久しぶりに神奈川県平塚の高麗山(こまやま)探鳥会へ行って来ました。
探鳥会終了後、リーダーの方々に同行いただき、照ヶ崎へ行きました。
大磯・照ヶ崎海岸
この岩礁にアオバトが海水吸飲に来ます。 (以外に狭いエリアでした)
一度に10数羽から多い時は100羽近いアオバトが辺りを旋回、次々に岩場へ降りてきます。この日は10時半と遅くに到着しましたが、運良く100羽の群れや20~30羽の群れを何度も見ることができました。
アオバトがこの照ヶ崎で見ることができるのは、5月初旬から10月頃までで、6、7月がピークで、やはり天気の良い日に多く飛ぶそうです。時間は早朝、日の出から10時頃までと夕方が見やすいとのこと。これまでの調査の統計では、7時~8時台が一番多く観察されているようです。
波しぶきで一斉に飛び立ちます。
↑ 動画です。
アオバト♂(下)は上面の小・中雨覆が赤紫色をしていますが、♀(上)は上面は同色の緑色です。
なぜアオバトは海水や鉱泉水(塩分を含んだ)を飲むのか?
一般的にハト類はその食性から塩分を必要とするとか、アオバトは植物食なので塩分が必要と言われています。
しかし、「こまたん」(神奈川県支部に属しかつ、平塚・大磯を拠点として活動されている自然観察会グループ名称)では、各地で冬に海水吸飲の記録がないなどの事実から下記の様に仮説を立て、調査をされています。
- 繁殖に関係があるのではないか。
- アオバトの食性に関係があるのではないか。
またその他、冬のアオバトの生態や大磯に来るアオバトのルートと繁殖地、ビジョンミルクの成分、成鳥と若鳥の相違点など継続的に色々と調査されています。今回、お話を聞き、さらに「アオバト」の奥深さ、面白さを知ることができました。 「こまたん」メンバーの皆さんありがとうございました。
※詳細を知りたい方は「こまたん」HPをどうぞ! http://komatan.jp/index.html