住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

樹形

2013-03-30 10:25:50 | 


沢沿いの楓のイメージです。
山から降ろしてきた樹木の、その独特の樹形には一本一本その形が出来上がった生い立ち(ストーリー)があります。
もともと南斜面にあって、何年か何十年か前に、倒木とか何かの外的要因で主幹が抑圧され、それでも枯れる事なく生きようと、さらに光の方向に伸びてゆく・・・ 

樹木を目の前に、いろいろ想像するのは楽しいことではありますが、いざそれを庭に使う段になってそれを見誤って使うと、さぁ、とんでもないことになってしまう。

うーん何だか違うな~ということになりかねない。その「何だか・・・」が実は一番怖い言葉だと思う。これは庭のみならず、建築でも絵画でも同じだと思う。

住宅設計は、楽しくもあり、また怖さとは違うかもしれませんが一種の緊張感があります。

(仮称)k-ホワイト邸 庭の二期工事 画面左側に沢の基礎が見えています。

=戸田晃建築設計事務所=

機関士

2013-03-24 21:01:03 | 我家の歳時記


先日、7年前になくなった父が夢に登場。
なんでも出来ちゃう(様に子供の頃は感じていた)父は私のバイクに、自作のドリンクホルダーを勝手に取り付けているという他愛もない夢であった。
先程自分のブログをUPしたついでに、たまたま過去の記事を見返していたら、2年前のちょうど同じ頃にやはり父が夢に登場していた。
この時期の登場?これはお墓参りに来いという父からのメッセージなのでしょうか?もちろん、毎年ちゃんとお墓参り行ってますが・・・
2年前同様、夢の中の父はなんともいきいきとした表情をしてました。

画像は、旧国鉄時代の電気機関車の機関士だった父へのオマージュとして、廃材をかき集めて数年前に作ったEF13。

=戸田晃建築設計事務所=

春の使者

2013-03-24 00:36:17 | 我が家の庭


何のための花?
葉っぱの影で、きのこみたいな形をして地面に横たわっているのが寒葵のつぼみ。意識して見ない限り、普通にしてたらその存在に気が付かない。
花言葉は秘められた恋。なるほど・・・



ジジババこと春蘭も花盛り。
花言葉は清純。
西洋のごれぞ蘭!というのとは違い、控え目ではあるが品のある日本古来の花。
ひかえめな美という花言葉もありました。なるほど~



「フリルがかわいい~」 と初めて思った気がします。
岩団扇(イワウチワ)の花。
春が来たぜ!!
ズバリ花言葉は「春の使者」

=戸田晃建築設計事務所=

穴太衆

2013-03-20 10:17:21 | 


石垣の工事がほぼ完成しました。
これから沢の流れと植栽の工事に入ります。

この自然の石を積み上げた石垣を穴太(あのう)積みともいわれ、一般的に原石を加工しないで積んでゆく石垣の事をさしますが、はっきりした定義はなさそうです。元は農家の人が手が空いた時や、自分の田畑のメンテナンスに自然の石を積んだのが評判となり、城や寺院の石垣も手掛けた その人たちが穴太(滋賀県)の出身だからそう呼ばれたらしい。

=戸田晃建築設計事務所=