日記

音楽教室のことや、その日に起きた出来事をご紹介します。

「か」さんのコンサート体験記2

2018-05-11 10:41:31 | 「か」さんのコンサート体験記
コンサートに行きましたー報告(その2)

須田真美子コンサート・ソサエティ 主催
須田真美子 ピアノリサイタル
2005年10月14日(金)19:00開演
伝国の杜 置賜文化ホール

プログラム
①ハイドン ピアノ・ソナタ第52番 変ホ長調 Hob.ⅩⅥ
②シューベルト 即興曲 op.142-2 変イ長調
          ピアノ・ソナタ 第13番 イ長調 op.120
③ショパン バラード 第1番 ト短調 op.23
             第2番 ヘ長調 op.38
             第3番 変イ長調 op.47
             第4番 ヘ短調 op.52

※※※※※※※
 須田真美子(敬称略)のコンサートの、自分の思い出といいますと、数年前のチェ
コフィル弦楽チームとの室内楽、そして、その前の高畠でのピアノソロ、もっと前の
高畠でのチェロとのデュオ。記憶にあるその細かい内容の全てはここには書き尽くせ
ませんが、モーツアルトのピアノソナタイ短調第1楽章の16分音符が長く続くフレー
ズ部分の、何とも流暢で淀みなく、まるで白く輝く上等のシルクのドレスの滑らかな
線を見ているような感覚、ベートーベン「月光ソナタ」の気高さ。細かい技巧では、
オクターブ奏法の時、ほんのわずか、気が付くか付かないかの微妙な上の音の先行に
よる、高音と低音それぞれが調和しながら、しかも双方とも綺麗に歌って聞こえる効
果などなど・・・。いったいどういう練習・修行を重ねるとここまで素晴らしい演奏
ができるようになるんだろうと、天上に美しく輝く月を「とってくれろ」とせがむ子
どものような心境になったり、ただただ畏敬の念を持ってしまうというか、もう、思
考も言葉も感覚も簡単にはまとめられない程で・・・。そんな期待を抱いて今回のピ
アノリサイタルを聴きに、万難を排してでかけたのでした。

※※※※※※※
 優雅な仕草で須田真美子ステージに登場。ピアノにそっと左手を添えてご挨拶のお
辞儀(何か、ピアニスト1人の挨拶というより、ステージのピアノと一緒にご挨拶と
いった感じだね)。
 まず、ハイドンのピアノソナタ。作曲された時代背景のせいか、ハイドンには鍵盤
楽器奏者への思いやりが欠けていたのか、装飾過剰なフレーズに満ち満ちたピアノ
曲。でも須田真美子は弾きこなしてしまう・・・。まるで、伝国の杜のピアノと、ハイ
ドンをしっかりと“調教”しているかのように。あのロンド形式の3楽章最初の連打
の意味付けも素晴らしいこと。
 次に、シューベルト。このピアノソナタはシューベルトの作曲技術がちょっとショ
ボかった頃の作品なのでしょうか。1楽章の展開部のあっさりしたこと・・・。3楽
章のワルツの混入の何だか唐突なこと。でも、これまた須田真美子は部分、部分で雰
囲気を変えて弾きこなしていましたね。
 休憩の後には、ショパンのバラード全曲。その中で最もおなじみの第1番。ジーン
と来ました!しかし、演奏を聴いていてもっと凄いことがおきたのは第2番から。
すっかりピアノの音に魅せられて、音に体全体が包まれているような感覚に陥って、
体がとても心地よく温まってきて(まるで、寝ている時の赤ちゃんのぬくもりみたい
に)、でも頭はしっかり冴えていて、ひたすら「音」に引き寄せられていて・・・、
自分の体全体が耳になってしまったような、本当にトランス状態(催眠状態)に入っ
ている自分を自覚しました。こんな体験は初めてです。そのトランス状態は、4番の
バラードの最後まで、絶えることなく続いたのでした。凄い!これが「音楽」の真の
力なのでしょうか。もはや、この演奏は名人芸ではなく、神業と言ってもいいよう
な・・・。そしてこれは、技巧的な「凄さ」のレベルとは質的に違うものでしょう。
 でも・・・、です。プログラムにちょっと違和感が・・・。シューベルトの即興曲変イ長
調と、その後のピアノソナタのイ長調の半音分ずれた続き方に何だか違和感を覚えま
した、少なくても自分には。この指摘はちょっと生意気でしょうか。即興曲の方は、
アンコールで演奏してもよかったように思いました。
 ともあれ、かくも素晴らしいコンサートを主催された裏方の皆様にも、厚く感謝申
し上げる次第です。(文責は「か」)

