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名フィル 第471回定期演奏会

2019-09-07 07:01:22 | 音楽雑感&関連サイト
昨晩、名古屋フィルハーモニー交響楽団 第471回定期演奏会にいってきました。



会場は、話題の愛知県芸術劇場にあるコンサートホール。


開演前にロビーコンサートが行われていました。




1階はほぼ満席なほどの盛況でした。


曲は、ワーグナー:ジークフリート牧歌
ブルックナー:交響曲第7番ホ長調(ノヴァーク版)
指揮は名フィル音楽監督の小泉和裕

小泉氏は、今回も暗譜
その労力は大変なものだと思います。

《ジークフリート牧歌》

ワーグナーが、息子ジークフリートを産んでくれたコジマに、ねぎらいと感謝を示す音楽。家族へのサプライズのプレゼントが、家計を助けるために出版したら評判になったという作品です。

しかし、個人的には苦手な曲です。

ワーグナーらしい曲といえばそうなのですが、ベートーベンやブラームスに慣れると、何を言いたいのかわかりにくく、メロディーが複雑、不協和音も多く、演奏上も難曲です。はまるとおもしろいと思うのだろうと思いますが・・・。

《ブルックナー交響曲第7番》

ブルックナーが初演で初めて成功したのがこの交響曲第7番。
私がブルックナーでは一番好きな曲です。

わが家には、ブロムシュテット、マズア、カラヤン(2種類)、ヨッフムなどがありますが、テレビで見た、椅子に座ってヨッフムが振ったブル7が忘れられません。
長い息で、ヨッフムのわずかな動きで、オケが見事に反応する、魔法のような演奏でした。

それにしても、ブルックナーは生に限りますね。

昨日の配置は、ティンパニを奥の中央に配し、向かってその左にトランペット、前にトロンボーンとチューバ、その右にワグナーチューバ、さらにホルン。
弦はチェロを奥にビオラを着席側でした。

見ていると、スコアが見えてくるようです。

特にブルックナーの金管はON・OFFがはっきりしていますので、みんなが楽器を構え出すと「そろそろ来るぞ~」そして「来た~」になるわけです。
見てわかりやすいのです。

今回は、2楽章の例のシンバルとトライアングルがある版でした。
菅生さん、村上さんは、1回の出番のために、ずっとステージ上に座っていなければなりません。
トライアングル客演の村上さんのギャラが気になりました。

この曲は、ホルン4本に加えて、ワグナーチューバ(テノール2とバス2)がいり、野々口さんがワグナーチューバに回りました。
名フィルのホルンは3名なので、1stのアシも加えて6人の客演が必要です。
ワグナーチューバは1楽章の最後と偶数楽章に登場しますが、特に4楽章ではアンサンブルで苦労していました。
私は、技術の問題ではなく、作曲の問題だと思います。

オーボエの山本さんは、この9月で退団されます。
最後には、ステージ上で拍手を浴びていました。
また、終了後には、ロビーでもあいさつを受けていました。

あの甘いビブラートが聞けなくなると思うと寂しい思いです。


 

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