぼ事後報告)

=戸田晃建築設計事務所=



仲田さん

2009-08-07 06:06:36 | 展覧会

8月7日 立秋 暦の上では秋になりますが、暑い日はまだまだ続きそうです。

展覧会の(ほぼ事後)お知らせ
小屋好きにはたまりません。 



「仲田智さんの台所小屋展」8月8日(土)まで イオグラフィック ショップ アンド ギャラリー

(東京オペラシティー)
こちらは建築の展覧会です。当事務所も出展しました。この枝嬢も頑張りました。