日本野鳥の会/神奈川主催の城ヶ島カンムリウミスズメ探鳥会へ参加しました。
ここ三浦半島・城ヶ島は近くに「油壷マリンパーク」もあり、遠洋漁業で知られています。
京急・三崎口駅前。ここからバスで終点の城ヶ島へ向かいます。
三浦半島の突端に位置する城ヶ島、さすがに暖かく、桜も満開を過ぎていました。
この探鳥会は、城ヶ島・長津呂(ながとろ)崎の岩場で定点観察をします。
余談ですが、ここは約4000年前に噴火した複雑な溶岩地形で、地質好きな方にはたまらないらしいです。
さて、4~5分歩き観察ポイントへ到着。
トビ (釣り餌のおこぼれを狙っているのでしょうか。)
イソヒヨドリ
観察風景
実は一番手前の方、神奈川支部長のSさんです。今回、私が海鳥観察が初めてということもあり、インタビューさながらに色々とお話をお伺いしました。ありがとうございました。
観察ポイントからの眺め
スコープで遙か海上を観察します。
①南風が吹くと・・・「クロアシアホウドリ」、「コアホウドリ」
②3~4月には「カンムリウミスズメ」
③4~5月には・・・「オオアジサシ」などアジサシ類、「トウドクカモメ」、アビ類
④5~6月には・・・「ハシボソミズナギドリ」、「ハイイロミズナギドリ」、ウミツバメ類 等々
が期待できるそうです。
過去には一度、ニシツノメドリ(パフィン)も観察記録があるそうです。
オオミズナギドリ (スコープで超望遠してもこの程度です)
カモメ以外の「海鳥観察会」に参加するのは初めてでした。
やはり、一筋縄では行かない海鳥観察でした。
ある程度は想像しておりましたが、遠くの海上を飛翔する海鳥の識別は本当に難しいです。 バードウォッチング中級者以上が対象でしょうか。それがゆえに、「カモメ識別」同様に、飛翔のスタイルやシルエット等々、海鳥についての知識が必要で、スキルアップも図れ、とても奥深く、面白いと個人的に感じました。
ウミネコ
ウミウ
この日もウトウ、ケイマフリが沖合を飛翔していると教えていただき、
想像していなかった海鳥に『嘘、まさか!』と思わず声を出してしまうほど驚きました。
ウミスズメ (上記は参加メンバーの方から好意でいただいた画像です)
当然、肉眼では決してこの様には見えません。
(比較的距離も近く、スコープであれば上記の画像のようなイメージで確認できます。)
この時期、海が穏やかであればカンムリウミスズメが期待できるそうでしたが、この日は残念ながら見ることはできませんでした。
■総評
事前に図鑑で海鳥を見ておくことが得策です。
先にも書きましたが、遙か遠くを飛翔する海鳥を観察するため、初めての方には識別はとても難しいです。ぜひ「鳥観察グループ」の方へ声を掛けて教えていただくことをお勧めします。鳥が見えなくても、とても興味深いお話が聞けると思います。
また、沖合いを飛翔する海鳥に目が慣れると面白いと思います。
一番はシルエット、上面と下面の色、飛翔の違い(直線的・蛇行)、羽ばたきの速度、飛翔時の海面からの距離 等々を意識して観察してみてください。
きっと1日経った頃には、少し識別が出来ているかもしれませんよ!
■参考
三浦半島渡り鳥連絡会HP (2015年 城ヶ島沖の海鳥観察報告)
http://birder.guidebook.jp/miura/jyougashima_2015
[確認した鳥]
ウミウ、ヒメウ、アカエリカイツブリ、アオサギ、クロサギ、イソシギ、シロエリオオハム(飛)、オオミズナギドリ(飛)、クロガモ、ビロードキンクロ、ミツユビカモメ(飛)、ユリカモメ、ウミネコ、カモメ、オオセグロカモメ、トウゾクカモメ(飛)、ケイマフリ(飛)、ウミスズメ、ウトウ(飛)、トビ、ミサゴ、ツグミ、ヒヨドリ、イソヒヨドリ、ハクセキレイ、タビバリ、カワラヒワ、ムクドリ、スズメ、ドバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス