出発の朝、自宅で目が覚めたのが9時過ぎ。
前夜の大宴会により睡眠は4時間強、まだまだ酒が全然残る中、急いでクルマを待ち合わせの長岡京へ走らせる。
大山崎インターを降りてすぐの場所にて、恵親子と合流した。当初、オニイチャンだけの参加となっていたのだが、急遽、今年から中学へ進むオネエチャンも参戦となったのだ。
きちんと挨拶をすませ、クルマに乗り込んだ。礼儀よし。
心配していた天気は、雨混じりの曇り。第二京阪より近畿道、そこから阪和道を乗り継ぎ南下する。
少しずつ雨が止みはじめるも、内心、風が心配であったが、あえてそれは口にせずクルマを走らせる。
昼過ぎ、白浜に到着し、オレがいつも通う『上田食堂』へ。そこで4人で昼飯を食った後、雑魚釣り隊基地へ入った。

窓の外は想像していた通り、ものすごい風とうねりであった。

とりあえず4人で船まで向かい、ガソリンを給油したのだが、驚くほどの強風でとても出航出来る状況ではなかった。オレの帽子と今一番お気に入りだったサングラスも海に落ちてしまった。
帽子は回収したが、サングラスは海の底へ。ここでサングラスを落とすのはこれで2回目である。
この塩梅では沖では恐らく5メートル以上の高波となっていると察し、「本日は出航しない!」と船長命令を下した。
基地に戻り主目的を失った4人はゴロゴロと・・・。恵もオレも睡眠不足でコックリコックリ状態。
『あかん!チビらに魚を釣らせると約束したんだ!』とハッと思い出し、海の釣堀に行こうと全員に宣言し、クルマで釣堀に向かったのだが、釣堀の筏も恐ろしいほどの強風で歩くのも危険な状態であった。また釣堀も午後2時に店閉めとなっていた。
結局、この日は釣りは諦めねばならず、『とれとれ市場』へ出向いた。

そこには、マグロやクジラ、さまざまな海の幸が並べられている。大きな木の箱に氷に埋められたマグロもあった。大きな生け簀には、アジ、イサキ、マダイ、クエなどが泳いでいた。

恵が活きたサザエをその場で刺身にしてもらったので、オレも一口もらったのだが、コリコリで最高に美味かった。甘かった。
本来であれば釣った魚がおかずとなるはずの晩飯であったが、海に出れないから仕方がない。
晩飯はとれとれ市場で買おうということになり、恵親子らはもう一度刺身コーナーへ戻り、大きなハマチを丸一匹買ってきた。その後、スーパーでビールと赤ワイン、ちびらのおやつをゲットし基地に戻ったのであった。

お米を研いだ後、みんなで基地にある温泉へ行き、少しゆっくりと体を温めて部屋に戻った。
さて、飯を作るかというところで、恵が買ったハマチを捌いてもらった時に出たアラももらってきたと言うので、ハマチのアラをぶつ切りにし、熱湯で臭みを取った後、味噌汁にした。カマは塩を多めに振って焼いた。
まだ目がにごっていないハマチである。不味いわけがないのだ。美味美味!
柚子コショウで食べる刺身が美味いと、恵に勧めチューブは賞味期限から約2年が過ぎようとしていた事に、食ってから気付いた。
残すかなぁと思うくらい多かった刺身も4人で完食であった。恵のチビらは気持ち良いくらいよく食べるのであった。
この夜は、恵とビールを飲み、赤ワインを飲み、ゆったりとしたストレスフリーの心地よい時間を伴にし、そうだストレッチをしなければと、ベッドで身体を伸ばしているうちに、オレは誰より早く沈没してしまったのであった。夜8時撃沈である。
翌朝7時に目を覚まし、窓から海を見ると近場の海は凪いでいた。
すぐに出陣命令を出し、全員起床、昨日の残りの味噌汁と梅ふりかけで白飯の朝食。
出航である。
出だしは順風満帆と思えた船出も、沖に向かうたびに波が立ってきて船が跳ねはじめる。
恵の話では、オニイチャンよりオネエチャンのほうが乗り物酔いしやすいとのことだったので、船を走らせながらオネエチャンに注意していた。オニイチャンは跳ねる船がジェットコースターのようだと楽しそうだったのだが・・・
沖に着き、船を止めてすぐにオニイチャンの容態に変化あり。心配していたオネエチャンは全く平気なのに、オニイチャンがやられてしまったのであった。
ほとんど初めてであろう小学生にとって、この海は、ちと厳しかったかもしれない。
かくいうオレも、初めハマチの乗合い船に乗ったときに、船酔いを起こしどうしようもなくなり、岸に戻してもらったことを思い出した。船酔いは慣れに過ぎないのである。

