住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

ある一日(オープンハウスにて)

2014-10-22 01:14:59 | 我家の歳時記

先日行われました戸田晃建築設計事務所のオープンハウスに、遠路はるばる、たくさんの方にお越しいただきありがとうございます。当日は天気にも恵まれ、料理家フルタヨウコさんのお茶とお菓子をいただきながら、私としてもとてもいい時間を過ごすことができました。

住宅や事務所の説明をさせていただき、その後、自由見学の時間になりました。

一通り見学後、料理家フルタヨウコさんのオリジナルジャムと昔ながらのスコーンでティ‐タイム。ちなみに今回、おもてなしもしていただいたフルタヨウコさんのレシピ本第二弾が、今月末発売されるようです。

居間、和室、庭、テラス等、おのおのお好きな場所で、召し上がっていただきました。

ティータイムの後はお越しいただいた方々の自己紹介タイムです。

 そしていつしか、おいでくださった方々同士、初対面の方々がほとんどだったと思いますが、会話の輪が広がっていったようです。人と人が自然と繋がっていける場となれたのでしょうか?

 

そして月曜日、いつもの一日が始まりました。

 


ガーデ二ング小屋

2014-10-16 08:31:49 | 建築

理想でいえば、敷地の中に庭いじりの為の小屋があったほうがよい。

基本その1、靴のままで入れる事

長靴を履いていると、とても脱ぐのが億劫です。何かの用事で脱いだり履いたりしていると、その煩わしさから、ついつい庭が遠のきます。床は出来ればコンクリートや石張りでなく、土の三和土にすると、温かみもあり足にやさしい。

基本その2、座りながら眺められる

お茶でも飲みながら、ぼーっと眺めいて、ふとひらめいたりすることがある。それが大事である。そしてすぐ出れる。寒い時の和室であれば畳用床暖房がありがたい。

基本その3、水回りは近くに

一休みのタイムミングは大抵水回り関係。

お茶、手を洗う、用を足す 時に野菜を洗う等、特に便意は突然やってくる。長靴を慌てて脱ごうとして靴についた泥が周りに飛び散ったりすることがある。出来れば土間続きか、土足のまま使用できるのがよい。

お湯を沸かせる機能があればなお良い。夏冬限らず、庭を眺めながらの熱い日本茶は必需品。

冷蔵庫付のミニキッチンは便利であるが見栄えがちょっと…という人には、扉を付け、壁と一体化させる方法もある。

尚、水栓は泥はねを考え深めのものを。

基本その4、庭の道具置き場

剪定ばさみや雑草抜きの道具をぶら下げたままで座ったりすると、椅子や畳が傷ついたりすることがある。かといって、机や棚に置くと汚れる。

ぶら下げた状態で収納できるように、また手袋や麦わら帽子が掛けられるようなフックか、手摺状のバーに洗濯バサミなどで挟むのがよい。

 

当たり前の様な事を、勝手に書きましたが、すべて自分の経験からくるものです。それらを少しでも解消し、少しでも多くガーデンライフを楽しめるように設計に心掛けてます。たとえ3畳でも庭を含めた空間として無限の広がりがあります。

そして日常の中のちょっとした非日常、小屋にはそんな一面もあるように思います。


白川

2014-10-15 15:46:48 | 建築

13日(祝)は仕事でしたので、その代休で今日は一日庭仕事。

作庭当時より川のイメージで玉砂利を入れていた部分ですが、どうも気に入らず、かねてから使いたいと思っていた白川砂へと全面入れ替えが今回の目的。

砂利重い~

一応に敷き終えた途端に雨が降ってきました。ちょうど良い。お茶でを飲みながらじっくりと眺め、雨が止んだら最後の仕上げに移りましょう~


現場で

2014-10-11 09:12:44 | 建築設計

O邸

ビニールクロスを剥がし、天井や仕切りを取り去り、骨組みの状態のリフォームO邸、

TY邸

基礎を作り、土台を廻し、木材を組み立てた骨組み状態の新築TY邸

「すでにある」モノや形を削ぐこと生まれたもの、まっ更な「ゼロ」の状態より新たに作りだしたもの

どちらもアプローチこそ違いますが惹かれるます~

この躯体の持つ率直さ力強さを感じ活かし、これからも設計をしていきたい、と現場で再認識した次第です


家族と共に

2014-10-08 10:47:25 | 建築設計

愛しみながら日々生活されている様子はすぐに解ります。逆もまたしかり。街を歩いていても、家主に粗末に扱われている住宅や空き家はすぐに解ります。家が寂しそうというか、空気が淀んでいます。

先日、2012年に引き渡しになりました施主さんから近況とともに、数枚の画像を送っていただきました。それを見てひとりにニヤニヤしておりました。危ない人ではありませんよ。

個人が建てる住宅は、住まい手とともに育ってゆくものだと思っています。設計途中で、施主といろいろお話しながら、10年先を考え空間を提案します。変動の10年、一年先もわからない世の中で10年先は解るわけがありません。でも空間が出来てしまうと、10年いやそれ以上住まわなくてはなりません。また、施主の大事な変遷期(家を建てるということ自体、大きく変わっている・変わりつつある時期だと思うんです)、その生活するという一番根柢の部分である住居の設計、だから必死です。

話はそれましたが、そのお送りいただいたどの画像からも、家族と共に楽しく、日々を大事に丁寧にお暮しになっている様子が感じられ、ニヤニヤしていたんです。

住まい手とともに家も楽しそう~

そこに住む人がいて住宅なんですね~当たり前のようですが、しみじみ感じてしまいました。

 

リビングダイニングです。

玄関近くにある、家族のための読書スペース