住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

ちょっと雪

2013-02-21 03:02:27 | 我が家の庭


仕事の合間の一休み
ふと庭を見ると雪が降っている。

「だんな~羽に雪が積もってますぜ」と私。

「そーお? あまりじろじろ見ないで・・」と山鳩。

「でもその餌台、小鳥用なんですけど・・・」と私。

「どうりで・・・このカバー邪魔なんですけど!」と山ちゃん。



雪を見てやっとあなたに気がつきました。


先日の雪。ちょっと降っただけでしたが、我が家の小さな庭の中でもいろいろ楽しむ事が出来ました。

=戸田晃建築設計事務所=




暖炉の話し・その2

2013-02-14 16:03:02 | 建築


先日「ギャラリーコリドーのある家」でご紹介した暖炉はガス式。今より7年前に設計監理し竣工した「花と庭の家」は薪を使う本格的なものでした。

家の形が違えば当然暖炉の形も違ってくる。
炉の開口面積から開口幅・高さ・奥行が関係してくる事や、煙突の長さや、煙突の水平と垂直の長さの比、ありとあらゆる事が影響してくる。
暖炉のあるお宅に伺って話を聞いてみたりもしました。我が家には暖炉の だ の字もなかったので、イメージを掴むのに苦労しました。建築家の奥村昭雄さん出版の本なんかでも勉強させていただいた。おかげ様で不完全燃焼により煙が部屋に充満することなどなく、うまく燃えている。

あらためて暖炉を考えてみて、煙が出ない-外気に煙を引っ張りやすいという事は、一方で熱が逃げやすいという事。熱効率といった点では、あまり良い暖房器具ではない事が知られている。数値的には他の機器にかなわない。しかしながら暖炉には効率で測れない何かがあると思う。スイッチひとつで、無機質とも思える暖かい風が吹き出てくるような暖房器具にはない何かが・・・



NHK「おしゃれ工房」テキストで紹介いただいた1ショット。

=「花と庭の家」=



八王子・妄想建もの その1

2013-02-09 21:28:53 | 地域


八王子・妄想建もの (その1) 「加島屋」

八王子に暮らして半世紀。暮らしながらに思う事、感じるものを「八王子妄想建もの」として不定期にご紹介していこうと思います。

誰に依頼された訳でもなく、持ち主に了承を得ている訳でもありません。これはあくまでも妄想です。

築125年の店蔵がカフェ&レストランに変身しました。店のたたずまいは当時の面影を残した設計です。1階は誰でもが入りやすく、また外部に面してカウンターがあり、テイクアウトもでき、カウンターで買ったものを、店内で食する事も出来ます。夏でもひんやりとする2階のスペ-スはワインセラーを併設する飲食スペースです。
店舗に向かって右側は竹ぼうきや亀の子たわしなど、昔からある定番ともいえる日用品を販売しており、不定期的ではありますが、展覧会のスペースにもなります。歴史ある建物で、昔からからの定番品と、新進気鋭の作家の造る日用雑貨のコラボレーションなんて事もあるかもしれません。またそれらのものを通して、お歳を召した方と若者の出会う場、交流の場所となる事でしょう。



八王子に住んでいる方なら知っている人の方が多いと思える甲州街道沿いの加島屋さん。築125年のこの建ものは、関東大震災や、第二次世界大戦の終戦二週間前に見舞われた八王子大空襲を耐え抜いた数少ないこの店蔵である。ちなみに八王子大空襲、2時間で1600トン余りの爆弾が投下されたとか。日本本土空襲では3番目の投下量であった事は意外に知られていない。今建っている私の事務所の場所にあった祖父母の家も全焼だった。「何もそんなに多くの爆弾を落とさなくても」と今更ながらに怒りを感じました。そんな、思った事、感じたものなどの「思い」を織り交ぜながらの妄想です。

                                      戸田晃建築設計事務所 戸田 晃


暖炉

2013-02-04 22:29:35 | 建築


なかなかイメージ通りのモノがないので、自分で線を引く(設計する)羽目になる。♪

リビングの片隅のイングルヌック。暖を囲んでの一家団欒の場所。その中心に暖炉を置く。暖炉と言っても薪を燃やすというものではなく、ガス式による暖炉風暖房器具。いろいろと制約のあるマンションのリフォームには使い勝手が良い。その暖炉廻りの家具製作を岡部棟梁に担当してもらいました。家具も作れる棟梁、いつもいつもありがとう!

=ギャラリーコリドーのある家=