ピクリとも動かなくなったオニイチャンの横にて数回竿を垂らしたが、更に風が強くなってきたので、釣りを断念し岸に戻る。
残念無念である。
その後、オニイチャンは温泉に入り復活した。よかった。
まだオレ自身が自分に課した『絶対チビらに魚を釣らせる!』という約束は達成していない。
もう一度、一行は昨日行った釣堀へ。
しかし、この釣堀は本当に釣れない釣堀であった。オレ自身も竿を出したが全然アタリがこないのであった。

もう二度とこんなボッタクリ釣堀には来ないと秘かに心に決めたのであった。
それでもオネエチャンがタイとイサキをGET!オニイチャンもなんとかイサキをGET!!
これでなんとか公約達成となった。よかったよかった。
そして帰りの車中、次のGWに都合が合えばリベンジをしようと話し合いながら京都に戻ったのであった。

春の嵐に出会った恵親子とオレ。たった1泊の敗北の釣り旅であったが、チビらの記憶の片隅に消えずにずっと残っていたらいいなぁと思うばかりである。

そして昨日、東京に戻った恵よりメールがあり、オニイチャンとオネエチャンがオレ宛に手紙を書いたので、それを会社へ送ったとの事。どんな手紙なのだかわからないが楽しみにしているのであった。

前夜の大宴会により睡眠は4時間強、まだまだ酒が全然残る中、急いでクルマを待ち合わせの長岡京へ走らせる。
大山崎インターを降りてすぐの場所にて、恵親子と合流した。当初、オニイチャンだけの参加となっていたのだが、急遽、今年から中学へ進むオネエチャンも参戦となったのだ。
きちんと挨拶をすませ、クルマに乗り込んだ。礼儀よし。
心配していた天気は、雨混じりの曇り。第二京阪より近畿道、そこから阪和道を乗り継ぎ南下する。
少しずつ雨が止みはじめるも、内心、風が心配であったが、あえてそれは口にせずクルマを走らせる。
昼過ぎ、白浜に到着し、オレがいつも通う『上田食堂』へ。そこで4人で昼飯を食った後、雑魚釣り隊基地へ入った。

窓の外は想像していた通り、ものすごい風とうねりであった。

とりあえず4人で船まで向かい、ガソリンを給油したのだが、驚くほどの強風でとても出航出来る状況ではなかった。オレの帽子と今一番お気に入りだったサングラスも海に落ちてしまった。
帽子は回収したが、サングラスは海の底へ。ここでサングラスを落とすのはこれで2回目である。
この塩梅では沖では恐らく5メートル以上の高波となっていると察し、「本日は出航しない!」と船長命令を下した。
基地に戻り主目的を失った4人はゴロゴロと・・・。恵もオレも睡眠不足でコックリコックリ状態。
『あかん!チビらに魚を釣らせると約束したんだ!』とハッと思い出し、海の釣堀に行こうと全員に宣言し、クルマで釣堀に向かったのだが、釣堀の筏も恐ろしいほどの強風で歩くのも危険な状態であった。また釣堀も午後2時に店閉めとなっていた。
結局、この日は釣りは諦めねばならず、『とれとれ市場』へ出向いた。

