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西洋哲学史 古代ギリシャ哲学解説【プラトン】① 〜イデア論・善のイデア〜/哲学チャンネル

2021-05-18 06:10:25 | 哲学の窓

哲学チャンネルより 西洋哲学史 古代ギリシャ哲学解説【プラトン】① 〜イデア論・善のイデア〜を紹介します。

ここから https://www.youtube.com/watch?v=cbAuGHu64ao

とっつきづらい哲学や心理学の内容を、出来るだけわかりやすく完結に お伝えすることを目的としたチャンネルです。 
 
【関連した過去動画】 西洋哲学史 古代ギリシャ哲学解説【プラトン】② 〜洞窟の比喩・魂の三分説〜 https://youtu.be/380PhfEu70Q 西洋哲学史 古代ギリシャ哲学解説【プラトン】③ 〜国家における魂の三分説・哲人政治〜 https://youtu.be/GkUvS4A-Z6M 【オススメ書籍】 国家 上 (岩波文庫) https://amzn.to/3cNHEMY 饗宴 (岩波文庫) https://amzn.to/2zeF3wP とっつきづらい哲学や心理学の内容を、出来るだけわかりやすく完結に お伝えすることを目的としたチャンネルです。 チャンネル登録、高評価、拡散、ぜひぜひ宜しくお願いいたします。 Twitter https://twitter.com/tetsugaku_ch ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー こんにちは。哲学チャンネルです。 今回は大哲学者プラトンの思想について解説をします。 ある哲学者によるとプラトンの偉大さはこう表現されています。 『西洋哲学の歴史とはプラトンへの膨大な注釈である』 つまり、紀元前にプラトンが提示した様々な哲学について あーでもないこうでもないと議論を積み重ねてきたのが 西洋哲学史そのものである。という意味ですね。 それほど偉大なプラトンはどのような哲学思想を後世に残したのでしょうか。 重要な部分をかいつまんで解説させていただきます。 それでは本編にまいりましょう。 ・プラトンの生い立ち プラトンは、アテナイの王様の血を引く一族の息子として アテナイにて生まれました。 本名は『アリストクレス』 プラトンはレスリングのチャンピオンであったことは有名ですが、 実は『プラトン』という名前自体、レスラーとしての リングネームであったと言われています。 今で言うと、サンダーライガーがサンダーライガー名義で 哲学書を後世に残すような感じですね(違うけど) ソクラテスの教えを受けて政治家を目指していたプラトンですが、 その時代の政治の状況を見てあまりの酷さに幻滅してしまいます。 特に、民主制においてソクラテスが不当に処刑されたことが契機になり 民主政治には特に反対の立場を取るようになります。 そんな中で30篇以上の著作を残し、 認識について、正義について、国家について、など 哲学の中心となる様々なものについて考察をしていきます。 その傍ら『アカメデイア』と呼ばれる、今で言う大学を作り、 そこで天文学や生物学、数学、政治学、哲学などを教えていました。 プラトンが60歳の時にはかのアリストテレスも入学をし、 20年近くアカメデイアで勉強をしたと言われています。 ・イデア論 ソクラテスの意思を継いで真理の探究に没頭したプラトン。 しかしその時代、真理の探究よりも相対主義が浸透していました。 真理なんて人それぞれだ。 本当の善、本当の愛、本当の正義、 これらはその時々その人で変わるから、本質なんてものはない。 多くの人がそう考えていたのです。 しかしプラトンは一つの疑問を持ちます。 『本当の善、本当の正義、それらは人それぞれだ。 とみんな言っているけど、そのときにイメージしている 【本当の善】ってみんな共有できているんじゃないだろうか?』 【本当の善なんてない】と主張する場合、 本当の善を知っているからそれを否定できるわけで、 じゃあその本当の善はみんなどこで知ったんだろう。 なんでイメージを共有して話が成り立つんだろう。 このように考えたのです。 有名な例えですが、三角形を思い浮かべてみてください。 例えば紙に三角形を書いたとします。 定規を使ってきれいに書けば【完璧な三角形】に見えるかもしれませんが、 厳密には線自体が点の集合なので、極端に拡大すると、 凸凹があったり、切れ目があったりして【完璧な三角形】とは呼べないはずです。 つまり人間の手では【完璧な三角形】を書くことはできません。 それどころか、自然界にも【完璧な三角形】など存在しないのです。 でも我々は【完璧な三角形】を知っています。 知っているから 「これは三角形と言える。これは言えない」 などの判断ができるわけです。 例えば定規も使わずに適当に書いた三角形を見ても 「これは三角形だ」と判断できますよね。 これは元となる【完璧な三角形】と言う概念を頭の中に持っているからです。 【完璧な三角形】を見たことがないにもかかわらず、 一方で確かに【完璧な三角形】を我々は知っているのです。 これについてプラトンはとても面白い発想をします。 現実世界で見る三角形とは別に【完璧な三角形】と言う概念(イデア)が存在し 実は我々が暮らす世界以外に『イデア界(天上界)』と言う世界があり、 概念の実態(【完璧な三角形】)はそのイデア界に存在している。 例えば三角形らしきものを見た際には、イデア界にある【完璧な三角形】と 照合をすることでその対象と比較をしている。と言うことなのです。 そして、三角形だけではなく、動物、植物などのイデアも存在するし 正義、美などのイデアもイデア界に存在していると説明しました。 ・善のイデア イデアとは我々の世界にあるあらゆる物事の【オリジナル】であり、 逆に言えば、我々が見ているあらゆるものはイデアの【コピー】である。 プラトンはそう唱えました。 つまり『花が美しい』と感じているときには 【花】というイデアを参照して【現実の花】を見ていて 【美】というイデアを参照して【現実の美しさ】を感じているのです。 話は変わりますが、プラトンは魂は転生すると考えていました。 そして魂の本来の居場所はイデア界にあり、 イデア界にいたことのある魂だからこそ【本当の〇〇】を 知っていると考えたのです。 ですから、その魂の入れ物である人間が、 イデアを参照して事象を判断できるのは 魂がすでにイデアを知っているからだと考えることができます。 人間が何かを学ぶのは、新しいことを知るわけではなく、 過去に魂が知っていたことを思い出すことである。 このような考え方を【想起説】と呼びます。 だから、誰に教えられるでもなく 【美しい】とか【正しい】という感覚をそれぞれの人間が 持ち合わせていると考えたのです。 そして、魂が本来の居場所であるイデアに憧れるあり方を 【エロス】と呼びました。 エロいとかの語源はここからきています。 ちなみにプラトニックラブの語源もプラトンです。 このようにして現実世界の事象は全て、 イデア界に存在するイデアと比較して判断されるのですが、 その更に上位に、イデア界自体を秩序づけているものがある。 そのようにプラトンは考えました。 それが【善のイデア】です。 プラトンはこの善のイデアを 【イデアの中のイデア】と呼び、 「イデア界」に秩序をもたらす最高の存在であると定義しました。 つまり、イデア界にあるイデアが物事の本質なのであり、 それを参照して人間はあらゆるものを見ている。 確かに感じ方は人それぞれで相対的ではあるけれども、 その根本にはイデアという真理が存在している。 そしてその真理に到達するためには対話を通じて、 過去に魂が知っていたイデアを想起することが必要なのだと。 更にその中でも【善のイデア】を学習することが 人間にとって最高の目的である。 と考えたのです。 ソクラテスが生涯を通して行なっていたのは この【善のイデアの追求】だったわけですね。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
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