まったりとした朝。
仕事をリタイアしてしまうと時間に追いかけられることが無い。
閉じたカーテンの向こうは多分青空だ。
それを確認すること無くトイレへ駆け下り、無事に放水。
もちろん、色と勢いと、それと香り。さらに泡の具合を見る。
年を取るとこれが大事だ。
寝室へ戻りカーテンを開けると同時に明るさが増した部屋。
見下ろすと近所の夫婦が既に庭いじりをしている。
私には5分も耐えられない前屈みの姿勢で飽きること無く熱心に作業。
昼食も外で食べる程、まるでアリのようにコツコツと一日中動き回っているが私にはその楽しさが理解出来ない。
花を見たければウォーキングの途中に綺麗な花壇はいくらでもある。
自然の中にだって花は咲いている。
一日中手入れをしなければ見られない花を育てるなんて、真っ平御免だ。
だから誕生日とか父の日、敬老の日にクリスマスとか色々行事はあるけれど、もし私へのプレゼントを考えているのなら花はいらない。
現金が一番嬉しい。
それも諭吉さんがね、一番好きさ。