そこには、マグロやクジラ、さまざまな海の幸が並べられている。大きな木の箱に氷に埋められたマグロもあった。大きな生け簀には、アジ、イサキ、マダイ、クエなどが泳いでいた。

恵が活きたサザエをその場で刺身にしてもらったので、オレも一口もらったのだが、コリコリで最高に美味かった。甘かった。
本来であれば釣った魚がおかずとなるはずの晩飯であったが、海に出れないから仕方がない。
晩飯はとれとれ市場で買おうということになり、恵親子らはもう一度刺身コーナーへ戻り、大きなハマチを丸一匹買ってきた。その後、スーパーでビールと赤ワイン、ちびらのおやつをゲットし基地に戻ったのであった。

お米を研いだ後、みんなで基地にある温泉へ行き、少しゆっくりと体を温めて部屋に戻った。
さて、飯を作るかというところで、恵が買ったハマチを捌いてもらった時に出たアラももらってきたと言うので、ハマチのアラをぶつ切りにし、熱湯で臭みを取った後、味噌汁にした。カマは塩を多めに振って焼いた。
まだ目がにごっていないハマチである。不味いわけがないのだ。美味美味!
柚子コショウで食べる刺身が美味いと、恵に勧めチューブは賞味期限から約2年が過ぎようとしていた事に、食ってから気付いた。
残すかなぁと思うくらい多かった刺身も4人で完食であった。恵のチビらは気持ち良いくらいよく食べるのであった。
この夜は、恵とビールを飲み、赤ワインを飲み、ゆったりとしたストレスフリーの心地よい時間を伴にし、そうだストレッチをしなければと、ベッドで身体を伸ばしているうちに、オレは誰より早く沈没してしまったのであった。夜8時撃沈である。
翌朝7時に目を覚まし、窓から海を見ると近場の海は凪いでいた。
すぐに出陣命令を出し、全員起床、昨日の残りの味噌汁と梅ふりかけで白飯の朝食。
出航である。
出だしは順風満帆と思えた船出も、沖に向かうたびに波が立ってきて船が跳ねはじめる。
恵の話では、オニイチャンよりオネエチャンのほうが乗り物酔いしやすいとのことだったので、船を走らせながらオネエチャンに注意していた。オニイチャンは跳ねる船がジェットコースターのようだと楽しそうだったのだが・・・
沖に着き、船を止めてすぐにオニイチャンの容態に変化あり。心配していたオネエチャンは全く平気なのに、オニイチャンがやられてしまったのであった。
ほとんど初めてであろう小学生にとって、この海は、ちと厳しかったかもしれない。
かくいうオレも、初めハマチの乗合い船に乗ったときに、船酔いを起こしどうしようもなくなり、岸に戻してもらったことを思い出した。船酔いは慣れに過ぎないのである。

ピクリとも動かなくなったオニイチャンの横にて数回竿を垂らしたが、更に風が強くなってきたので、釣りを断念し岸に戻る。
残念無念である。
その後、オニイチャンは温泉に入り復活した。よかった。
まだオレ自身が自分に課した『絶対チビらに魚を釣らせる!』という約束は達成していない。
もう一度、一行は昨日行った釣堀へ。
しかし、この釣堀は本当に釣れない釣堀であった。オレ自身も竿を出したが全然アタリがこないのであった。

もう二度とこんなボッタクリ釣堀には来ないと秘かに心に決めたのであった。
それでもオネエチャンがタイとイサキをGET!オニイチャンもなんとかイサキをGET!!
これでなんとか公約達成となった。よかったよかった。
そして帰りの車中、次のGWに都合が合えばリベンジをしようと話し合いながら京都に戻ったのであった。

春の嵐に出会った恵親子とオレ。たった1泊の敗北の釣り旅であったが、チビらの記憶の片隅に消えずにずっと残っていたらいいなぁと思うばかりである。

そして昨日、東京に戻った恵よりメールがあり、オニイチャンとオネエチャンがオレ宛に手紙を書いたので、それを会社へ送ったとの事。どんな手紙なのだかわからないが楽しみにしているのであった。
