週刊 新発見!日本の歴史 2013年 9/1号はヤマト王権です。

いつもの雑記帳の主のコメントです。
この第9号は4世紀から6世紀後半までを対象としており、ヤマト王権が成立して拡大していく時期となります。日本列島のこの時代、とくに4世紀は、(準)同時代の文字記録がほとんどないため、昔から謎の4世紀とも言われています。5世紀になると、鉄剣銘文や『宋書』もあるのですが、それでも文字記録の少ない時代であることは否定できません。そのため、この第9号も考古学の研究成果にかなり依拠した構成になっています。また、朝鮮半島と現在の中華人民共和国領の当時の情勢の中で、日本列島の動向を位置づけていく、という近年ではすっかりした視点で全体の構成が貫かれています。
戦後の日本社会では、この時期について、王朝交替があったのか否か、という関心が高いように思うのですが、この第9号では、王統の移動はあったにしても、王朝交替のような政治的不連続はなかっただろう、と主張されています。こうした見解の前提として、5世紀の時点では王族が一系化されておらず、複数の血縁集団から構成されていたのではないか、との認識があります。有名な好太王碑文についての考察も掲載されており、日本に最初に好太王碑の拓本を持ち帰った酒匂景信について、碑文を改竄したのではないか、との疑惑が改めて否定されています。この改竄説は、一時は日本社会でもかなりの影響力を持っていたようなので、現在の研究水準では否定されている、ということを一般向けの記事で改めて指摘することは重要だろう、と思います。
出典 http://sicambre.at.webry.info/theme/4ef39057fd.html
概ねこの通りだと思います。
といいますか、知識が不足しているため、「なるほど」と思わざるを得ません。
対外関係もあり、まだまだ微妙な時代です。
雑記帳の主が書いていることが、今の時点では妥当だと考えます。
本誌の内容です。
*ヤマト王権誕生の実態 4~6世紀
◆時代の論点 新視点 ここまで分かった!
・「万世一系」の虚実 天皇の起源に迫る!
◆この人に注目!時代のキーパーソン
・ヤマトタケル(日本武尊、倭建命)
◆再現!歴史の現場
・今城塚古墳
◆歴史学者による最新の時代解説
・東アジアの混乱の中で古墳時代が始まる
◆キーワード新解釈!
・戦争 磐井の乱 筑紫君・磐井と大王・継体は友好関係にあった!?
・考古 騎馬・馬具 騎馬文化の導入は、国内支配を安定させるための戦略だった!
◆考古学コラム 王権の北端と南端
北は岩手、南は鹿児島まで及んでいた前方後円墳
◆もっと知りたい!
・甲冑は、古代のハイテクを集結した威信財だった
・韓半島と倭の交流は一方通行ではなかった!
◆歴史の舞台 榛名山麓を歩く
火山灰で覆われた古墳時代の地域経営を解明
◆地図で見る
東アジアの変動と前方後円墳
◆史料を読み解く
好太王碑文(広開土王碑文)拓本の真実
「好太王碑」
◆歴史ミュージアム
「武人」「盛装女子」ほか
「公の芸術作品」だった人物埴輪
◆ここまで変わった日本史教科書
消えた表現、「任那日本府」「大和朝廷」
…ほか
★綴じ込み付録
・2000年の歴史絵巻9 衣服

いつもの雑記帳の主のコメントです。
この第9号は4世紀から6世紀後半までを対象としており、ヤマト王権が成立して拡大していく時期となります。日本列島のこの時代、とくに4世紀は、(準)同時代の文字記録がほとんどないため、昔から謎の4世紀とも言われています。5世紀になると、鉄剣銘文や『宋書』もあるのですが、それでも文字記録の少ない時代であることは否定できません。そのため、この第9号も考古学の研究成果にかなり依拠した構成になっています。また、朝鮮半島と現在の中華人民共和国領の当時の情勢の中で、日本列島の動向を位置づけていく、という近年ではすっかりした視点で全体の構成が貫かれています。
戦後の日本社会では、この時期について、王朝交替があったのか否か、という関心が高いように思うのですが、この第9号では、王統の移動はあったにしても、王朝交替のような政治的不連続はなかっただろう、と主張されています。こうした見解の前提として、5世紀の時点では王族が一系化されておらず、複数の血縁集団から構成されていたのではないか、との認識があります。有名な好太王碑文についての考察も掲載されており、日本に最初に好太王碑の拓本を持ち帰った酒匂景信について、碑文を改竄したのではないか、との疑惑が改めて否定されています。この改竄説は、一時は日本社会でもかなりの影響力を持っていたようなので、現在の研究水準では否定されている、ということを一般向けの記事で改めて指摘することは重要だろう、と思います。
出典 http://sicambre.at.webry.info/theme/4ef39057fd.html
概ねこの通りだと思います。
といいますか、知識が不足しているため、「なるほど」と思わざるを得ません。
対外関係もあり、まだまだ微妙な時代です。
雑記帳の主が書いていることが、今の時点では妥当だと考えます。
本誌の内容です。
*ヤマト王権誕生の実態 4~6世紀
◆時代の論点 新視点 ここまで分かった!
・「万世一系」の虚実 天皇の起源に迫る!
◆この人に注目!時代のキーパーソン
・ヤマトタケル(日本武尊、倭建命)
◆再現!歴史の現場
・今城塚古墳
◆歴史学者による最新の時代解説
・東アジアの混乱の中で古墳時代が始まる
◆キーワード新解釈!
・戦争 磐井の乱 筑紫君・磐井と大王・継体は友好関係にあった!?
・考古 騎馬・馬具 騎馬文化の導入は、国内支配を安定させるための戦略だった!
◆考古学コラム 王権の北端と南端
北は岩手、南は鹿児島まで及んでいた前方後円墳
◆もっと知りたい!
・甲冑は、古代のハイテクを集結した威信財だった
・韓半島と倭の交流は一方通行ではなかった!
◆歴史の舞台 榛名山麓を歩く
火山灰で覆われた古墳時代の地域経営を解明
◆地図で見る
東アジアの変動と前方後円墳
◆史料を読み解く
好太王碑文(広開土王碑文)拓本の真実
「好太王碑」
◆歴史ミュージアム
「武人」「盛装女子」ほか
「公の芸術作品」だった人物埴輪
◆ここまで変わった日本史教科書
消えた表現、「任那日本府」「大和朝廷」
…ほか
★綴じ込み付録
・2000年の歴史絵巻9 衣服