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「か」さんのコンサート体験記1

2018-05-11 10:36:39 | 「か」さんのコンサート体験記
HP移設に伴い、過去にいただいたコンサート体験記をこちらにお引越ししました。

ブログカテゴリー《「か」さんのコンサート体験記 》からお読みいただけます。

「か」さん、その節はHPの充実にご尽力いただきまして、本当にありがとうございました♪



コンサートに行きましたー報告(その1)
平成17年度置賜文化ホール自主事業
山形交響楽団演奏会
2005.9.25 18:30開演
伝国の杜 置賜文化ホール

プログラム
①ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18
  ピアノ:清水和音(しみず・かずねって読むんだよ)
②ベートーベン:交響曲第7番イ長調作品92
  指揮:阪哲郎(ばん・てつろうって読むんだよ)

私の服装:上、イクシーズの秋の新作上着(最高級品ではありません)、下、黒い綿
パン。つまり、みすぼらしくない程度のカジュアル。
 (ちなみに、会場に行ったら、煌びやかで重そうなネックレスを着けて黒いソワレ
を着ていたセレブな(体格もセレブな)おばさんがいて、とても目立っていまし
た。)
 自分の服装は失礼にあたらないだろうと思いつつ、1つ難点を自覚していました。
つまり、隣の席にはやや落ち着きのない7歳の男児が・・・(自分が連れていった、
自分の子供)。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
 ある日、このコンサートのポスターを見て、清水和音のお写真も見て、「懐かしい
な~、清水和音の生演奏を聞くなんて、17年ぶり位になるな~。前は、山形市で聞
いたな~。ベートーベンの月光ソナタと、リストのソナタロ短調だったな~。ソナタ
ロ短調はアグレッシブ(攻撃的)だけど完璧な演奏で、総じては満点だったな~。で
も、月光ソナタが思いっきり手抜きの演奏で、腹がたったな~。何で手抜きしたのか
な~、山形は田舎だから、許されるとでも思ったのかな~、ちくしょっ!演奏終了
後、壇上の清水和音に、リボンで飾ったワインをあげてた女性はいったい誰?あげな
くていいのに!・・・・・でも、今度の演奏会では真面目に弾いてくれるかな~。で
も、また手抜きされると嫌だから、当日よっぽど暇だったら、そして当日券があるの
を電話で確かめられたら、聴きに行ってもいいかなー」との思いが一気に頭をよぎり
ました。次にピアニストの顔写真を見てよぎった思いは・・・「しかし何だなぁ、ロ
ン・ティボ(ショパンコンクールやチャイコフスキーコンクールにほぼ匹敵するよう
な、超格上の国際コンクールだぞ!最近、盲目の日本人ピアニスト、梯さんが2位を
受賞しているのだ!その人はショパンコンクールではワルシャワ市長賞を受賞したの
だ!)で優勝した頃(()の中が長すぎるっつうの!読んでて文が繋がり難いぞっ
!)、清水和音は、フランスでアンファンテリブル(恐るべき子供、つまり、恐ろし
いほど才能の輝いている若手)とも称され、しかも、俳優の渡辺徹の兄弟ではないか
とまで噂された程とってもハンサムだったのに、それから20年も経つと、ハンサム
というよりは・・・アディユルトテリブル(怖いおっさん)とでも称した方がいいの
か・・・(失礼な表現でしたらお許し下さい。文責は全て筆者にあります)」との感
想でした。(頭の中ではほんの一瞬の思考でも、文章として書くのは実に大変じゃ
!)
 ともあれ、コンサート当日、自分は暇で、側では7歳の子供がぐだぐだしていたの
で、伝国の杜に電話で問い合わせして、思いつきで子供も連れて行くことにして、当
日券で会場に入ったのでした。子供がマナー違反をしないかとの恐怖におののきつ
つ、演奏にわくわくしつつ、いわゆる複雑な面持ちってやつですね(何のこっ
ちゃ)。
 開演5分前、私には始めての体験。指揮者とピアニストがマイクを持って壇上に登
場してトークを始めるじゃありませんか!「ツアー3日目だけど、今日は会場の響き
もいいし、ピアノもいいし云々」とご満悦の和音さん。(確かに、ピアノは一応スタ
ンウェイだけど、このホールってそんなに音響がいいの?高畠の“まほら”の方がい
いと思ってた・・・)「ピアノは二十歳の女性みたい」との訳のわからんことを言い
出す和音さん。(ホントは何を示しているかは分かりますけど、なんて、偉そうに・
・・)。こういう形式を“プレコンサートトーク”と呼ぶのだそうでして、最近の新
