ラロ:スペイン交響曲ニ短調 作品21 (スコア付き)
エドゥアール・ラロ: スペイン交響曲(ヴァイオリン協奏曲第2番)ニ短調 作品21 (スコア付き) 作曲年代:1874年 ヴァイオリン独奏:オーガスティン・ハーデリッヒ 指揮:オメール・メイア・ヴェルバー 管弦楽:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
00:00 第1楽章 Allegro non troppo 07:38 第2楽章 Scherzando: Allegro molto 11:50 第3楽章 Intermezzo: Allegro non troppo 17:40 第4楽章 Andante 23:52 第5楽章 Rondo: Allegro
エドゥアール・ラロ (1823-1892) は、ロマン派時代のフランスの作曲家、ヴァイオリン・ヴィオラ奏者である。パリ音楽院でヴァイオリンを学び、22歳のころから作曲を始めるが注目されず、約20年間作曲活動から遠ざかった。結婚を機に作曲活動を再開し、1874年の《ヴァイオリン協奏曲第1番ヘ長調 作品20》がパブロ・デ・サラサーテによる初演で大成功し、名声を獲得する。50歳を過ぎてから名声を得た遅咲きの作曲家である。 《スペイン交響曲ニ短調 作品21》もサラサーテのために作曲された作品である。事実上は《ヴァイオリン協奏曲第2番》であるが、ラロは「交響曲」というタイトルにこだわっていた。楽曲の随所にスペイン的な旋律やリズムが使われ、スペイン出身であるサラサーテの名人芸もあって空前のヒット作品となった。この楽曲と1か月後に初演されたジョルジュ・ビゼーの歌劇『カルメン』によって、パリ音楽界に「スペインブーム」が到来し、のちの作曲家に大きな影響を与えた。