今頃、蚊がいるのかしら
おでこがかゆい、と思って鏡で見たらポツンと赤くなっている。
手で触っても、ちょっとぷっくりしている…これはまさに「蚊」。
顔だから、沁みる系の薬は塗れませんし、ほっておくしかない。
でもかゆい。思わず、ぽりぽり掻いてしまう…
そんな話はよくて、
「薔薇」の話題です。
6月はバラがとてもきれい。ばら、バラ、薔薇、書き方で全然イメージが変わってくる。
そんな、バラにまつわる小さな思い出です。
10年ほど前住んでいたマンションの近所に、誰も住んでいない小さな2階建ての家がありました。
お庭は結構広く、でも手入れをする人もいないので、夏になると草ぼうぼう、いろいろな花もたまに咲いていた。
植木も何本かあり、小鳥もたくさんみかけました。
中でも、6月になると、その家の塀の内側につるバラが枝を這わせ、可愛いピンクのバラがたくさん咲きました。
ちょっと背伸びをしてお庭を見ると、庭の中程が花壇になっていて、そこには黄色や赤のバラが数本咲いていた。
こちらは大輪。雑草が生い茂る花壇の中に、『居場所はここ」とばかりにまっすぐに上を向いて咲いている数輪のバラがとても色鮮やかに見えた。
お散歩などで、その家の前を通るたびに、かわいらしいつるばらや、お庭のバラを眺めたりしていました。
ある日のこと、驚いたのなんの☆ その家…誰も住んでいない、と思っていた家の玄関の前を、一人のおばあさんがほうきで掃除していた。
しばらくすると、ちりとりでゴミをとって、ごく普通な感じで玄関から家の中に入って行った。
住んでいた!人が住んでいました!おばあさんが!たぶん、お年寄りの一人暮らし、だったのでしょう。
それで、お庭の手入れまではできず、雑草は生えるにまかせていたのかもしれない。
でも、バラの手入れだけはしていた…よく見ると、バラの一本一本に、支柱がしてありました。それでこんなにまっすぐに生えているんです。
もしかしたら、誰か住んでいるのかも?とふと感じたことがあります。
それは、「窓ガラスがきれいだったから。」道ぞいの窓ガラスは、いつもピカピカでした。
誰も住んでいなかったら、だんだんと汚れてきて、すすけた感じになるはずです。でも、そうではなかった。
きっとあのおばあさんが、一人で静かに暮らしていらしたのでしょう。おうちの中のお掃除などは、几帳面にしていたのかもしれない。
そう考えると、窓ガラスがぴかぴかな理由がわかります。勝手に「空き家」だと思っていただけでした。
2歳の娘のお散歩のついでに、ひと月に何回か通る程度でしたから、人の住んでいる気配まではわからなかった。
ところがしばらくして、様子が変わりました。お庭がいつにもまして荒れ放題、薔薇も咲いていない。つるバラがかろうじて小さなピンクの花を咲かせているだけ。
見ると、郵便ポストにテープで目張りがされていて、小さな門扉の取っ手が針金でぐるぐる巻きにされている。窓ガラスも、もう光ってはいない…
おばあさん、お引越しをしたのか、もしかして亡くなったのか… とにかく、本当に「空き家」になってしまいました。
空き家になったらなったで、なんとなく気になり、たまに通った時に様子をみていましたが、私たちも駅の反対側に引っ越すことになりました。
翌年、用事があって前住んでいた家のそばを通ったとき、少し足を延ばしてその「つるバラハウス」を見に行きました。ちょうど6月の今頃でした。
すると…人がいない家って、こうも早く傷んでしまうのでしょうか、煤けてしまって、庭木も草も伸び放題でみるからに廃屋のよう。
でも、つるバラだけは咲いていた。私はふと足を止めました。かわいい、ピンクの花がいくつも咲いている。
廃屋に咲くバラ、小さなバラ、とてもけなげでした(#^.^#)
それから数年がたち、今ではその場所に「〇〇コーポハウス」という単身者向けのアパートが建ちました。
敷地もすっかりコンクリートで固められ、庭木も伐採されたのか影も形もない。もちろん、あのつるバラも。
6月になると、小さなバラを見ると、あの廃屋の中で輝いていたピンクのつるバラを思い出します。
「何があってもここで咲く」「置かれた場所で咲く」その場所で、咲くしかない花の美しさ。
ちょうど、お花が切れてしまったので、明日あたりミニバラの花束でも買ってこようかしら♪
週後半、がんばりましょう!!