しいスタイルなんでしょうか。でも、黙っておもむろに演奏が始まるより、演奏者に
親近感を持てて、いい感じと思いました。
 改めてオーケストラ全員、そして、指揮者とピアニストが登場。会場、拍手(よう
こそ米沢に来て下さいました、を意味する拍手だよ)。そして演奏開始。
 手短に感想を書きます。①会場右側後ろに席をとってよかったなぁ、ピアニストの
手は見えないけれど、こっちの方が音がいい。和音さんもそう言ってたし!②第1楽
章の第2主題再現部のホルンがのろい、おーい、テンポ大丈夫かー、結果は・・・全
然大丈夫でした。何のことはない、プロの小技(表現方法)でした③あっ、子供が貧
乏ゆすりを始めたっ。近くの客の顰蹙をかいそう・・・そうだ、足で抑えてやれっ!
と自分の足で、子供の足を抑える、責任者父兄の私④ロマンティックな第2楽
章...ピアノユニゾンがちょっときつい響き...そうか、ここは音響がよすぎ
て、しかも狭いホールだもんね⑤テクニカルな第3楽章、自分なんかには、一生か
かっても弾けない難曲、でも、さすが和音さん、軽々と弾きこなしてしまう、すげっ
!⑥最後までピアニストとオーケストラの息がぴったり!相性よすぎる。あっ、ツ
アー3日目だったね⑦子供が親のいうことをきいて、1楽章や2楽章のあとに拍手し
なくてよかった。楽章構成の曲は最終楽章が終わってから拍手するのが、大前提、基
礎の基礎、常識中の常識だから。
 終了後、会場拍手の渦(いい演奏をありがとうの意味)。演奏者も笑顔。指揮者と
和音さんが退場しても、しばらくなりやまない拍手。それに応じて繰り返し登場して
きてくれるお二人。隣で退屈そうにしていた子供も何故か一緒になって拍手。その親
(自分)は、あまりの好演に「ブラボー!」を叫んでしまった(女性演奏者にはブラ
バー、複数演奏者にはブラビーだよ)。確かにすばらしい演奏で、すばらしすぎる演
奏で、これがメインディッシュみたいで、次のベートーベンの曲がひけをとらないか
ちょっと心配になったりして。しかし、何だなぁ、完璧な、ミスタッチの一つもない
演奏だけど、何だか、名スポーツ選手のプレイを見ているみたいで、いまいち情にこ
ないなぁ。あの、何ともいえないジーンという感動はなかったなぁ。私に言わせれ
ば、和音さんは、「聴かせる」のではなく、「見せる」が売りかぁ?もう一歩、聴衆
へのサービスが欲しいなぁ。だって、演奏って、人に聞かせるためにするもんじゃな
いの?見せもんじゃないよ。俺たちはお金を払って聴きにきてるんだぞ!との感想も
一緒に浮かぶから、自分でも不思議。何でだろ?
 残念だったけど、子供がかわいそうだったんで、ベートーベンを聴かずに帰宅。子
供に感想をきくと、「・・・・・」演奏中何か考えてた?「・・・じゃんけんのこ
と」はっ?!ガーン!!子供っていったい・・・どんな感想でも怒るつもりはなかっ
たけど、あぁ、子供ってこういうもんなんだと思いました。ところが、自宅のボロピ
アノで、ピアノ協奏曲の主題を幾つか弾いてみたら、「あっ、さっき聴いた曲だ」と
反応する子供・・・!ん~~実に不可解!!でも、こういうコンサートの楽しみ方も
ありかな、と一人で納得。しかし、実に子供って不思議じゃ。
 ちなみに、その後何気なく教育テレビを観たら、またまたオーケストラの演奏。曲
は、チャイコフスキーの「大序曲1812年」。「この曲は、あとで大砲がなるぞ!
教会の鐘の音もなるぞ!」というと、突然オモチャを手放してテレビの前にかぶりつ
き始める、7歳と2歳の男児合計2名。ホントに大砲を鳴らすかなぁ、と思っていた
ら、偽大砲から音を出し始める律儀なNHK交響楽団。NHKホールに充満する煙。子供は
大喜び。「NHKっていったい・・・」と、二重の意味で感動する私。何だか、疲れる
一日だなぁ。「この曲は、曲を作った人の国が、超強いフランスのナポレオンをやっ
つけた記念に作られたんだぞ」といっても無関心の長男。「じゃ、オーストリアもエ
ジプトも神聖ローマ帝国もプロイセンも倒したナポレオンを、どうやってロシアが
やっつけたと思う?」というと、ようやく関心を示して考えこむ長男。「大砲?」ち
げーよ。ヒントは、ロシアは寒いってこと。「雪玉?」ちげーよ。雪玉じゃナポレオ
ンには勝てねーよ。「・・・」じゃ、この曲の名前と作曲者の名前を明日の朝まで覚
えていたら、教えたるよ。「1821、ん?1812年。チョコレート?ん?あ、
チャ・・・」覚え方は、“茶色ふすま”だぞ(チャイコフスキーファンの方には申し
訳ありません)「そか、チャイロ、あ、コ、・・・ブスキ?」と眠りにつく長男。な
んだかんだで、充実した一日でした。ちゃんちゃん。(文責は全て「か」)

