黒木永子って誰

昔、「１１ＰＭ」という番組がありました。
少年たちは、親の目を盗んで、そ～っと息を殺して見ていたものです。
テレビなんていう高価なものは、一家に１台の時代です。
長野県では、当時民放が２局しかなく、月・水・金曜日の放送でしたね。

東京で一人暮らしを始めたとき、自分専用の１４インチブラウン管テレビが嬉しくてね。
「１１ＰＭ」や「トゥナイト」を毎日喜んで見ていましたよ。
月給１０万円で、家賃が４万円だったので、テレビが唯一の楽しみでした。
上京して２年くらい経ったところで、１１ＰＭのカバーガールに「黒木永子」というグラビアアイドルが起用されるようになりました。
顔が小っちゃくて、スタイル抜群。
その顔もどことなくエキゾチックで、彼女目当てに１１ＰＭを楽しみにしていたものです。

当時、プロレス・プロ野球・大相撲を中心としたミニコミ誌を発行していた私。
読者は、当時１２０名。全国にいました。
ときどき、読者の方々が上京の折に会いたい－ということで、連絡をくれました。
中には、泊めてくれ！という猛者もいましたよ。
そんな読者の中で、大阪のＴさんは、松田聖子のコンサートや、プロレスの試合に誘ってくれました。
あるとき、趣味の写真撮影のために上京された際に、私も上野のスタジオに呼んでくれました。
Ｔさんは、アイドルやプロレスラーの写真撮影もプロ級で、私もよく写真を譲ってもらっていました。



上野のスタジオを訪ねると、まさに写真撮影中。
一体誰を撮っているのかと思って目を凝らしたら、憧れの黒木永子だったのです。
マジかよ～！です。
スタジオで、私との２ショットも撮ってくれました。
黒木永子の本名は、鈴木永子（当時）って言うんですよね。
同姓で親近感親近感。



そのときの写真が出てまいりました。
黒木永子の顔、小っちゃいでしょう？
私、この当時２０代前半。
今と変わりないじゃん！ってか。
黒木永子は活動期間、僅か５年。完全に芸能界から消えちゃいまいた。


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