ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第1集 作品46 B 83 (スコア付き)
アントニン・ドヴォルザーク: スラヴ舞曲第1集 作品46 B 83 (スコア付き) 作曲年代:1878年4月~1878年8月22日 指揮:アンタル・ドラティ 管弦楽:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
00:00 第1番 Presto ハ長調 (フリアント) 03:52 第2番 Allegretto scherzando ホ短調 (ドゥムカ) 08:50 第3番 Poco allegro 変イ長調 (ポルカ) 13:46 第4番 Tempo di minuetto ヘ長調 (ソウセツカー) 21:18 第5番 Allegro vivace イ長調 (スコチナー) 24:40 第6番 Allegretto scherzando ニ長調 (ソウセツカー) 28:52 第7番 Allegro assai ハ短調 (スコチナー) 32:17 第8番 Presto ト短調 (フリアント)
1876年の《モラヴィア二重唱曲集 作品32 B 60》が大ヒットし、音楽家としての第1歩を歩みだしたアントニン・ドヴォルザークは、出版社ジムロックから「ブラームスの《ハンガリー舞曲集》に匹敵するような曲」を依頼された。このとき作曲されたのが《スラヴ舞曲第1集 作品46 B 83》である。 1878年3月18日から5月7日にかけてピアノ4手版が作曲された後、同年4月から8月22日にかけて管弦楽版が作曲された。両版ともにその年のうちに出版され、ヨーロッパ中に広く知れ渡った。当時の新聞には「神々しい、この世ならぬ自然らしさ」との記述がある。初演は1878年のうちに全曲ではなく個別に行われた。 ブラームスの《ハンガリー舞曲》は、ハンガリーの民族音楽のアレンジが多いのに対し、ドヴォルザークの《スラヴ舞曲》は、ボヘミアの民族舞曲の特徴を生かしつつも、独自に作曲されている。8曲の作品は、ロンド形式またはABAの三部形式で構成され、ほとんどは4小節あるいは8小節単位で進行する。オーケストレーションが非常に色彩的で、初期作品でありながらドヴォルザークの才能を感じさせる。