いつの間にか八月

怪我してから家に籠っている間に世の中は八月になった。

病院へ通院している人はわかると思うけれど、月が代わると保険証を提出して確認することになっている。病院が混んでいると、この確認だけで時間がかかるため、ついでの時やヒマがある人は、診察日に関係なく先に済ませておいた方が賢明なのだ。

我が奥様、運転はするのだがバックが苦手。特に車庫入れは大の苦手。混雑する病院やスーパーの駐車場では、気持ちに余裕がある時はピタッと入ることもあるのだが、大抵入口から遠く離れた余裕のあるスペースを探して何とか停める。

左足を骨折しているものの、私が運転はできると知った奥様。保険証の確認をしてこようと云ったら、ついでにとスーパーと100円ショップが加わった。
外に出たくてウズウズしている私と、狭い駐車場へ入れるのが苦手な奥様との利害が一致したことになる。

久しぶりに晴れた空の下、片足ケンケンで運転席へ入りスタート。


街角の風景のちょっとした変化に、話が弾む。

病院２軒をハシゴして保険証の確認。どちらも混んでいたが入口に近い場所を確保できて奥様も満足気味。

次は、郊外にある奥様指定のスーパー。今日はポイント10倍日とかで大混雑。
入口横の車椅子用スペースへ駐車した途端、周囲の目が痛い。
車外に出て一生懸命包帯だらけの足を誇示して片足ケンケンのデモンストレーション(笑)
さすがに店内は大混雑。ポイント10倍は効果があるようだ。

帰り道、浴衣の女性を発見して大騒ぎしていると、今日は「港祭り」とのこと。
ここから会場までは2kmはあるのに浴衣で楽しそうに歩いている。


少しでも その気分を味わいたいので会場横を通る道を走ってみる。
「ルパン三世」のラッピングバスを発見。


奥様へコンデジを渡して撮影を頼んだが、失敗を嫌がって躊躇するので
「デジタルだから大きさも明るさも後で修正できるから適当に撮って」と云うと、人が変わったようにシャッターを押しまくる。

「300枚は撮れるハズ」と云うと

さらに何かのスイッチが入ったようで、浴衣のお姉さまだけではなく、何もないビルやシャッターの下りている消防署まで撮っている。





？？？……大丈夫？

これは、本州の友人から送ってきたブドウの中に入っていたハート型の一粒