今回の探鳥で一番印象に残ったものは「シジュウカラガン」でした。
この「シジュウカラガン」ですが、絶滅危惧IA類に含まれており、沖縄のヤンバルクイナやノグチゲラ、北海道のシマフクロウやエトピリカと並ぶとても希少な鳥です。
シジュウカラガン(奥)、マガン(手前)
2006年まで日本に越冬で渡ってくるシジュウカラガンは10羽にも満たず絶滅の危機に瀕していました。
マガンの群れに混ざっているシジュウカラガン
その後、保護活動が実り、2007年には38羽、2010年には90羽と徐々にその個体数が増え、今年2013には500羽を超えたそうです。
約100羽程のシジュウカラガンの群です。
車道より観察、500~400m以上距離をとっていたつもりでしたが・・・
驚かせてしまったようです。
YouTube: 宮城/シジュカラガン1( 2013.12.08)
YouTube: 宮城/シジュカラガン2(2013.12.08)
これほどの数のシジュウカラガンを一度に見ることができとても幸運でした。
それでも、まだまだ「絶滅危惧IA類」には変わりなく、鳥インフルエンザなどまだまだ油断は出来ません。
今後もっと個体数が増えるよう影ながら見守っていきたいと思います。
※『日本鳥類目録(日本鳥学会)』が12亜種全てに「シジュウカラガン」を使っていますが、大型の「カナダガン」と違い、千島列島中部のウシシル島からアリューシャン列島で繁殖している小型のもののみを「シジュウカラガン」と呼びます。
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