
現在、躰道にたづさわっている者は、躰道に代わる初期からか、又躰道に代わった後の会員達であり、スポーツ競技優先の教育を受けた者達ですが、願わくば自在に動く身体に、感謝と幸福感を感じられる躰道修錬者であって欲しい。
81歳の現在、身体的に限界を感じながも、真の躰道の在り方を追求して行かなければならない。
何故ならば、身体の道には無限の可能性を秘めているからです。
躰道の技法はあくまで護身、体育、生命を保持することを意図とし、内功と外功を駆使し3次元の空間での動きを検証し調和を図った躰技である。
しからば何故、3次元の武道を志たのか、躰道の真理を探究する考え方、思考法を3次元的に求める。
先ずは運足(思考と行動)から、直線的、かつ感情的な真っ向勝負(ガッンコ対決)的な考えや行動を戒めたものであります。
創造創作を旨として、社会に貢献できる人材を育成することが目標の躰道であった。
しかし、53年を経た現在、その目的が形を守ることのみに変わり、躰技や竸技法には創造性が見られない。型から法形に変えた意味もなく情けなさを感じる。