住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

空に続いている中庭

2014-12-26 09:09:07 | 日記

 

サンタクロースが我が家をスルーしないように、空からでも見えやすいようにと、中庭のアオハダの木にメッセージをしたためた靴下を吊るしていた、あの頃が懐かしい。

 

今は同級生と我が家で集まっている高一女子。

 

いつもと同じ中庭、いつものクリスマスツリーなのに、家族の成長と共にその見え方も変わってきます。

 

家には色々な感覚、「思い」みたいなものが、知らないうちに沁みついているのですね。

 

しかし、この自作のクリスマスツリーはいつまで飾れるのでしょうか?そんなことはよいとして、どの箱にしまうんだっけ?


目白散歩

2014-12-17 01:59:03 | 建築

告知です。

先月、「新チューボーですよ!」というTV番組で、目白の巨匠として紹介されました カオリヒロネさんが、今度はテレビ東京の「なないろ日和」、目白散歩に登場です。明日(12/17)AM10時ごろになります。急な告知で申し訳ありませんが、お時間のある方は見てくださいね。

またみなさまも目白散歩の折には、是非ともパティスリー 「カオリヒロネ」にお立ち寄りくださいませ。

目白のお菓子屋さんの家/2008年竣工 

 


コラボ(細部より)

2014-12-02 15:17:31 | 建築

建築には実に多くの業種が関わり、その業種にはそれぞれその道にたけた職人がいる。


細部もまたしかり。業種が単体で成り立つ事は少なく、ほとんどの場合それぞれの組み合わせから生まれる、いわば他業種間コラボレーションである。当然、業種を越えた知恵や工夫が必要になる。


写真は先日竣工したO邸の階段部分。手摺壁と、階段の段板が出会う場所。


吹き抜けとの一体感を出す為に、壁やコーナーを曲線にした左官壁に沿って大工さんがR加工する。言ってしまえばただそれだけの事ですが、そのしっかりしたトレースと、きっちりした距離感に、知恵や工夫、そして何より、業種を越えた職人同士のリスペクトを感じました。



R仕上げした柱脚の裾を、柔らかな曲線で床を立ち上げてます。



壁のRに呼応するよう曲線で仕上げた米松の梁に使う材を転用した框