(^.^)/~~~
おでこがかゆい、と思って鏡で見たらポツンと赤くなっている。
手で触っても、ちょっとぷっくりしている…これはまさに「蚊」。
顔だから、沁みる系の薬は塗れませんし、ほっておくしかない。
でもかゆい。思わず、ぽりぽり掻いてしまう…
そんな話はよくて、
「薔薇」の話題です。
6月はバラがとてもきれい。ばら、バラ、薔薇、書き方で全然イメージが変わってくる。
そんな、バラにまつわる小さな思い出です。
10年ほど前住んでいたマンションの近所に、誰も住んでいない小さな2階建ての家がありました。
お庭は結構広く、でも手入れをする人もいないので、夏になると草ぼうぼう、いろいろな花もたまに咲いていた。
植木も何本かあり、小鳥もたくさんみかけました。
中でも、6月になると、その家の塀の内側につるバラが枝を這わせ、可愛いピンクのバラがたくさん咲きました。
ちょっと背伸びをしてお庭を見ると、庭の中程が花壇になっていて、そこには黄色や赤のバラが数本咲いていた。
こちらは大輪。雑草が生い茂る花壇の中に、『居場所はここ」とばかりにまっすぐに上を向いて咲いている数輪のバラがとても色鮮やかに見えた。
お散歩などで、その家の前を通るたびに、かわいらしいつるばらや、お庭のバラを眺めたりしていました。
ある日のこと、驚いたのなんの☆ その家…誰も住んでいない、と思っていた家の玄関の前を、一人のおばあさんがほうきで掃除していた。
しばらくすると、ちりとりでゴミをとって、ごく普通な感じで玄関から家の中に入って行った。
住んでいた!人が住んでいました!おばあさんが!たぶん、お年寄りの一人暮らし、だったのでしょう。
それで、お庭の手入れまではできず、雑草は生えるにまかせていたのかもしれない。
でも、バラの手入れだけはしていた…よく見ると、バラの一本一本に、支柱がしてありました。それでこんなにまっすぐに生えているんです。
もしかしたら、誰か住んでいるのかも?とふと感じたことがあります。
それは、「窓ガラスがきれいだったから。」道ぞいの窓ガラスは、いつもピカピカでした。
誰も住んでいなかったら、だんだんと汚れてきて、すすけた感じになるはずです。でも、そうではなかった。
きっとあのおばあさんが、一人で静かに暮らしていらしたのでしょう。おうちの中のお掃除などは、几帳面にしていたのかもしれない。
そう考えると、窓ガラスがぴかぴかな理由がわかります。勝手に「空き家」だと思っていただけでした。
2歳の娘のお散歩のついでに、ひと月に何回か通る程度でしたから、人の住んでいる気配まではわからなかった。
ところがしばらくして、様子が変わりました。お庭がいつにもまして荒れ放題、薔薇も咲いていない。つるバラがかろうじて小さなピンクの花を咲かせているだけ。
見ると、郵便ポストにテープで目張りがされていて、小さな門扉の取っ手が針金でぐるぐる巻きにされている。窓ガラスも、もう光ってはいない…
おばあさん、お引越しをしたのか、もしかして亡くなったのか… とにかく、本当に「空き家」になってしまいました。
空き家になったらなったで、なんとなく気になり、たまに通った時に様子をみていましたが、私たちも駅の反対側に引っ越すことになりました。
翌年、用事があって前住んでいた家のそばを通ったとき、少し足を延ばしてその「つるバラハウス」を見に行きました。ちょうど6月の今頃でした。
すると…人がいない家って、こうも早く傷んでしまうのでしょうか、煤けてしまって、庭木も草も伸び放題でみるからに廃屋のよう。
でも、つるバラだけは咲いていた。私はふと足を止めました。かわいい、ピンクの花がいくつも咲いている。
廃屋に咲くバラ、小さなバラ、とてもけなげでした(#^.^#)
それから数年がたち、今ではその場所に「〇〇コーポハウス」という単身者向けのアパートが建ちました。
敷地もすっかりコンクリートで固められ、庭木も伐採されたのか影も形もない。もちろん、あのつるバラも。
6月になると、小さなバラを見ると、あの廃屋の中で輝いていたピンクのつるバラを思い出します。
「何があってもここで咲く」「置かれた場所で咲く」その場所で、咲くしかない花の美しさ。
ちょうど、お花が切れてしまったので、明日あたりミニバラの花束でも買ってこようかしら♪
週後半、がんばりましょう!!
(^.^)/~~~