よいものどうかが一発で解る瞬間。それは「お手入れする時」である。
お手入れし甲斐のあるものはよいものであるともいえるかもしれない。
我が家の多目的スペースともいえる「土間」で、今日は靴磨き会場に変身。妻と私の靴を広げ、一気にお手入れ。スリッポン、サンダル、登山靴etcさまざまな靴を磨き上げた。
最初に保湿効果もあるもので汚れ落とたあと、(靴)クリームを塗ると吸収がよいし、肌にもよいし なんてまるで人のお肌のお手入れみたいだ・・と思いながら、ひとつづつ丁寧に磨きあげていく。
そこで感じたことが冒頭の事。
特に”ナカムラ”のスリッポンなどは、磨けば磨くほど良くなっていくのだ。それはもう、靴についたしわ一本一本がかわいいとさえ思えてしまう程。というと、なんだか変わっている人のように思われてしまうかもしれないが、自分で育て上げたジーンズの縦じわを楽しむのに似ている と思う。そうそう”GORO”のチロリアンも磨きがいがあった。オーダーメイドのこの靴、14年たった今でもびくともしない。人生後20年前後とすれば、それぐらいはもちそうな勢いである。そして何十年後でも貼り替えられる靴底であるということが、さらに安心感を与えてくれる。
買い替えを前提として商品が多いと感じる昨今、「単純に、好きだから使い続けたい」という人のための商品がもっと増えて欲しいし、少なくとも住宅を設計するときにはそう心がけている。
久しぶりに靴磨きをしたきっかけは家族での登山。この高尾山は朝家を出て昼過ぎには家に戻れるという我が家の散歩コース。この八王子市が誇る高尾山、実は世界一登山客が多い山なんだって!紅葉きれいでした。
頂上付近でなんだか変な熱気と人だかり。落ち着いて食事ができませんね。何ですか??
スカートではないが、山ガールファッション。決まっています!実はこの子は一緒に登山した娘の友達。
うそ! たまたま麓より一緒のペースだった撮影隊。押切もえさん。娘が近くに行って撮ってきた写真である。「パパ!撮ってきたよ~」
高尾山薬王院内、売店の窓からの眺め。大きな杉の木が窓をふさいでいた。窓の意味をないていないようにも見えるが、これだけの木だったら最初からあるのは解っていると思うので、避ける事もできたはずだが、そうか木を見せたかったのか。
=戸田晃建築設計事務所=