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最近の娘とチビくん

2018-05-06 22:34:05 | Weblog
娘が「かっこう」を毎日すごい勢いで練習しています。

左手の伴奏「ドミソ ドミソ・・・」が難しくて、涙がこぼれた日もありました。

娘も私も、聴いていた家族もみんな無理だと思いました。

夏の発表会には絶対に間に合わないと思いました。



レッスンの時に先生にご相談してみたら「まだ時間があるから大丈夫」と仰っていただき

先生の優しいオーラで娘も安心したのか、3週間くらい練習して一度も弾けなかった所が

その日のレッスンで急に弾けるようになり、その後は家でもだんだん弾けるようになってきました。

何がそんなに難しかったのか忘れてしまうほど、今では普通に弾いています。



身近にいる誰も娘を信じてあげられなかったのに、先生だけは信じて下さいました。

娘はまだ小さいので意思の疎通が難しかったり、その日の疲れ具合でレッスンに

集中できなくてご迷惑をおかけしてしまうこともあります。

きっと大変な生徒です。それなのに、いつも優しく丁寧に迎えていただき

本当に根気良く教えて下さる先生には感謝してもしきれません。



もしかしたら、私も先生としてなら同じことを言ったかもしれません。

でも、「娘・ピアノ・母である私」のバランスの取り方はとても複雑です。

親としての判断は、時々正しくないこともあるのだと知りました。

日々、新しい発見の連続です。

自分の中にこんな気持ちがあったのか!と驚いたり喜んだり嘆いたりしています。



全部の経験を、これからの指導や生徒さんのお家の方へのアドバイスに活かしていきたいです。

私も娘の先生のように、生徒さんを包み込むような人柄になれたらなぁといつも思っています。




ちなみに娘がそうして成長している傍らで、最近のチビくんは何をしているのかというと

熱心に近所のお寺に通い詰め、檀家でもないのにとうとうお堂の中を見学させていただいて

ひどく感動していました。

私のまだしまっていない冬物のワンピースやセーターを重ね着して、それを和尚様の

袈裟に見立ててお経を読むマネをして遊んでいます。

あいかわらず変わった子どもです。

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連休最終日

2018-05-06 22:11:51 | Weblog
子どもたちは9連休!

主人も仕事場の改装のため9連休!

私は連休ときどき仕事でした。



GWの始めに珍しく完全にダウンしました。

窓の外の野球部の練習の声を聞きながらずっとウトウトしていました。

その日一日のことは、夢だったのか現実だったのかちょっと曖昧です。

体は辛かったのですが、久しぶりに家で一人きりになれて気持ちが静まりました。

4月から始めたマラソンは、2キロ走れるようになりましたが

結局あまり走れずに体力温存の連休でした。





そんな中、なぜか仙台空港へ♪

飛行機を見て、ローストビーフ丼を食べて帰ってきました。







最終日はマミーコールの合唱の強化練習に参加させていただきました♪

暗譜を頑張る団員の皆さん。素晴らしいです!!



長年お世話になっている合唱団(銀杏)での伴奏は、指揮者がピアノの死角に立っていても

チラッと見ればあとは気配で合わせられますし、団の響きや歌の感じにも慣れているのですが、

今回は初めて合わせるマミーさんの伴奏です。

平日の夜練に参加できない私は、合わせる回数が少ない分

何となく団の音としっかり絡んで伴奏できていないような気がして申し訳ないです。。。。

それに、もともと鈍いし不器用なので、せめて家での練習をもっと頑張らなければいけません。

今までに演奏したことの無いジャンルへの挑戦もとても勉強になっています。

次の練習ではもっと団員さん達の気持ちに寄り添った演奏をしたいです。

というか、します!!!(決意)




なんだかとりとめのない日記になってしまいました。

体調不良からスタートしてしまったので、冬の布団を干したり収納したり

新しいHPをスタートさせたりという当初の予定は何一つ遂行されないまま

また日常に戻ります。



みなさんはどんなお休みをお過ごしになりましたか?

明日から気持ちも新たに一週間頑張りましょう。




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