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愛知県高校入試問題Aグループ 社会科の問題を解く(3)

2020-03-07 11:05:21 | 社会科関連情報
一昨日行われました 愛知県高校入試問題Aグループ 社会科の問題を解くの3回目です。

前回は地理の問題でした。
地理は、都道府県と主な国の産業、キーワードを理解すれば、比較的簡単に解くことができます。私は、次のようなカードを作っていました。


このデータは古いままですが、毎年数字を見直して作っていました。
地理は、地図も必須です。各都道府県、主な国の位置は必要です。

では、公民の問題を解いてみましょう。


この下の方で解答を示します。


下を見る前に、まずは自分で解いてみてください。




この下は解説と回答です。





5番です。
この問題を作成した人は、かなり力のある人です。
目の付け所が新鮮です。
特にⅢは面白い!

(1)です。
リーマンショックの問題です。
失業率が上昇し、世界的に不況です。

(2)は時事的な問題です。
年間労働時間が減っているのはなぜかという問題です。

イ オンブズパーソン制度は行政監視
ウ 法律そのものは1991年にできており、改正はたびたび行われています。
エ 医師が患者に説明するものです。

解答としては「ア」だと思うのですが、その前提が「ウ」なので間違いとは言えません。
次の表を見てください。
これがそのまま、年間労働時間の減少につながっているかというと、やや疑問が残ります。
微妙な問題ですね。

(3)労働者は使用者に対して弱い立場にあります。
 労働時間は週40時間以内です。

(4)グラフの読み取りの技能の問題です。
社会科としての知識は不要ですね。


6番です。

これも、憲法調査会の報告から出題するというのは、これまでにない発想です。
(1) 国民審査とあるので、最高裁判所 は漢字で書けないといけません。

(2) 社会的な見方・考え方「公正と効率」を入れた良問です。
 直接民主制の、効率的でないという欠点を、ITの可能性について述べています。
 
(3) 選択肢を難しく書いたのがヒットですね。
よく読めばエとわかります。

以上がAグループの入試問題でした。

歴史6問、地理7問、公民7問という、ほぼ例年通りのバランスでした。
公民の出題者の意気込みを感じました。

3月9日はBグループです。


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