八王子・妄想建物 その3
「八王子医療刑務所移転後用地活用計画(素案)」
目次
1)はじめに
2)用地の概要
3)八王子の魅力
4)八王子に望まれるもの
5)建物コンセプト
6)イメージパース
7)イメージパースの説明
8)最後に
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1)はじめに
今回は八王子駅南口にほど近い場所にある「八王子医療刑務所移転後用地活用計画(素案)」です
この度、八王子市より広く意見を募集していましたので、「八王子旧市民会館跡地」計画後から温めておりました妄想を掲載いたします。
2)用地の概要 (八王子市配布資料より)
・八王子医療刑務所は、八王子南口から南方へ約800mに位置し、昭島市に設置される国際法務総合センター(仮称)へ、平成29年以降に移転する予定です。
・用地は、刑務所用地(約4.0ha)と宿舎用地(約1.3ha)からなり、合計で約5.3haの広さがあります。
・周辺は、戸建住宅を中心とした住宅地が形成されています
3)八王子の魅力
●観光地―観光資源を最大限利用
●豊かな自然と農業
●学園都市(17の大学がある)
●南北を結ぶ交通の拠点(中央線・中央本線・八高線・京王線・横浜線)
●住民の地元愛が強い
4)八王子に望まれるもの
◆1、地域資源の活用
◆2、大学・専門学校等との、産学連携の場
◆3、海外交流の場
◆4、観光・文化発信のターミナル(拠点)
◆5、八王子の歴史を知る場
◆6、市民の結束・交流・学びの場
◆7、体験コーナー
◆8、少子高齢化
◆9、くつろぎの空間
◆10、地域の防災の拠点
5)建物コンセプト
文化の発信と観光の拠点と市民の居場所
●ミシュランの三ツ星に輝いた高尾山は八王子市にあります。日本各地をはじめ、その世界各国から訪れる登山客や観光客に対し、八王子市の魅力を発信できる拠点(◆1、3、4)
●高尾山頂にある「高尾山ビジターセンター」この施設の出張所としての機能と、八王子・高尾山の自然や植生を体験できる植物園、また気軽に交流できるカフェ的機能を併せ持つ(◆1、4、6、7)
●一年に一回開催される「八王子祭り」を通し、歴史と文化を伝える場。また通常山車蔵(ダシグラ)とよばれる小屋に収納している山車を、常設展示し、気軽に体感出来る広場をつくる(例/高山祭屋台会館)(◆1、3、4)
●また、現在上野町にある「郷土資料館」を移設し、また八王子の情報を発信するライブラリー機能を合わせ持つ場となる(◆4、5、6)
●その他の観光資源として 「花街散策・体験」 (◆1、4、6、7)
●独特な食文化(例/八王子ラーメン)(◆4、6)
●八王子の中心を流れる「浅川」の活用と多摩川サイクリングロード(新たな観光資源の創設)(◆1、4、6、7)
●また、市民・学生に加え企業も参加し、講演会やワークショップ等を通し、様々な学びの場(◆2、6)
●上記の事をきっちりと、機能分け・エリア分けするのではなく、ひとつながりになっている中庭や、フリースペース訪れる人が気軽に立ち寄れ、気ままに座れるようなコーナーや隙間を設け、それぞれの居場所を見つけながらの学びの場(◆6、9、10)
●屋上庭園(市民の森)を設け、だれでも散歩できる、またそこで雑草の話や、体験牧場など、イベントにも利用できる場(例/磯沼ファーム)(◆6、8、9)
●地域に対する愛着(地域愛)を強める交流の場―八王子市民は地元愛が強い!?(手ぶらでバーべキューできる場等)(◆6、7、9)
●積極的に地域交流、各自治会・町会等との交流・活性化 (◆6、10)
6)イメージパース
7)イメージパースの説明
■建物概要
建物はその高低差に逆らわず計画し、傾斜地という地形を生かしたプランとし、また積極的に屋上緑地化することにより、環境問題にも考慮。東棟と西棟の間は、一部ブリッジで繋ぎ、風と人の通り道になる。
■各エリアの説明(①~⑨)(図中1~9)
①(図中1)フロント+ツア-バスターミナル 総合案内・受付・「高尾山ビジターセンター」駅前出張所 観光の拠点
●高尾山を始めとする観光資源を最大限に利用するための総合案内。高尾山に訪れるを観光客を山以外にも知ってもらうための資料収集や学習の為のスペース、また、ツアーバスやシャトルバスの待合スペースも兼ねる
②(図中2)出入口・地下駐車場出入口 バス&ライド 八王子駅までのシャトルバスの運用
●地下1階・1階部分に駐車場を設置しし、保育園(図中9)の送迎スペースや、駅周辺の渋滞緩和に効果のある、バス&ライドや、各ツァーバス利用者や、防災の拠点になる
●京王線「京王片倉駅」の整備と特急電車停車してもらう 徒歩12分のJR八王子駅利用と同時に、当該地より徒歩7分の京王片倉駅の積極的活用→電車利用者の為の高尾山口駅へのアクセス
③(図中3)植物園 カフェ+テラス
南側にあたるこの場所には、カフェ―併設の植物園(温室)を設置。八王子や高尾山の自然や植生を体験できる「学びの場」になる。またテラスでは、野鳥を観察できるバードウォッチングが出来るスペースとする。
④(図中4)屋上庭園
高尾山や奥多摩の山々を借景し、「緑豊かな観光の街八王子」をアピールする。また、近所の人にも気軽に利用できる場にもなる。積極的に緑を取り入れることにより、環境問題に考慮。
⑤(図中5)簡易的な宿泊所 +交流の場
高尾山を始め、八王子を訪れるリュックサック一つで世界を旅するような若者(バックパッカー)の為、海外には多くある簡易的な宿泊所(ドミトリ-)を併設する。また、市民参加の観光ボランティアなども設置し、交流の場とする。(市民との交流)
⑥(図中6)中庭・外部交流広場
東棟と西棟の間は、一部ブリッジで繋ぎ、風と人の通り道になる。またその間囲まれるようにある中庭では、外部の交流場所となる。また内部と外部が一体使用できる空間。
⑦(図中7)郷土資料館・八王子祭り会館・内部交流広場
フリースペース/訪れる人が気軽にくつろげるようなコーナーや隙間を設け、それぞれの居場所を見つけながらの学びの場
⑧(図中8)フリースペース
主に市民交流の為のスペース。屋外バーベキュースペース、フリーマーケット、またパブリックビューンイングや、寄りあいの場、市民企画によるイベント等の実施の場 等々
⑨(図中9)保育園
併設の保育所に子供を預け、地下の駐車場に車を置き、京王片倉駅には徒歩、またJR八王子駅には徒歩もしくはシャトルバスを利用して通勤する-パーク&バスライド拠点
8)最後に
高尾山をはじめとする観光資源を通し、より深く知ってもらい、より長く滞在してもらう(経済効果)と、保育所を併設し、駅とのアクセスを見直し(待機児童の解消)、 屋上緑化などの導入や、高尾山一帯の交通規制に合わせ、電気シャトルバスを導入なども考えられる(環境問題)などを考慮し、その運営に関しては市民が積極的に関わることで、市民目線の魅力の発信の場となる。また駅に近いことから仕事帰りの市民の利用も考慮する必要がある。市民ボランティアや民間企業、市民活動団体の導入も視野に入れ、ニーズに合った場となることを目指します(例/立川子ども未来センター)