ニコンFM、マニュアルの実直な感じと、機械式のシャッター音、そしてずっしりとした質感が好きで、主に建築の記録用として使ってきたのですが、仕事で使うのに限界を感じ、遅ればせながらデジタルに完全移行。
しかし、数年前、カメラ屋さんにてしっかりメンテナンスしてもらってますので、仕事以外で、(いや仕事でも使える領域があるかもしれない)引き続き使っていければとは思ってます。
久しぶりにFMを手にしてみて、あの一枚を撮る緊張感を思い出しました。デジタルだとなんか保険的に画像に収めてしまうですよね~
そういえば以前、我が家が竣工した時の写真を、写真家の鈴木理策さんに撮ってもらったのですが、一枚一枚を大事に撮っている姿と、ものに対峙するたたずまいというのでしょうか?その空気感で、家全体が引き締まって見えた事を思い出しました。
道具じゃあ無くて姿勢や感性 解っているのですが…
「梅原横丁の家」
サンタクロースが我が家をスルーしないように、空からでも見えやすいようにと、中庭のアオハダの木にメッセージをしたためた靴下を吊るしていた、あの頃が懐かしい。
今は同級生と我が家で集まっている高一女子。
いつもと同じ中庭、いつものクリスマスツリーなのに、家族の成長と共にその見え方も変わってきます。
家には色々な感覚、「思い」みたいなものが、知らないうちに沁みついているのですね。
しかし、この自作のクリスマスツリーはいつまで飾れるのでしょうか?そんなことはよいとして、どの箱にしまうんだっけ?