住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

ブルーな生活

2017-03-23 20:00:09 | 建築設計

ブルーな日常生活

仮設や補修や養生に使うブルーシートはどうしてこうもブルーなんでしょうか?

自然の色やきれいな木肌すべてが、ブルーに染まる。

今回養生としてのブルーシート。でもここで考える。もしこのシートがきれいな色だったり、かわいい柄があったり、好みに合うものだったら、「まあ、このままでいいか」「ゆっくり工事して~何だったら止めてもいいよ~」という事になる(笑)

いかにも仮設チックで、目に痛い様なブルーは、あえてきつめな色にして、「早く完成してほしい」「早く何とかしたい」という気持ちにさせる為なのか?

しかしこのブルーシート、白色もある。これがまた妙に白く、テカテカである。それはそれで仮設感満載。

冗談はこれくらいにして、早くブルーシートが取れて、日常の先の、ちょっと新たな生活を迎えられるよう、がんばります!


想像

2017-03-21 18:07:02 | 建築設計

久しぶりの投稿です。

突然ですが、小学校から中学校にかけての頃、模型を作るのが好きでした。正確にはプラモデル。当時はやっていた戦車や飛行機オートバイに車。おこづかいをもらっては、買い足す事を続けたが、そのうち部品が決まっているのをただ組み立てるのには飽き足らず、色塗りに凝る。そのうちに、表面の色だけでは本物らしさが出ず、下地の色を工夫する。金色の下地にオレンジ(バーミリオン)がマッチするのを知ったのもこの頃。 そのうちに今度は汚れる・錆びる・剥がれるという経年劣化、また経年の変化を色で表現できないか-なんてしていた。ペーパーで下地を出したり、あえてパサパサにした筆でなすったり…

想像の中で歩き回ったり、運転してみたりするのが好きだったのかもしれません。

上の画像は住宅設計の検討用の模型。この小さい中を、自分自身の大きさをそれに合わせ、1/100になって、図面からニョキニョキと出てきたような模型の空間を、行ったり来たり、見上げたり寝てみたり、振り返ってみたりしてみる。光の右からあててみたり、左からあててみたり、明るくしてみたり暗くしてみたり…そして経年変化をも想像していたりする。

その全部が、子供の頃プラモデル作りで鍛えた想像力のたまものかも知れない?(笑)

検討模型ではないが、実験用シャーレに深山幽谷を見る!これはまさしく想像力の賜物でしかない!いつしか仕事の手は止まり、小さなシャレ-の中を歩き回っています。

いや決して、やるべき目の前の事から逃げているんではありませんよ、想像力を鍛えているんです!(笑)